落ち着きのない発達障害・ADHDキッズと家族旅行で水族館を満喫できる!観察力の育て方

 

発達障害・ADHD傾向の子どもと水族館をゆっくり回ってみたい!と思うことはありませんか?ちょっとした工夫で、夢が叶うかもしれませんよ。家族旅行で訪れた水族館で落ち着きのない息子と生き物観察にチャレンジした私の経験から、コツをご紹介します。
 

【目次】

1.発達障害・ ADHDキッズと家族で水族館に行ってもゆっくりできない! 
2.次々と興味が移るのは〇〇力が育っていないから
①注意のコントロールが苦手
②じっくり考えることが苦手
③見る力が未熟
3.不注意な子と水族館でじっくり生き物鑑賞できる方法
①見るものを決めておく
②ゲーム感覚を取り入れる
③親子で会話を楽しむ
4.じっくり見ることで生き物への興味関心が広がりました

 
 

1.発達障害・ ADHDキッズと家族で水族館に行ってもゆっくりできない! 

 
 
水族館といえば、子連れで通年楽しめる定番のお出かけスポットですよね。
 
 
でも、落ち着きのない子どもが一緒だと満足するまで見て回ることは難しくありませんか?
 
 
現在小学3年生の私の息子には、注意欠陥多動性障害(ADHD)のうち不注意の特性があります。
 
 
水族館に行くと喜んではくれるのですが、一年ほど前まではパッと水槽に駆け寄っては次々と自分のペースで見て回り、
 
 
「あー楽しかった!お終い!」
 
 
という、目まぐるしい楽しみ方をしていました。
 
 
周りの人や物にぶつかったり、迷子にならないかとヒヤヒヤ。
 
 
落とし物を探し回って疲労困憊したこともあります。
 
 
 
 
本当は、せっかく家族で遊びに来たんだから私だっていろんな生き物を見て楽しみたい!
 
 
それなのに、息子は「見て〜!〇〇だって…」と話しているそばからいなくなる。
 
 
「もっとじっくり見たかったけど…楽しんでくれてたから、ま、いっか…。」と、ゆっくり鑑賞することは諦めていました。
 
 
ところが!見る力を伸ばす視点で息子をサポートしてみたら、親子で楽しみながら水族館をじっくり堪能できたんです!
 
 
その方法をお伝えしますね。
 
 
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2.次々と興味が移るのは〇〇力が育っていないから

 
 
どうして息子はこんなにも興味が移りやすいのでしょう?
 
 
それには、脳の特性が関係しています。
 
 

◆①注意のコントロールが苦手

 
 
脳には、ワーキングメモリといって頭の中にある情報を目的に合わせて使いながら考える機能があります。
 
 
息子はこの働きが弱く、いろいろな刺激に反応しやすいため、今やるべきことに注意を向けるのが難しいのです。
 
 
すると、気が散りやすかったり、逆に集中しすぎたりして
 
 
・喋っている間に大事なものを忘れる
 
・掲示板に気を取られて行動が止まってしまう
 
 
といったことがよくありました。
 
 

◆②じっくり考えることが苦手

 
 
また、見聞きしたことを頭の中にとどめてそれを元にじっくり考えることが苦手、目についたものにパッと飛びついてしまいます。
 
 
すると、落ち着きのなさが目立つことになります。
 
 
 
 

◆③見る力が未熟

 
 
このようなワーキングメモリの弱さは、見る力にも影響しています。
 
 
見る力は、
 
 
①パッと見て特徴をつかむ力
 
②じーっと見て観察する力
 
③観察したことを理解して、状況を読み取る力
 
 
この順番に伸びていきます。
 
 
息子の場合、パッと見て特徴を掴むのは得意ですが、観察力に関しては成長途中です。
 
 
逆に「見る力」を育てることができれば、落ち着いて指示が聞けたり、空気を読む力もついてくるのですね。
 
 
水族館で生き物をじっくり観察することは、ワーキングメモリを刺激して見る力を育てるトレーニングにもなるので、積極的に楽しみたいところです。
 
 
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3.不注意な子と水族館でじっくり生きもの鑑賞ができる方法

