走り回る多動傾向の息子が作った「習い事伝説」!発達障害の子どもの習い事を選ぶ軸

 

2歳の習い事の悩みに、走り回る発達障害・多動傾向の子どもに何を選んだらいい?という声を聞きます。先生の話は聞ける?みんなと一緒にできる?心配ばかりですね。活発な我が家の息子の習い事経験から、習い事を選ぶ軸についてお伝えします。
 

【目次】

1.2歳の習い事選びには悩みがいっぱい!走り回る発達障害・多動傾向の子どもたち
2.我が家の好奇心旺盛・活発な息子の習い事伝説とは
3.走り回る発達障害・多動傾向の子どもの習い事を選ぶ軸3選
①習い事の特性を選ぶ
②「楽しい!」「もっとやってみたい!」の感覚を大事にする
③先生の理解

 
 

1.2歳の習い事選びには悩みがいっぱい!走り回る発達障害・多動傾向の子どもたち

 
 
2歳の幼児の習い事に悩んでいませんか?
 
 
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の幼児は、多動傾向でじっとしていられず、興味のあることや気になることがあると、ついつい走り回るってことありますね。
 
 
多動傾向であっても、集中力をつけたい、小さい頃から習い事をさせて何か身につけさせたい、と思うお母さんも多いはずです。
 
 
けれど、いざ習い事をさせてみると、特性があるし苦手も持っているため悩みがたくさんありますよね。
 
 
多動傾向で走り回る子どもの習い事のお悩みとして
 
 
・グループなどの集団の輪に入れない
・みんなと同じ行動をすることが難しい
・先生の一斉指示に従えない
・好奇心旺盛で気が散ってしまい、気になるものに一直線
・教室からから離れていく、など…
 
 
子どもの強みを見つけたい!と習い事を始めたにもかかわらず、走り回ってしまって活動に参加できず、先生にも親にも叱られてばかり…
 
 
これでは、本末転倒ですね。
 
 
 
 
多動傾向で走り回る子どもに合う習い事を選んであげたい!とお思いのお母さん。
 
 
今回は、活発で好奇心旺盛な息子の経験から学んだ、習い事を選ぶ軸についてご紹介していきますね。
 
 
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2.我が家の好奇心旺盛・活発な息子の習い事伝説とは

 
 
我が家には発達障害・ADHD傾向で好奇心旺盛・走り回る活発な息子がいて、2歳頃の習い事選びで苦労してきました。
 
 
ここで、我が家の息子の習い事伝説を紹介します。
 
 
発達障害で運動が少し苦手な息子が体操教室に入りました。教室には、ちょっぴり厳しいおじさん先生と、年上のお兄ちゃんが5人いました。
 
 
クラスでは活発で走り回る息子は、終始みんなと一緒に体操ができませんでした。
 
 
・レッスン中に一人ウロウロして、これをやるよーと言っても全く聞く耳持たず
 
・今日使うボールを先に持って遊んでみたり、壁によじ登ってみたり
 
・先生が倉庫に道具を取りに行けば、鍵を奪い倉庫に入ろうとする始末
 
・そして最後には、いつの間には教室からいなくなる…
 
 
先生には注意されっぱなし、
周りのお兄ちゃんたちも次の課題に進まないので怒り気味、
お母さんたちからは嫌~な雰囲気を出されていました。
 
 
褒められもせず怒られっぱなしの体操教室に通って半年。
 
 
先生からついに、「息子さんにはちょっと難しいみたいですね」と退会を迫られ、教室をすぐにやめました。
 
 
 
 
多動・衝動的で気になることがあるとすぐに動いてしまう特性のため、注意ばかりされ辞めさせられた伝説の習い事になってしまいました。
 
 
親としては何か身につけて欲しい、苦手なことを克服してほしいと始めた習い事でしたが、うまくいきませんでした。
 
 
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3.走り回る発達障害・多動傾向の子どもの習い事を選ぶ軸3選

 
 
発達障害で走り回る多動傾向のお子さんの習い事を考えるときに、お母さんに持っていてほしい選ぶ軸を3つ、ご紹介していきますね。
 
 

◆①習い事の特性を選ぶ

 
 
「やったら褒められた」「がんばったらできた」という小さな成功体験を積み重ねらる習い事かどうかを考えてみましょう。
 
 
スモールステップで小さな目的を達成する体験は自信となり、自己肯定感も高まってきます。
 
 
習い事は個人のペースに合わせてもらいやすく、すぐに達成できるスモールステップを作りやすいです。
 
 
たとえば、ピアノ・スイミング・公文・プログラミング・ボルダリングなどがあります。
 
 
これらは先生から小さな褒めことばを重ねられる機会が多くなります。
 
 
お母さん自身も子どもさんと一緒にスモールステップをたくさん作り、少しでもよかったところを褒め続けてください。
 
 
先生からもお母さんからもたくさん褒められ成功体験を積むことは、自己肯定感を高め習い事を楽しめる秘訣になります。
 
 

◆②「楽しい!」「もっとやってみたい!」の感覚を大事にする

 
 
2歳頃の幼児期に大切なのは「楽しい!」「もっとやってみたい!」という体感です。
 
 
「ピアノが弾ける」「体操が上手にできる」となっても、子どもが楽しいと感じていないのなら、せっかく習い事をしてもいろいろなことを学ぶチャンスを失っています。
 
 
習い事は目標を達成するという以外にも、どうしたら上手くいくかなと考えたり、なぜだろうと不思議に思う経験ができます。
 
 
それにはまず「〇〇は楽しい!」「もっとやってみたい!」と感じながら続けることが大切です。
 
 
親がやったらいいと思うことをやらせるのではなく、子どもが「今、楽しんでいるな」ということに目線を合わせていきましょう。
 
 
それが続ける秘訣になりますし、同時に他の能力も伸ばしていく良い機会になっていきますよ。
 
 

◆③先生の理解

 
 
多動傾向で走り回るお子さんは個別レッスンの方が向いていますが、グループの習い事でも理解のある先生がいる教室なら大丈夫です。
 
 
走り回る子どもたちは、特性により怒られる経験がたくさんあります。
 
 
「うちの子、走り回る可能性があるのですが、それでも受け入れてもらえますか?」と話して、この時点で敬遠されるのならやめた方がいいと思います。
 
 
事前に先生に特性や苦手を伝え、「大丈夫ですよ」と受け入れてもらえれば、対処法などポイントを伝えたうえで関わってもらうといいと思います。
 
 
そうすることで、子どもはスムーズに教室に入ることができます。
 
 
子どもの特性を理解してくれる先生がいれば、子どもの能力を引き出すことができます。
 
 
楽しく教えてくれる教室であれば、人との関わり方も学べるよい機会となります。
 
 
 
 
いかがでしたか?
 
 
発達障害で走り回ってしまうお子さんの習い事を選ぶ軸は
 
 
①習い事の特性を選ぶ
②「楽しい!」「もっとやってみたい!」の感覚を大事にする
③先生の理解
 
 
の3つです。
 
 
親の想いだけで無理やり習わせることは、子どもにとって大きなストレスになります。
 
 
習い事での「できた!楽しい!」という小さな成功体験の積み重ねで自信につながりますので、3つの軸をポイントに習い事を選んでみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:石井花保里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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