グレーゾーン コミュニケーション

発達障害・グレーゾーンで話すのが苦手~そんな子どもと関わるとき、習いごとの先生にも意識してほしいこと~

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発達障害やグレーゾーンの子たちは人と話すことが苦手な場合があります。それでも、本人とコミュニケーションとることが信頼関係の大前提になるのはどうしてか?ピアノの習いごとでの実例をご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達障害グレーゾーンの子に「存在」を認めてもらえなかった1年間

 
 
発達障害グレーゾーンの子どもたちは、自分の気持ちをうまく伝えられなかったりして話すのが苦手ということがあります。でも、園や学校での集団生活はもちろんのこと、生活のあらゆる場面でコミュニケーションはつきものです。
 
 
例えば習いごと。
 
 
集団での習いごとであれば、お友達との人間関係が必要になってきます。集団が苦手であれば個人で習えるものという選択肢もありますが、その場合でも先生との人間関係は避けて通れないものになります。
 
 
そこで今日は、出会ってから半年以上コミュニケーションがとれなかった…そんな女の子とのエピソードをご紹介します!
 
 
私は音楽教室でピアノの講師をしています。その女の子が私のレッスンに通い始めたのは、幼稚園の年長さんの頃でした。
 
 
発達障害グレーゾーンかな?という感じはありましたが、お母さんとは会話もしていたので特に話すことが苦手とは感じませんでした。
 
 
とはいえ、基本的には自分から話しかけてくることはなく、私とは全く目を合わせないお子さんでした。「なんだか、ほかの子と違うな…」と感じつつのレッスンは、本人とあまりコミュニケーションがとれないまま半年ちかくが過ぎていました。
 
 
その間、本人に話しかけても聞こえているのかもわからないというのが正直なところで、レッスンで話した内容をお母さんが本人に通訳するようなレッスンでした。
 
 
その結果、レッスンはお母さんと会話をしながら進めることが多くなっていきました。
 
 
当時は彼女と接していてもコミュニケーションがとれず、「果たして、私の存在は認識してくれているのだろうか?」と思っていましたが…
 
 
そもそもお母さんを中心にコミュニケーションをとっていたのですから、存在を認識してもらえなくても当然ですよね。今になって思い返すと反省です…
 
 
 
 

2.話すのが苦手そうでも本人とコミュニケーションをとってみてください!

 
 
その後、どうにかして本人とも直接コミュニケーションをとりたいと思い、目を合わせてもらえるように声をかけて、注意を向けてくれるまで待ってから話すようにしてみました。
 
 
そうすると徐々に目を合わせてくれることも増えてきて、こちらの話にも耳をかたむけてくれるようになりました。
 
 
そのうちに自分の意見や気持ちも言ってくれるようになり、初めて「存在を認めてくれたかもしれない」と感じたのは出会って1年以上たってから…
 
 
その1年間は、話すことが苦手な発達障害グレーゾーンの子どもたちと接すときにも、本人が部外者にならないようにすることが大切だということを教えてくれました。
 
 
このケースは、そもそも本人とのコミュニケーションがうまく成り立たないというところからのスタートでした。
 
 
でも、ある程度コミュニケーションがとれていたとしても、発達障害グレーゾーンのお子さんたちは自分の思いがうまく伝えられないこともあるかもしれません。
 
 
そのストレスが
 
・癇癪をおこす
・大声を出す
・言葉で表現する前に手が先に出てしまう
 
といった形で出てしまうと、周りから怒りっぽいと思われたり、暴力的と勘違いされてしまうかもしれません。
 
 
でも本当は、言いたいことをうまく表現することができなかったり、表現する言葉が見つからなくて話すのが苦手なだけかもしれません。
 
 
だからこそ、習いごとの先生たちにもそのことを知っていただき、コミュニケーションをとるのを難しく感じたとしてもあきらめないでほしいと思います。
 
 
 
 

3.何かを教える前に、まず信頼関係を作ることが重要な理由

 
 
子どものやる気を引き出すコミュニケーションでは「子どもが実行していることを認める」ということがポイントになります。
 
 
「認める」ということは「褒める」と同じ効果がありますが、それは子どもが「嬉しい」と感じる関係性があってこそ効果があります。
 
 
私たちも、自分の話を全く聞いてくれない、何に対しても否定的な人の言うことをきくのはイヤですよね。
 
 
そして、その人から褒められても普段からの関係がうまくいっていなければ、本心ではないと感じたり、素直に受け取ることができないのではないでしょうか。
 
 
だからこそ、お子さん本人との信頼関係はとても大事で、何かを伝えたり教えたりする以前の大前提になります。
 
 
こちらは本心から褒めていても、良い関係ができていなければそれは子ども本人に届かず、ましてや存在を認めてもらえていなければ聞いてもらえるはずがないのです。
 
 
習いごとで子どもたちと接することができる時間は限られています。それでも、発達障害やグレーゾーンなんて関係なく、その子の良さを見て積極的に関わろうとする先生が増えたらいいなと思いませんか?
 
 
もしもコミュニケーションで悩んでいる習いごとの先生がいたら、ぜひお子さん本人との関係を意識してもらえるように、お母さんたちからも後押ししてあげてくださいね!
 
 
 
 
執筆者:三浦知花
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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