発達障害のわざと人の嫌がることをする子どもの心理とやめさせる対策

 

わざと人の嫌がることをする子どもにイライラを押さえられないのは当然です。発達障害の子どもは特に「なんで?」という行動をするものです。こんな時は子どもの心理を理解して、ママのイライラを押さえる対策を立てればいいのです。
 

【目次】

1.子どもの問題行動にイライラするのは当然です
2.うまくいき始めた頃に始まった嫌がらせ
3.わざと嫌がることをする子どもの心理とは?
4. わざと嫌がらせが始まったときの対策
◆段取りが決め手
◆成功の秘訣2ポイント

 
 

1.子どもの問題行動にイライラするのは当然です

 
 
わざと人の嫌がることをする子どもにイライラしてしまうのは無理もありません。
 
 
だって「わざと」「人の嫌がることをする」のですから。
 
 
瞬間的にイラっとして、少し落ち着いて「なんで?」「どうしてそんなことをするの?」と悲しくなってくることはありませんか?
 
 
理由がわからないからですよね。
 
 
 
 
怒りの感情をさかのぼると、心配・不安・悲しみ・期待などといった感情が出てきます。
 
 
このような怒りの元となる感情を一次感情と言います。
 
 
自分の子に対して「意地悪な気持ちがあるのではないか」「人を嫌な気持ちにさせるような子なのか」と悲しい気持ちがふくらみ、次いで怒りが出てくるのです。
 
 
 では、なぜわざと嫌がることをするのでしょうか。
 
 
これには、子どもの脳の発達段階の紐解きが必要になってきます。
 
 

2.うまくいき始めた頃に始まった嫌がらせ

 
 
私の子どもはダウン症のある小学2年生です。
 
 
知的障害があり脳の特性があるため、行動の切り替えに時間がかかります。
 
 
保育園に通い始めてから、時間のない朝になかなか切り替えができず、行動が進まない娘に毎日イライラして怒っていました。
 
 
怒られると意固地になってもっと動かなくなる娘に、さらにイライラして怒ってしまう自分自身を止められず、怒ることの負のループを感じました。
 
 
そして、自分で自分の感情を抑えることは難しと思い、発達科学コミュニケーションを学び始めました。
 
 
そして、学んだことを実践した結果、発達障害の子どもの脳の特性に合わせた声掛けで子どもが動き出せるコミュニケーションを取れるようになりました。
 
 
子どもの癇癪が随分と落ち着いたんです。
 

ですが、落ち着いてきた頃にわざと嫌がることをする行動が出てきたのです。
 
 
学校のお支度の時に、わざとファイルを床にぶちまける、わざとブロックを床一面に投げ出すなどの行為です。
 
 
まだお支度の途中ですし、派手に大きな音がしたりして、私もついイラっとして「ちょっと!」と叫んだり、怒った表情を見せたりしていました。
 
 
 
 
「最近うまくいっていたのに、わざと怒らせるようなことをするようになって何なの!」と最初は怒りを感じましたが、なぜそんなことをするのか原因がわからないことにモヤモヤしていました。
 
 
理由や原因がわからないのは、ママの不安や心配を余計にあおるのですよね。
 
 
うまくいき始めていただけに、焦りもありました。
 
 
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3.わざと嫌がることをする子どもの心理とは?

 
 
では、なぜ子どもはわざとママが嫌がることをするのでしょうか?
 
 
それは、ママの気を引きたい!これが理由なのです。
 
 
つまり、ママが嫌がることをすればママが即時に反応するということがわかっているからです。
 
 
それが「ちょっと!」「こら!」と怒られる反応であってもです。
 
 
それだけ、ママの自分への反応が気になるのですよね。
 
 
特に、いつもイライラしていたママが何だか最近怒らなくなってきたかもという変わり目にこのような行動が見られます。
 
 
こんなことをしても、もうママは怒らないのかな?という子どものちょっかいみたいなものです。
 
 
 
 
実際、私自身の状況を思い返してみると、子どもの困った行動を私がスルーできるようになってきた頃にわざとやる行動が見られました。
 
 
スルーするというのは、大げさに反応したりせず、気づいてないよ、気にしていないよ、と注目や反応をしないでいられるということです。
 
 
ですが、私もいつも余裕万端ではいられません。
 
 
疲れがたまっていたり、「今日は仕事に早めに行きたいな」と思っている時に予定が狂うようなことをされると、イラッとして「やめて!」と声を荒げたりしていました。
 
 
子どもというのはよく見ていて、ママの一瞬のネガティブな反応を見逃さないのです。
 
 
結局、子どももママが怒らなくなったぞという変化は感じつつも本当にそうなのかな?と疑心暗鬼なのですよね。
 
 
それもそのはず、私は保育園時代から数年間、毎朝ずっと怒り続けるママでしたから。
 
 
怒られ続けてきた子どもが「もうママは怒らないのかな、本当に」と思うのも、当然です。
 
 
では、ママが嫌がることをわざとするような場面でも、いつもいつもニコニコママでいなければいけないのでしょうか?
 
