おうち療育は順番が大事!発達障害がある子への家庭でのトレーニングの進め方

 

発達障害の子どもにトレーニングばかりやらせていませんか?おうち療育でいきなりトレーニングから着手するのはちょっと待って!家庭での発達支援を上手く進めるためには「順番」がポイントです。順番通りにやればお子さんはぐんぐん伸びていきますよ。
 

【目次】

 

1.息子が半年間で150のトレーニングを実践した結果

 
 
発達障害の子どもを持つお母さん、発達に関するトレーニングはされていますか?
 
 
今はインターネットや書籍で発達のトレーニングに関する情報は簡単に手に入ります。いろいろな実践を目にすると、「うちもやらなきゃ!」と危機感がわきますよね。
 
 
発達障害と診断されても、療育がすぐに受けられないと、「何かやらなきゃ!」とさらに焦ります。
 
 
実は私もこんな経験をしたお母さんの1人です。
 
 
息子が発達障害・自閉症スペクトラムと診断されたのは、今から3年前のこと。息子は幼稚園の年少さんになったばかりでした。
 
 
当時も今も、我が家は夫の仕事の都合で海外に住んでいます。
 
 
現地のお医者さんに息子の発達を指摘され、現地語での発達相談・発達検査は難しいと判断。日本に一時帰国して診断を受けました。
 
 
ここから我が家の迷走の日々が始まります。
 
 
診断を受けた療育センターで療育の予約をしたけれど、開始は8か月後。夫の任期はまだ3年も残っていて、帰任の希望を出したものの通る可能性は低い状況でした。もし帰任できたとしても、日本のどこに配属されるか分かりません。
 
 
息子の様子を見ていると、幼稚園で先生方がとてもよくしてくださっていて、この環境を手放すのはもったいない。だけど現地語での療育なんて絶対に無理!
 
 
提示されている療育は月2回。だったら、毎回帰国しようか…など迷いに迷っていました。
 
 
とにかくここは海外。現地語が話せない以上、発達支援は家族でやるしかない!そう腹をくくった私は、発達に関しての学びをスタートさせました。
 
 
すると、出てくる出てくる…発達に関するトレーニング!
 
 
何から手を付けたらいいのか分からないけれど、とにかくやらなきゃ!と焦っていた私は、息子ができそうなものを片っ端から実践していきました。
 
 
 
 
感覚統合遊び、ビジョントレーニング、生活課題。気が付けば、実施したトレーニングの数は半年で150を超えていました。
 
 
結果として、この半年間の集中トレーニングで息子は一気に伸びました。これなら現地語でも模倣する形で療育に参加できる!と確信した私は、現地でも発達検査を受けることに。
 
 
種類の異なる発達検査なので単純に比較はできませんが、半年間で数値が10伸びるほどの大成長!療育も受け入れていただくことができました。
 
 
でも、実はこれ、大失敗だったんです。
 
 
この記事では、トレーニングばかりやらせた結果、私と息子がどんな状況に陥ったのかお伝えしながら、発達支援の正しい順番について解説します。
 
 
おうち療育には順番があります。順番に則って目的をもって支援することで、子どもがぐんぐん伸びるのです。
 
 
これからおうち療育をスタートさせる方、また療育はすでに始めているけれどやり方に行き詰っている方、ぜひ続きをお読みください。
 
 
お母さんがわが子だけの発達の専門家になれる方法がありますよ!
 
 
まずは、トレーニングの効果を格段に上げるための親子のコミュニケーションについて知ってくださいね。こちらの記事で詳しく解説しています。
 
 
 
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2.トレーニングばかりやらせたのは失敗でした

 
 
半年間で数値が10伸びたことから、幼稚園の先生方や事情を知っている友達からは「すごいね!頑張ったね!」と褒めてもらいました。
 
 
でも、これは大失敗!なぜなら、「これなら息子もできそう!」というトレーニングを片っ端から試していたからです。
 
 
何の戦略も目的もなく、「できそうかどうか」の1点だけでトレーニングを採用していたので、
 
 
・どのレベルになったら卒業させていいのか分からない
・でも、卒業させてできなくなったらどうしよう…
 
 
とトレーニングの取捨選択ができず、数は増える一方。
 
 
また、書籍やインターネットでそれぞれのトレーニングの効果は理解できましたが、それが息子に必要なのかどうか、今ひとつ確信が持てていませんでした。
 
 
子どもに必要なのかどうか? ゴールはどこなのか?
 
