小学校高学年に不登校になり、勉強しない子どもが家にいると不安が大きくなりますね。私も小学5年生から不登校で、家でゲームやYoutube三昧だった娘がいました。娘に安心できる居場所を作ると、毎日勉強をして中学受験に合格したのでご紹介します。
【目次】
1.不登校になり勉強しない子どもに不安な日々
2.不登校でつらいのは子ども自身です
3.勉強しないでメディア三昧…これが充電期間でした
4.不登校で勉強しない子どもがやる理由を見つけて中学受験に挑戦!
1.不登校になり勉強しない子どもに不安な日々
私には言葉がどもる吃音がある娘がいます。
娘は自閉症(ASD)の特性もあり、コロナ休校をきっかけに学校や集団生活が怖いものになってしまいました。次第に教室にいることも苦痛になっていきました。
それでも、頑張って頑張って登校していたのですが、小学5年生のある朝、プツッと頑張りの系が切れ「学校行きたくない」と言い出しました。
日々、表情が暗くなり、嫌なことしか口にしなくなった娘をみて、これは限界だなと悟り「いいよ」と休ませることにしました。
その日から娘は毎日うちにいて、完全不登校となりました。
私は残業ありのフルタイム勤務だったので、娘を11〜12時間放置してしまいます。
学校に行かないし、私が一緒にいてあげることもできない…娘は勉強しない日々を過ごすようになりました。
娘が自ら毎日進んでやるものといったら、ゲームやYoutube。
不登校で家にいると、ゲームや動画漬けの毎日になっていきました。
2.不登校でつらいのは子ども自身です
不登校になり勉強しない娘が家にいる…私には不安しかありませんでした。
・まだ6月なのに学校に行かなくて、これからどうしたらいいの?
・勉強しないで大丈夫?
・中学はどうするの?
私と同じように感じているママは多いと思います。
実のところ、学校に行けなくなって一番不安に感じているのはママではなく子ども本人だということをご存じでしょうか?
私の娘は不登校になってから3ヶ月ほど、自分の気持ちについて語ろうとしませんでした。
もともと気持ちを話すことが苦手な子でしたが、「口にするのも怖い。自分の気持ちを口に出したら、もっと嫌な気持ちになりそう」と言っていました。
娘の場合は、いけない理由は「これ!」という明快なものはなかったのです。
いろんなことが重なって気持ちが学校から遠のいてしまったこと、そんな感情になったことが予想外でショックのようでした。
不登校で学校にいかなければ万事OKだったわけではなく、行かない日々は「行けなかった事実と葛藤する日」に変わっていきました。
学校に行けないことで自分を責め、何事にもやる気がおきない自分を責め、とても苦しい様子がみてとれました。
この先どうしよう?なんて未来のことを考えるのも、きっと恐ろしかったのではないかと思います。
だから不登校になった原因を追求しても仕方がないし、「将来困るよ。学校は行っておこうよ」「勉強どうするの?」なんて先のことを言っても逆効果になってしまいます。
娘には「学校が楽しさよりも辛さの方が多いなら行かなくていいんだよ。勉強はどこでも、どんな方法でもできるからね」と伝え、「我が家は積極的に不登校を選択してるんだよ」ということをアピールすることにしました。
3.勉強しないでメディア三昧…これが充電期間でした
不登校になった子どもの初めの対応は、ネガティブな気持ちを癒して、ポジティブな記憶を上書きすることです。
それをしない限り、きっと今は何もできません。
諭したり、叱ったりするよりも、本人が「それしたい!」というものを見つけて、やる理由に出会うことが重要です!
私は不登校のこの時間をどう過ごせば娘の成長につながるのか?悩みました。
最初に思いついたのは、娘が自ら毎日進んでやっていたゲームやYoutubeです。
メディアが好きならそこでNo.1になるものを見つけて、自信を育てよう!という発想で、好きなだけやりな〜!という環境を作りました。
ですが、3ヶ月ほどで飽きてしまいました。
家に1人でいて、何をしていいかわからない時、ゲームやYoutubeは手っ取り早く楽しめるツールです。
現実と向き合うと辛くなるし、何もしていなければ嫌なことを想い出す、ゲームをすれば攻略していくことで小さな達成感を味わうことができます。
彼女にとってメディアは充電期間のアイテムだったようです。
4.不登校で勉強しない子どもがやる理由を見つけて中学受験に挑戦!
勉強しないでメディア三昧だった娘ですが、この期間にメディア漬けになることを否定せず、好きなだけさせたことは結果的によかったようです。
なぜなら、家が安心できる居場所だと気づき、家でしっかり子どもが充電できたからです。そして、心の充電ができると次に動き出したのです。
実は、彼女の好奇心や探究心を刺激したのは「お料理」でした。
もともと小学3年生の頃から、毎日、お味噌汁を作ってくれる子だったのですが、私の帰りが遅くなるとおかずも作ってくれるようになりました。
毎日、「おいしい!」って喜んで食べて、「どうやって作ったの?」「どこが大変だった?」「これをアレンジするとしたらどんな料理があるかな?」など会話も膨らんでいきました。
料理はメディアとは違って、自分で何かおいしいものを作ってみたい!という好奇心や探究心を刺激するものだったようです。
家から出たがらなかった子が、スーパーには一緒にいきたがり、食品売り場で珍しい食材はないかとずっとウロウロするようになりました。
失敗することが苦手ですが、料理に関しては失敗しても次はどうしよう?と何度でも前向きにチャレンジしていきました。
明らかにメディアや学校の宿題とは異なり、自発的に考え、行動する様子がみられました。
その後、料理を本格的に勉強したいと中学受験をする決断をし、毎日勉強をして、見事希望の中学校に合格することができました。
もし子どもが真剣な表情で「学校行きたくない」と言い出したら、安心できるおうちで好きなことを好きなだけさせて心のパワーチャージをしてください。
この期間にメディア漬けになってしまっても否定せず、好きなだけさせることは、結果的に子どもが動き出すきっかけになります。
家が安心できる居場所になり、本当の好きを見つけると、自分で学びを派生させて動き出しますよ!
お家を安全基地にして次に進む方法をご紹介しています。
執筆者:おざわつきこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)