 
そんなことは無理ですよね。
 
 
ママだって疲れがたまる時や体調不良時もあります。
 
 
それを押さえてニコニコするなんて、私にだってできません。
 
 
ただ、今振り返ってわかるのは、子どもとの関係が良好になってくると、時々怒ってしまっても信頼関係が築けていれば、子どもの方も多少怒られてもそんなに気にしなくなります。
 
 
わざと嫌がることをする時期は、信頼関係が築かれる途中段階なので大事な時期なのです。
 
 
そこで、そんな大事な時期に使えるイライラを押さえるママの対策をお伝えします。
 
 
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4.わざと嫌がらせが始まったときの対策

 
 

◆段取りが決め手

 
 
 では、秘訣をお伝えしますね!
 
 
それは、朝のお支度などママがイライラしがちなタイミングに、ママが自分ではない誰か」になりきるのです!
 
 
まず、事前に誰になりきるのか想定しておきます。
 
 
ママがイライラしやすいタイミングに「じゃあ、私は今日は〇〇になりきるわ!」と決めておきます。
 
 
決めておくことで、目の前で好ましくない行動が始まった時に瞬時に女優力を発揮です。
 
 
決めておかないと、その場で誰になろう?と考え始める前にイライラが先に出てしまいますから、先に決めておくことがポイントです。
 
 
 
 
私の場合は、前日に「鬼〇の刃」のアニメを観ていて、ふと思い立ったのです。
 
 
「そうだ。明日のお支度の時にイライラしそうになったら、時〇無一郎になろう」と、明日の自分のなりきる役を決めました。
 
 
時〇無一郎、ご存知ですか?
 
 
強い剣士ですが、すぐに物事を忘れてしまうという特性を持っています。
 
 
そのため「なんだろう、あれ」「すぐに忘れちゃうんだよなぁ」とぼんやりとして無気力な様子です。
 
 
ついイラッと反応しそうな瞬間に無気力な無〇郎になるのです。
 
 
翌日、学校で朝のお支度中、ブロックをガラガラ―っと大きな音で床にばらまかれた時に、私の女優力発揮です。
 
 
「なんだろう、忘れちゃうなぁ。私いま無〇郎だから」と心の中でつぶやいてみました。
 
 
そして、ばらまかれたブロックは見ずに、教室の壁の掲示板を眺めるように視線をそらしてみました。
 
 
「なんだかぼーっとしちゃうなぁ」と心でつぶやく。
 
 
その時の私はきっと無気力でぼーっとして、何も考えていないように見えていたと思います。
 
 
ばらまかれたブロックの事実を視界から外したのも良かったのか、その時の私は穏やかでした。
 
 
改めて視線を戻して「あらあら、片づけようね」とブロックを片づけました。
 
 
その後の子どもはと言うと、それ以上は何もせず、何も言わず、一緒にお支度を済ませました。
 
 
私も心穏やかにいられた自分にハナマルでした。
 
 

◆成功の秘訣2ポイント

 
 
成功の秘訣は
 
 
1、 別の人間になったことでママである自分を一瞬忘れたこと
 
2、 イラッとくる状況から視線を外したことで冷静になれたこと
 
 
です。
 
 
いかがでしょうか? 毎日、違う誰かになりきることを楽しんでみませんか?
 
 
 
 
いつもいつもママだと疲れちゃいます。
 
 
私は子どもが好きなミニ〇ンになりきって、子どもとダッシュしながら付き添い登校する時がありますよ。
 
 
ミニ〇ンのドタバタな時にかかるテーマ曲を口ずさみ、「早いねー」と声をかけながら必死に追いかけています。
 
 
こんな風に笑顔で子どもと朝の時間を過ごせるようになりました。
 
 
「じゃあうちはコレでいってみよう!」というなりきり、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:北川明希子
(発達科学コミュニケーション  トレーナー)
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