 
これを判断せずにやみくもにアレもコレもと試していると、これでいいのかどんどん自信がなくなってきます。
 
 
私の自信がなくなっているタイミングで、息子が「これやだー!」と取り組むのを拒否するとさらに落ち込み、「でもやらせないと!」と焦り…どうしたらいいのか分からなくなっていきました。
 
 
 
 
とにかく発達の専門家に、今何をしたらいいのか整理してほしい!という一心で夜な夜なネットで検索し、オンラインで発達相談に乗ってもらえる心理士さんはいないか探したところ、発達科学コミュニケーションの創始者・吉野加容子先生のブログにたどり着いたのです。
 
 
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3.発達障害の子どものおうち療育の正しい順番とは

 
 
海外に住んでいることもあり、とにかく日本語で専門家に相談できる環境を作っておきたい!と考えていた私は、個別相談を受けて発達科学コミュニケーションの受講を即決。上級講座でリサーチャーとして学びを深めていきました。
 
 
上級講座では、吉野先生の長年の研究に関する講義を受けることができます。トレーニングに関しても、トレーニングに着手する条件や、どんなタイプの子にどんなトレーニングをしたらいいのかを学ぶことができます。
 
 
やみくもにトレーニングしても効果は上がらないということは自分の経験で分かっていましたが、トレーニングに条件や順番があることは講義の中で学びました。
 
 
これからおうち療育をしよう!としているお母さん、療育はしているけれどやり方に不安を持っているお母さん、どんな条件や順番があるかを解説しますので、ぜひ実践に取り入れてください。
 
 

◆条件①親子のコミュニケーションが円滑になっていて、信頼関係が築けている。

 
 
まず最も大切なのが、子どもがお母さんの指示を素直に聞けるようになっているのか?親子のコミュニケーションがうまくいっているのか?ということです。
 
 
もしも親子バトルが絶えないという状況でトレーニングに着手しても、子どもはますます反抗してうまくいかないことは目に見えています。
 
 
トレーニングは親子のコミュニケーションがスムーズになってから!
 
 

◆条件②子どもが嫌がるトレーニングはやらない。好きなものに取り組む。

 
 
苦手を克服するよりも得意なことをどんどん伸ばす方が支援はうまくいきます。苦手なことを根詰めてやるよりは、得意なことを楽しくどんどん進める方がお子さんもお母さんも楽に取り組めますよね。
 
 
楽しい!もっとやりたい!という気持ちが行動を増やし、脳の発達を加速させます。 子どもが苦手なことは後回しでOK!楽しいことだけ取り組んでください。
 
 
そう!発達支援は「楽で楽しい!」がキーワードなのです。
 
 

◆条件③あれもこれも同時にやるのではなく、トレーニングは1つに絞る。

 
 
発達のトレーニングは情報がたくさんあふれていますから、あれもこれもやりたくなって当たり前です。実際、私は1日に5つ以上のトレーニングをやらせていたことがあります。
 
 
でも、アレもコレも着手するよりは、1つに絞って徹底的に取り組む方が脳は発達しやすいのです。
 
 
「見る力を強化する時期」「聞く力を強化する時期」と、どんな機能にアプローチするのか決めて進めましょう!
 
 

◆条件④1つのトレーニングを毎日実践して、1か月は続ける。

 
 
トレーニングは毎日取り組み、1か月は続けましょう。脳が変化するには最低でも1か月かかります。
 
 
変わり始める前にやめるのはもったいないですし、変わった後に同じトレーニングを続けても意味がありません。
 
 
1~3か月続けていくなかで、脳に十分な刺激が入ると、子どもは自然にやらなくなります。好きなことなのに「もうやらなーい!」と言い出したら、それが卒業の合図です。
 
 
変化を実感しやすくするため、始める前に現状の困りごとをリストアップしておくのがおすすめです。
 
 
 
 
次に、トレーニングの順番についてお伝えします。
 
 

◆順番①コミュニケーション

 
 
条件①で「親子のコミュニケーションが整ってから」と伝えしましたが、実はコミュニケーションこそ最も大切なトレーニング。これは一定期間でおしまいにするのではなく、ずっと継続します。
 
 
脳が発達するには行動量を増やす必要があります。お母さんとのコミュニケーションをよくして、自信とやる気にあふれる子になると、どんなことでも「やりたい!」と積極的に動けるようになります。
 
 
結果として、行動量がどんどん増えるので脳の発達も加速していきます。
 
 

◆順番②運動

 
 
脳の運動をつかさどる機能は脳の土台に位置しています。つまり、しっかり運動をすることで運動機能が活性化すると、脳全体が活性化するのです。
 
 
詳しくはこちらを参考にしてください。
 
 
 

◆順番③視覚・聴覚・触覚

 
 
発達障害の子どもにトレーニングをさせよう!と思うと、どうしても知育ワークをやらせたくなります。でも「考える」「理解する」「覚える」脳機能が一気に伸びるのは10歳から。
 
 
それまでは、見て・聞いて・触って、よりたくさんの情報をかき集められるようにしておくのが正解です。
 
 
この視覚・聴覚・触覚、どこからアプローチするかはお子さんによって異なります。
 
 
発達凸凹のお子さんは視覚優位・聴覚優位と言われるように、見るのが得意な子・聞くのが得意な子それぞれです。また、感覚過敏で特定の刺激を嫌がるお子さんもいます。
 
 
まずは、お子さんが得意な部分からアプローチしていきましょう!
 
