発達障害グレーゾーンの朝起きない小学生の子どもを優しく起こせるようになるママの対応

毎朝、規則正しくサッと起きてほしいけど、起こしても全然起きてくれない子どもはいませんか?どの年齢のお子さんも早起きの習慣をつけるって難しいですよね。朝起きてくれなくてイライラするママへ優しく起こすことができるようになる新しい方法をお伝えします。

【目次】

1.平日の朝、なかなか起きない子どもにイライラが止まらない!

夜は早く寝かしつけたのに、目覚ましがなっても布団をはいでもスヤスヤ眠り続ける子どもはいませんか?
 
それどころか「朝だよ、そろそろ起きようね。」と何度か声をかけたら、不機嫌に布団をかぶったり、起こされることを怒りだしたりする!なんてことも。
学校、保育園、お仕事など平日の朝は出発時間が決まっていますよね。
普段は待ってあげる余裕があるママも、時間がないと焦ってきてイライラします。
そして、発達凸凹のある子どもたちに少しでも不用意なことをすれば、途端にグズグズし始めて出発時間が遅れてしまう。
そのため、小さい頃は抱っこして、朝ごはんを食べさせて、着替えもさせてあげて…。
子どもが癇癪を起こさずに起きて支度ができるよう、細心の注意を払いながら対応するのは相当に大変ですよね。
成長してからも朝何度声をかけても起きられず、ママも最後にはイライラしてしまう毎日とは、早くさよならしたいですよね。
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2.お休みの日は早起きなのに、平日はどうして早起きできないの?

・夜寝るのが遅くなって早起きができない
・日中の運動量が足りていない
・スマホのブルーライトで寝つきが悪く熟睡できていない
・眠りの深いレム睡眠のタイミングと起きる時間が重なっている
などがよく言われることかと思います。
習慣的に睡眠時間が足りなかったり、寝る直前までスマホを見ていれば関係することもあるでしょう。
起立性調節障害や、脳の特性である低覚醒の場合、本人のやる気や意志ではどうすることもできない場合があることも事実です。
ですが、この記事を読んでくれているママたちは、頑張って子育てをしていて良いと言われることはすでに色々試されていることと思います。
それでもうまくいかなくて困っている方が多いのではないでしょうか。
ここで少し、今できていることに目を向けてみてください。
お休みの日に楽しい予定があると、スッと起きてくれませんか?
平日は忙しいのでママもイライラしがちですが、優しい声で甘えさせながら起こすと、眠い目をこすりながらも機嫌よく起きてくれることはないですか?
 
そんな子どもにどうしたら早起きの習慣をつけられるのでしょうか。
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3.明日の朝からすぐできる!優しく起こせるようになるママの対応

子どもを起こすときにママが気を付ける〇〇〇

起こすときにママが気を付けることは、優しい声色です!
目が覚めるようにと、いきなりバサッとお布団をはいでしまいがちですが、これは逆効果。
ますます起きたくなくなってしまいます。
しつけ育児をされてきたママには何を甘いことを言っているの?と思われてしまいそうですが
「朝ですよ~、お布団はがしますね~」と言いながらゆっくりお布団をはがしてあげます。
「寒いー!」には「寒いですね~。うんうん、寒いよね~。」と共感しながらもお布団はゆっくりはがします。
私は、もしも介護しているとしたら!という場面を想像し、おじいちゃん・おばあちゃんに言うようなつもりで優しくゆっくり声をかけていました。
また布団をかぶってしまうかもしれませんが、同じ指示を同じトーンで繰り返ことで、ママがイライラせずに対応できます。
これも有効な発コミュのテクニックですので、優しいトーンで繰り返す回数を5回や8回までとママ自身が決めておくと良いですね。
起こす回数を数えたり同じトーンを意識することで、イライラしにくくなるはずです。

体をさするマッサージ

わが家の小学5年生の息子には感覚過敏があり、頭をなでられると怒ります。
寝ているときもそれは例外ではなく、うっかり頭を触ると手を払いのけられてしまうのです。
そんな息子でも触って大丈夫だったところが、背中・腰・ふくらはぎでした。
指圧するようにぎゅっと押しながらマッサージしてあげることで目が覚めやすくなるようでお気に入りになりました。
あまり時間がなくても、ふくらはぎや背中を少し押したりさすったりしながら「7時になったよ~。」と具体的な時間で声をかけます。
子どもに反応があったら「待ってるね~。」と声をかけて、その場を離れます
そして、5分後くらいにまたさすったり圧迫刺激を入れたりします。
先ほどの優しいトーンで声ををかけながらお布団をはがすのとセットで、ちょっとマッサージしては離れてみてください。
 ハグなどのスキンシップを嫌う子どもでも、少し触る程度を繰り返すと徐々に目が覚めて機嫌よく起きてくれる日が多いです。

自分で起きたという事実を伝える

毎朝、起きたら必ずニッコリ笑顔で「起きたね」と伝えます。

起きられてすごいね!えらいね!と褒めると、馬鹿にされたと思う子どももいるのです。
特に小学生高学年の思春期にさしかかる男の子は、褒めると怒ることがあります。
息子がまさにそのタイプでしたが、行動を言葉にする実況中継はとても効果がありました。
ママ「おはよう、起きたね。」ニッコリ
子ども「うん。」
たったこれだけでいいのです。

たとえぶっきらぼうな返事だったとしても「おはようと言いなさい!」など刺激するような言葉はいりません。
 
実況中継も発コミュの肯定のテクニックのひとつです。
自分で起きたという事実を伝えることで「起きられた」ということを子ども自身に気づかせてあげることができます。
褒めることなく子どもを肯定できますので、ぜひ試してみてくださいね。
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執筆者:作倉 帆香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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