質問されても答えられなかったり、聞きたいことを聞けなかったり、会話が苦手な子どものことを心配していませんか?コミュニケーションの自信をつけて自分から話すチャレンジをできるようになる、ママの関わりのポイントをお伝えします!
【目次】
1.話すのが苦手なお子さんのことを心配していませんか?
2.苦手なことから手をつけなくていいワケ
3.会話するチャレンジができるようになった!
4.自分から話す自信をつけるママの簡単対応
1.話すのが苦手なお子さんのことを心配していませんか?
話すのが苦手なお子さんのことを心配していませんか?
・質問されても答えられない
・聞きたいことを聞けない
・話すのが苦手で、学校や店に行きたがらない
こんな様子を見ていると、「何とか話すことに慣れさせないと!」と不安になってしまいますね。
「〇〇でしょ!早く答えて!」
「ほら、聞いてみて!」
つい子どもを急かしてしまうかもしれません。
すると、ますます子どもがフリーズしてしまうなんてこともありませんか?
お母さんが焦れば焦るほど、子どもは話すことに嫌な記憶が増えてしまいます。
「質問がよくわからないのに…お母さんイライラしてる」
「なんて言ったらいいかわからなかったのに…怒られた」
「話せなかった…またお母さんがコワイ顔してる」
などと感じて、話す自信をなくしてしまい、さらに話す行動ができなくなってしまいます。
もし自分が話すときに相手にこんなネガティブな態度でいられたら、こちらも話す気が失せてしまいますし、何か悪いことしたのかなと自信がなくなりますよね。
実は、興味のあること・好きなこと・得意なことから、楽しく子どものコミュニケーション力をアップするきっかけを作ることができます。
今回は、話すのが苦手な子どもが、コミュニケーションの自信をつけるポイントをお伝えします!
2.苦手なことから手をつけなくていいワケ
今は、苦手なことそのものを何とかしよう!と苦手なことから手をつけなくても大丈夫です。
なぜなら、子どもが興味のあること・好きなこと・得意なことから自信をつけると、苦手なことにも自分からチャレンジできる力がつくからです。
話すのが苦手だったら、話すことそのものに注目すると、 お母さんも否定的な注目が多くなってしまい、子どもは自信をなくしてしまいます。
別の興味のあること・好きなこと・得意なことに注目してあげると、 お母さんは自然と肯定的な注目をしやすいので、 子どもも自信がつきます。
つまり、苦手なことから無理に取り組ませても、効果が出るどころか逆効果になってしまいます。
興味のあること・好きなこと・得意なことで自信がつくと、ますます行動量が増えます。
すると、脳がどんどん成長しやすくなります。
3.会話するチャレンジができるようになった!
ー苦手なことじゃなくて、得意なことで自分を表現すればいいー
我が家の小学生の娘は、繊細傾向が強めで、話すことに苦手さがありました。
集団生活は、楽しいこともあるけれど、負担も多いものでした。
いろんなタイプの子がいて何が起こるかわからない教室、先生が他の子を怒る声など不安を強く感じても伝えられないし、わかってもらえない不安がたくさんありました。
不登校になり、あまり家から出たくない、人と関わりたくないという状況になりました。
そんなとき、ふと、私が学生時代に絵の先生に言われたことを思い出しました。
「描いていて楽しい?」
「言葉、音楽、絵、身体とか、みんなそれぞれ、できること好きなことで表現している。
言葉は得意? 歌は好き? 運動は得意?
もしそうじゃなかったら、絵で表現すればいいんだよ。」
そうだ!苦手な言葉のコミュニケーションじゃなくても、楽しくできることで自分を表現していけばいいと思えると、私自身も気が楽になりました。
娘が好きな工作・絵・料理などで自分を表現していることに、私がポジティブな反応をすることを意識しました。
すると、自分のことを伝える自信がついて、自分から外に出るようになり、看護師さんやお店の人とも自分から話すチャレンジをするようになったのです!
4.自分から話す自信をつけるママの簡単対応
大切なことは、家での親子の関わりのなかで子どもの自信をつけることです。
家で自信がつくと、家の外でもチャレンジができるようになります。
興味のあること・好きなことからコミュニケーションの自信をつけられる、ママのカンタン対応をお伝えします。
言葉でなくても、自分を表現(アウトプット)しようとしていることにポジティブな反応をする、これだけです!
工作、お絵描き、歌、料理、お菓子作り、ブロック遊び、マイクラ、ダンス、ごっこ遊び…
子どもが自分オリジナルの表現をしていることって、実は日常にたくさんあるんです!
「楽しそうに作っているね!」
「これ面白い形だね!」
「その動きいいね!」
このような簡単な声かけで大丈夫です。
お母さんが笑顔でポジティブな反応をしていることが伝わればOKです。
子どもが表現しようとしていることにお母さんがポジティブな反応をしていると、それが「好きなこと」になるかもしれません。
「好きなこと」にポジティブな反応をしていると、またそれが「得意なこと」になっていくかもしれません。
積み重なって、できることが得意なことへとなり、さらに自信になっていきます。
「自分を表現して伝えること=楽しいこと」だと思えると、苦手だった言葉でも伝えてみようかな、コミュニケーションしてみようかな、とチャレンジすることができます。
お母さんとのコミュニケーションから、話すのが苦手な子どもでもコミュニケーションする自信をつけて、子どもの成長のチャンスを広げていきませんか。
子どもの力を伸ばせる関わり方をお届けしています!
執筆者:中村友香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)