まだまだ小さいと思っていた小学生の子どもが、最近反抗するようになってきた…こんな風に悩んでいませんか?実は、発達障害のある小学生の反抗期は、お母さんの神対応でスッと落ち着くんです。そこで今回は子どもが素直に動く絶対ルールをお伝えします。
【目次】
1.発達障害のある小学生の子どもの反抗期に悩んでいませんか?
まだまだ小さいと思っていた、小学生の我が子。ところが、
・口答えばかりしてくる
・攻撃的な言い方をしてくる
・注意しても聞かない
・親の介入を嫌がる
・親と話をしたがらない
こんな風に、子どもの反抗的な態度に悩むお母さんは多いようです。
反抗期の小学生に、お母さんはどう対応していますか?
「その態度は何なの!?」とイライラして子どもとバトルになってしまうこともあるかもしれませんね。
しかし、こんな風に親子関係が悪化してしまうのは絶対にNG!発達障害・グレーゾーンの子どもは様々な特性を持っているため、問題行動が一気に増える危険があります。
そうするとお母さんはますます叱る機会が増え、負のループに陥ってしまいがち。その結果、子どもの自己肯定感もどんどん下がってしまいます。
でも、お母さんが適切な対応を身につければ、小学生の反抗期はスッと落ち着くんですよ。
そこで今回は、発達障害のある反抗期の小学生が素直に動き出す絶対ルールをお伝えします。
2.子どもが反抗的な態度をとるのはなぜ?
では、どうして子どもは反抗的な態度を取るのでしょうか?
反抗期というと中学生のイメージがあるかもしれませんが、小学生から始まる反抗期は「10歳の壁」「小4の壁」「中間反抗期」などと呼ばれています。
10歳以降は、脳の「考えるエリア」がぐんぐん発達するため、
・物事を客観的に見ることができるようになる
・自分で考えたことがきちんと言語化できるようになる
・自己主張ができるようになる
などの変化が現れます。しかし一方で、
・他人と比べて劣等感を抱きやすくなる
・友達の影響を受けやすく、言葉使いが荒くなる
という面もあるんです。
特に発達障害・グレーゾーンの子どもは
・読み書きが苦手
・不注意傾向がある
・不器用
・じっとしていることが苦手
など、学習面でも生活面でも「自分はみんなと同じようにできない…」と自信をなくす場面が増えがちです。
さらに感情のコントロールが苦手な場合も多いため、誤った対応をしてしまうと、ひどい癇癪につながったり、反抗的な態度が悪化してしまったりするのです。
つまり、発達障害のある反抗期の小学生の子どもに対応するときは、「『自分の考えを受け入れて欲しい!』という強い思いと劣等感の間で葛藤していること」を理解しておくことが大事なんですよ。
3.反抗期の小学生が素直に動く具体策はコレ!
では、反抗期の小学生の子どもに、お母さんがしてほしい対応とは何でしょうか?
それは、「できていないことはスルーして、できていることにだけ注目する」ということです。
子どもの生活態度を見ていると、あれこれ口出ししたくなることもあると思いますし、反抗的な態度を取られたら、きつく叱らないと!と思うかもしれません。
もちろん、人を傷つけるような言動は冷静に諭すことも必要ですが、そうでなければできていないことは全てスルーしてしまうんです。
例えば小学生の子どもに「お風呂に入ってね」とお母さんが言ったとします。
それに対して子どもは「いちいち言わなくても分かってるよ!」と反抗したとします。
イライラするお母さんの気持ちはよく分かりますが、ここは無視してください。
「お母さんは何も聞こえなかった」という態度を貫くんです。
そして、子どもが自分から好ましい行動を始めるのを待ちます。お風呂に向かったらその瞬間を逃さず、「あ、お風呂に行くんだね!」と何事もなかったかのように褒めてあげてください。
すると、さっき反抗的な態度を取っていた子どもの様子が落ち着き、指示を出すと素直に従ってくれたりします。
実はこれには、「子どもは自分の行動を注目されると、さらにその行動を取るようになる」という脳の特性が関係しています。
つまり
・好ましくない行動はスルーすることで減らす
・好ましい行動は褒めることで増やす
ことがポイントなんです。
さらに、小学生の子どもの反抗的な態度を無視し、よい行動だけに注目するという対応を続けていると、お母さんにもいいことがあります。
それはお母さんが楽に対応できるようになるということです。
正しい対応をすれば、子どもの反抗を悪化させずに素直な行動を引き出せる!とお母さん自身が実感できるようになります。
すると子どもに反抗的な態度を取られても、イライラせずに距離を置いて、よい行動が出るのを待てるようになるんです。
さらに、こんな風に反抗的な態度をとってきた場面以外でも、普段から
・「〇〇しなさい!」とガミガミ言ったり干渉することをやめる
・「ちゃんと起きれたね」「歯磨きしたんだ」「宿題してるんだね」などと当たり前にできていることでも褒める
という対応をすることで、子どもに自信を付け、自立心を育てることができます。「認めてもらえた」と安心することで、反抗的な態度も落ち着いてきますよ。
いかがでしたか?
発達障害のある反抗期の小学生を素直に行動させる秘訣は、「できていないことはスルーして、できているところだけ注目する」ことです。
お母さんが正しい対応を身に付けて、反抗期の子どもから素直さをしっかり引き出してあげてくださいね。
また、反抗的な小学生に効く対応についてはこちらの記事でもお話ししています。合わせてチェックしてくださいね。
執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)