勉強嫌いなADHD中学生が英検合格!簡単にできる対応法

 

中学生になると授業科目が9教科となり、学習も難しくなります。聞く力が弱く見通しが立てられない発達障害・ADHD傾向の子は、勉強嫌いで宿題をやるのも一苦労ですが得意教科を伸ばしたら英検合格できちゃいました!
 

【目次】

1.中学生の学習は評価されてしまうため勉強嫌いになる⁉
2.「宿題やりなさい」と言っても無駄!喧嘩になるだけ
3.やる気を引き出すのは脳の聞く力と見通し力が必要
4.答えを写してもOK!好きな教科をとことんやって英検合格!

 

1.中学生の学習は評価されてしまうため勉強嫌いになる⁉

 
みなさんのお子さんは宿題を自分からやっていますか?
 
 
声をかければやる子もいれば、声をかけても「宿題をなかなかやらなくて困っています」というお母さんもいるかもしれませんね。
 
 
なぜ子どもは宿題をやらないのでしょうか?大きく3パターンあります。
 
 
① 宿題をやる必要がないとおもっているパターン
⇒やってもやらなくてもチェックされない
 
② 宿題をやるメリットが見つからないパターン
⇒行きたい高校など目的がない
 
③ 発達障害で1人では宿題ができないパターン
宿題があるかどうか、どんな宿題を出されているかわからない
 
発達障害の子は、学校から帰ってくると、ゲームやYouTubeをやったり、お菓子を食べたりくつろいでいるうちに、宿題の存在は頭の中から薄らいでしまいます。
 
 
そして、中学生になると教科ごとに先生が違うので、宿題の提出日も、翌日ではなく次回の授業までと時間幅があり、スケジュール管理がとても難しくなるのです。
 
また中学の内申点は、定期テストの点数と提出物、授業態度で評価されるため進学に影響がでてしまうのです。
 
小学校のときは学級担任の先生とのやりとりだけでよかったのですが、中学生になると教科担任制になるので親のサポートもより難しくなります。
 
また、定期テストで順位がつけられることに抵抗があるという子も多く、勉強が嫌いな子は、勉強に遅れてしまい授業を聞いても理解できません。
 
そうなるとさらに勉強をしたがらないという負のループにはまってしまうのです。
 
 
 
 
発達凸凹の中学生のお子さまをもつママは、勉強嫌いに陥らないか、勉強についていけず学校嫌いになってしまうのではないかと心配ですよね?
 
 

2.「宿題やりなさい」と言っても無駄!喧嘩になるだけ

 
 
私はワーキングマザーで注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の中学生の長男がいます。
 
 
長男が小学生のころは、なんとかドリル系の宿題はやっていたものの自主学習は全くやらず、塾の宿題を提出したりして、手をやいていました。
 
 
勉強をするメリットを本人が理解できていれば習慣化できるのかもしれませんが、勉強はやりたくないし、やる必要ないと思っています。大人になったら必要ないものと自己解釈しているからです。
 
 
それに加えワーキングメモリーが弱いので、宿題があるかどうかも忘れてしまうタイプ…学校から帰ってきたら、ランドセルは玄関に置いたまま遊びにでかけてしまい、帰ってきたらゲーム三昧!
 
 
疲れ果てて寝てしまい、気づいたら翌朝!宿題をやらずに登校するってこともありました。
 
 
そして中学生になると定期テストの際は、各教科からワークという宿題が出され、そこからテストは出題されることが多く、期日までに提出する必要があります。
 
 
定期テスト前というのに、ゲームやYouTubeばかりやっている息子にイライラ…。
 
 
一体いつになったら勉強するのだろう?
 