 
 
それでは、具体的にどのような工夫で息子と生き物観察したのかをご紹介します。
 
 

◆①見るものを決めておく

 
 
水族館に行く予定が決まったら、そこでどんな生き物が見られるかをネットや本を使って子どもと一緒にリサーチします。
 
 
見るものを絞り込んで、じっくり観察する作戦です。
 
 
私たちは、魚クンが全国の主要な水族館で見られる魚を紹介するガイドブックを見て、マツカサウオやナポレオンフィッシュなど5種類ほど気になる魚をピックアップしました。
 
 
解説まで読まずとも、光ったり見た目が面白かったりして直感的に「見てみたい!」と思う生き物を選ぶだけでOKです。
 
 
それでも、「見たことある!知ってる!」モノには実際見たときの食いつきが違いますよ。
 
 
また、事前に見通しを持たせることで落ち着いて行動できる効果もあります。
 
 
あわせて所要時間の目安やトイレの場所、休憩スペースも親子で確認しておくといいですね。
 
 

◆②ゲーム感覚を取り入れる

 
 
水族館に到着したら興味全開で走り出そうとする息子に、
 
 
「タコはどこにいるかな?」
 
 
と、声をかけるとピタッと動きが止まりました。
 
 
「ママと一緒に探してみよう!」
 
 
と、一緒に歩きながらお目当ての生き物がいそうなエリアに誘導します。
 
 
事前に「サンゴ礁」「中央の大水槽」「深海」など、どのエリアに展示されていそうか大まかに当たりをつけておくとスムーズです。
 
 
展示エリアまで来たら、
 
 
「この辺にいそうだよ。ママとどっちが早く探せるかな〜?
 
 
宝探しゲームのように声をかけると、子どもは目を皿のようにして捜索し始めました。
 
 
広い空間で目を素早く動かしながら探すことは、眼球運動のトレーニングになります。
 
 
おかげで、色々な水槽をいつもより長い時間見ることができました。
 
 
調べた魚が当日必ず展示されているとは限らないので、そのことは前もって子どもに伝えておきましょう。
 
 
 
 

◆③親子で会話を楽しむ

 
 
お目当ての生き物を見つけたら、親子で会話しながらじっくり観察していきます。
 
 
・色や形、厚みなど、見たものを正確に捉える
 
・「小さい角があるね」と見たことを言葉にする
 
 
この繰り返しで見る力が育ちますので、子どもが発見したことをたくさん喋りたくなるように心がけました。
 
 
ここで思いがけず事前リサーチの効果を感じたのは、私自身が生き物に興味を持てたことです!
 
 
じっと見ることで、エラではなく口で呼吸しているウツボやコウイカの色の変化などに気づくことができ、どの生き物も可愛くて仕方ない存在に思えてきました。
 
 
親子で生き物たちの気持ちになってせりふを言いあったりしていつもより会話が弾み、充実感たっぷりの時間を過ごすことができました。
 
 
また、見るポイントを絞って鑑賞すると広い水族館を回っても疲れにくいし満足感もあるなと思いました。
 
 

4.じっくり見ることで生き物への興味関心が広がりました

 
 
この後、息子は水族館オリジナルの図鑑を購入し、旅先で予定を変更して翌日もリピートするほど海の生き物を楽しみ尽くしました!
 
 
家に帰ると祖父母に見たことを話して、しっかり楽しい記憶を残すことができました。
 
 
「じっくり見たら面白かった」という記憶は「次もまたそうしよう!」と行動の定着につながります。
 
 
 
 
本人が「だんだん海の生き物が好きになってきた」と言うように、見ることから始まった興味が、今では自ら漁業体験に行くほど広がりを見せています。
 
 
落ち着きのない発達障害・ADHDの子どもと水族館に行く時は、見るポイントを決めて、ゲーム感覚で親子の会話を楽しんでみてくださいね!
 
 
 
 
 
 
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執筆者:山中寧子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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