 
何からやろうか迷った場合は、まず見る力にアプローチするのがおすすめです。
 
 
発達障害の子は視覚優位の子が多いですし、特に男の子は発達障害かどうかにかかわらず聞く力が弱め。また、今は本を読んだり、スマホで検索したりなど、目から情報を得る機会が多い時代だからです。
 
 
目から情報を得る機会が多い一方で、スマホやタブレットなど視野が限定される活動の時間がとても多いため、現代人は見るのが苦手だと言われています。
 
 
視覚のトレーニングといえば「ビジョントレーニング」を思い浮かべる方も多いと思いますが、お子さんが楽しめるなら取り組む、というスタンスでOK。絶対にやらないといけないものではありません。
 
 
それよりも、海や山にでかけるのがおすすめです!日常生活では体感できないワイドな景色を見せてあげるのです。
 
 
ワイドな景色の中から、「鳥が飛んだよ!」「船が通ってるね」と特定の物を見つけ出すことで視覚が育っていきます。
 
 
家の中では探し物をしたり、お掃除をするのもおすすめ!どこにあるのか、どこが汚れているのかしっかり見て探すのがトレーニングになります。
 
 
視覚・聴覚・触覚、どの機能を伸ばすにも共通するのが、特別な道具やトレーニングは必要ない、ということ。
 
 
お母さんが「しっかり見てね」「しっかり聞こうね」「いっぱい触っていいよ」とやさしく声をかけるだけでも、子どもが注目しやすくなって情報収集がうまくいきます。
 
 
聴覚は読み聞かせや音楽遊びなどを通じても育てられますし、触覚は砂場遊びやクッキングなどが有効です。お母さんの声かけと普段の生活・遊びの中で十分鍛えられるのです。
 
 
詳しくはこちらで解説しています。
 
 
 
息子の場合は、視覚⇒触覚⇒聴覚の順番でアプローチしました。現在、絶賛聴覚トレーニング中です!
 
 

4.おうち療育の効果は息子が証明します!

 
 
息子の場合、診断がおりて半年間はとにかく毎日たくさんトレーニングして、発達検査の数値は10上がりました。今振り返って考えると、息子の数値が上がったのは、息子が記憶力に優れたタイプだったから。
 
 
もしも、息子が記憶力に課題のあるタイプだったとしたら、私の目的も戦略もないトレーニングはただ親子関係を悪くして終わっただけ、になっていたはずです。
 
 
発達科学を学んで、息子の特性と効果のある発達支援を知り、実践して1年半。発達検査の数値はさらに10アップしました。
 
 
みなさんには、この「10アップ」を同じものだと思わないでほしいのです。
 
 
最初はとにかくやみくも、「手あたり次第」という言葉がぴったりでした。発達支援の順番を知らなかったので、知育ワークもガンガンやらせました。机に向かうのが苦手な息子にはつらい時間だったと思います。うまくいかないときには息子を強くしかることもよくありました。
 
 
でも、発達科学を学んだあとは、息子とのコミュニケーションをスムーズにして、効果のある順番で1つずつじっくり、好きなことだけを取り組むことにしました。
 
 
好きなことだけしかさせないので、うまくいかない!と私がイライラすること自体ほとんどありませんでした。
 
 
やりたがらない日があっても「そういう日もあるよね~どうせまた明日やるでしょ!」とおおらかにとらえられるようになりました。
 
 
とにかくやれやれ!と「やらされて」上がった10と、
楽しいことだけしかしてないのに上がった10。
 
 
みなさんはどちらの方がいいと思いますか?
 
 
息子は、発達検査の数値が上がっただけではなく、
 
 
・新しい習い事にどんどん挑戦したり、
・幼稚園の発表会では主役に抜擢されてみごと演じきったり、
・自転車や縄跳びができるようになったり、
・お友達と一緒に遊べるようになったり、
・卒園式では3分もある長いスピーチを発表したり、
 
 
いろいろな面で大きく成長を感じることができました。
 
 
息子が小学校1年生になった今も海外に住んでいますが、現地語での療育を続けながら、日本人学校の通常級で頑張っています。
 
 
小学校に慣れるまでは心配しましたが、先生から「すごく頑張ってますよ!大きな問題はありません」というお褒めの電話があるぐらい、うまく対応できているようです。
 
 
 
 
私は大学や大学院で発達を学んだこともありませんし、自分が子どもを産むまで子育てや教育分野にも無縁でした。知識や経験はゼロ、普通のお母さんです。
 
 
そんな私でも、息子をここまで成長させることができました。
 
 
これだけの情報社会、発達障害の子どもを伸ばせるのは、資格を持った発達の専門家だけではありません。発達科学コミュニケーションと上級講座では、お母さんがわが子の発達の専門家になれる方法が学べます。
 
 
知識も経験もなくてOK!必要なのは自分の子どもの明るい未来を作りたい!という強い気持ちひとつ。ぜひお母さんの手でお子さんの発達を伸ばしてみませんか?
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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