 
「テストはできないだろうから提出物のワークだけはしっかりやらせなくちゃ!」と思っていました。
 
 
私は休日になると必死になってテスト範囲をワークに付箋し、息子とダイニングテーブルで宿題にとりかかれる準備をしていました。
 
 
が、肝心の長男は集中できなくて、YouTubeをみたり、ジュースやお菓子を食べたりとあっという間に3時間過ぎてしまったのです。
 
 
こんな息子に付き合っている私は、自分の時間も奪われ、やりたいことができなくて、ついに堪忍袋が切れ、
 
 
「いいかげんにして!はやく宿題やりなさい」
 
 
と強い口調で注意すると、
 
 
息子も「だまれ。うるせー。」と口論へ発展してしまう始末。
 
 
もはや宿題どころではありませんでした。
 
 
 
 
かといって、本人がやりたくないなら、そのまま放っておいていいのでしょうか?
 
 
解決策はこのあとお話します。
 
 
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3.やる気を引き出すのは脳の聞く力と見通し力が必要

 
 
発達障害やADHDの子が勉強や宿題ができないのは、怠けているととらわれがちですが、脳の発達が関与しています。
 
 
なぜなら、ADHDの特性で好きなことに没頭してしまう過集中と不注意傾向、そしてワーキングメモリが低めだからです。
 
 
例えば好きなゲームや動画は過集中して何時間も見続け、何度声をかけても言葉として脳まで声が届かないので無反応となってしまいます。
 
 
そして、苦手なこと嫌いなことにはなかなか取り組むことができません。やっと宿題に取り組もうとしたのに鞄からプリントを探せなかったり、テレビに夢中になってしまったり…
 
 
さすがに子どももそろそろ勉強を始めようかと思っていた矢先、ママから「勉強しなさい!」って言われた途端、「やる気がなくなった。もうやらない!」なんてパターンもありませんか?
 
 
それぐらい発達凸凹キッズの宿題に対するやる気を引き出すのは至難の業なのです!
 
 
実は情報を受け取る脳の「聞く力」と「見通し力」が不足していると、時間制限や社会的ルールが守れなかったり、自分の行動を邪魔されたりすると感情的になってしまいます。
 
 
しかし、「聞く力」が育てば、情報がしっかり脳に届き理解し考えるという行動力が身に付きます。つまり、聞く⇒わかる⇒楽しい!⇒よい行動⇒褒められる。
 
 
この行動パターンから「見通し力」がつけば素直に行動できるようになります。
 
 
 
 
では、どのように見通し力をつけていったのかは次でお話しますね!
 
 
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脳科学に基づく接し方
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4.答えを写してもOK!好きな教科をとことんやって英検合格!

 
 
中学校の中間テスト勉強は5教科。期末テストは9教科あります。とにかくワークの量が多いのでやる気も失せてしまいます。
 
 
そこで我が家の場合は、好きな英語の宿題だけは自分でやってみると決めました。(幼少のころから英会話をやっていたので)
 
 
あとの教科は答えを写してもOK!
 
 
どうしても自分でできない課題は、ママの左手が代行作業する過保護プランを導入しちゃいました!
 
 
宿題の量や内容、方法などハードルを下げ、好きな教科に取り組むことで、宿題に取りかかれるようになったのです。
 
 
勉強する環境もダイニングテーブルだったり、塾の自主学習室、時々ファミレスを使って気分を変えていました!
 
 
すると英語だけは、本人の満足する内申点がもらえ自信がつき、高校入試にも加点される英検にチャレンジすることを提案しました。
 
 
そして冬休みは、毎日コツコツと英検の勉強に取り組みました。スマホアプリで英単語を勉強しました。
 
 
英検は4択性なので、「これなら、できるかも。」とやる気につながったのかもしれませんね。
 
 
そして、努力の成果が実り英検に合格!息子は成功体験を味わうことができました。
 
 
 
 
これを機に定期テストの際は、期日を守れているかは定かではありませんが、なんとかワークの提出はできているようです。
 
 
発達凸凹の子は、勉強するまでのサポートがで必要ですがやり始めたら、すごい集中力と才能があるのです!
 
 
お子さまの成功体験は、未来をつくる糧になります。最初からアレコレ一気にやるのではなく、子どもが「これならできそう!」と思えることだけにまずは見通しをつけてみてくださいね!
 
 
 
▼▼宿題バトルをなくしたいママはこちらもどうぞご覧ください▼▼

 

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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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