触覚を育てる!感覚過敏で困っている発達障害のお子さんへの対応法

発達障害の子どもは感覚過敏で苦しんでいるケースがとても多いです。感覚過敏は嫌な刺激を避けるのが鉄則!でも他にできることはないの?と悩んでいる方、必読!私はこうして自閉症スペクトラムの息子の触覚を育てました。2つの対応をご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達障害・自閉症スペクトラムの息子の触覚過敏あれこれ

 
 
私の息子は発達障害・自閉症スペクトラムの小学校1年生。年少になってすぐ診断がおりました。
 
 
息子は発達の凸凹は大きいものの、知能は標準で普通学級で頑張っています。  
 
 
 診断はあるものの、親の目から見ても大きな困りごとはなく、人好きな性格もあって周囲の人とも楽しく過ごしています。
 
 
そんな息子の一番の困りごとは「触覚過敏」。特に年少・年中の頃は
 
 
・足の爪を切るのを嫌がる
・半ズボンは断固拒否!ピッタリした長ズボンを愛用
・砂遊びも断固拒否!
 
 
などがありました。嫌がるものは限定されていましたが、無理にやらせようとすると、泣いてパニックに。
 
 
 
 
爪切りは息子が眠ってから、洋服や遊びは息子の好きなようにさせて乗り切っていました。
 
 
この記事では、こんな息子の触覚を育てるために私が実践したことと、3年たった今息子がどう変わったのかについてお伝えしていきます。
 
 
また、こちらの記事を読む前に、おうちでの発達支援を成功させるコツをまとめた、こちらの記事をお読みくださいね。
 
 
 
 
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2.感覚過敏の正体とは

 
 
発達障害のお子さんを育てるお母さんで、「感覚過敏」に悩まされている方は多いのではないでしょうか。
 
 
私の息子は前項でお伝えしたように触覚過敏ですが、
 
 
特定の音を嫌がる聴覚過敏、
特定の味や触感を嫌がる味覚過敏、
特定のにおいを嫌がる嗅覚過敏、
特定の明度や色彩を嫌がる視覚過敏
 
 
など、五感の過敏性を総称して「感覚過敏」と言います。
 
 
発達障害は脳の凸凹があります。凹の部分は発達がゆっくりな部分。刺激を適切に処理することができないため、過敏に反応してしまう。 
 
 
これが感覚過敏の正体です。
 
 
どの感覚が心地よくて、どの感覚が嫌なのか、本人にしかわかりません。
 
 
例えば、息子と同じ触覚過敏でも、爪切りは平気!砂遊びも大好き!というお子さんもいるでしょう。 息子が大好きなシャワーも、針で刺すような苦痛に感じるお子さんもいると聞きます。
 
 
「感覚過敏」とひとくくりにすることはできないのです。
 
 
 
 

3.絶対に忘れないで!パステルキッズが嫌がることについての考え方

 
 
発達の困りごとでも、例えば不器用さであれば 「この子、字を書くのが下手だな」 「体の使い方がぎこちないな」 など、目に見える形で苦手を把握することができます。結果、早い段階で対応することができます。
 
 
一方感覚過敏は、他者から見たときに困難さがなかなか把握できません。本人が嫌だと訴えて気づく、という形です。
 
 
本人が訴えてきても、日常生活でごく当たり前の刺激を苦痛だと感じるケースが多いため、
 
「どうしてこんなに嫌がるの?」
「これのどこが嫌なの?」
「ただわがままで言ってるだけなんじゃないの?」
 
となかなか理解を得られない場合も多くあります。
 
 
でも、まぎれもなく本人たちは苦痛であることを絶対に忘れてはいけないのです。
 
 
 
 
私は今でも鮮明に思い出せることがあります。
 
 
発達科学コミュニケーション(発コミュ)の創始者でパステル総研を主宰している吉野加容子先生との勉強会で、先生がおっしゃったことです。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子が嫌がることは、100万円積まれてもやりたくないこと。みんな、100万円もらってもやりたくないことを今からピックアップしてみて」
 
 
みなさん、どうですか?100万円もらえても絶対にやりたくないこと、1つや2つありますよね。
 
 
感覚過敏の苦痛は目に見えないだけになかなか理解してあげられないこともあります。 私もついつい忘れかけてしまうこともあります。
 
 
そんなときは、「あ!これ100万円もらってもダメなやつだった!」と思い出すようにしてみてください。
 
 
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4.子どもの触覚を育てるためにした対応

 
 
感覚過敏の基本的な対応としてよく言われるのが、「本人の嫌がる感覚は避け、心地いい感覚だけ与える」というものです。
 
 
私もこの基本的な対応に従って、爪切りは息子が寝た後、長ズボンのみを購入、砂場はスルーしてきました。
 
 
嫌な感覚を避けていても、そのうち問題なくなるケースもあります。
 
 
感覚過敏は、脳のその部分の発達がゆっくりだから起こること。 徹底的に嫌な感覚を避けている間に、脳全体が発達して、気が付けば嫌な刺激も適切に受け取れるようになっていく、というからくりです。
 
 
反対に言えば、脳のその部分をしっかり育ててあげれば、早い段階で感覚過敏を卒業することもできる、ということ。
 
 
それに気づいた私は、息子の触覚を育てるためさまざまな対応をしてきました。効果のあったものをまとめました。
 
 
※こちらは息子には効果がありましたが、他のお子さんに合うとは限りません。お子さんの様子を見ながら少しずつ進め、嫌がったら中止してください。
 
 

◆①心地いい感覚をたくさん入れる

 
 
「嫌な感覚を避け、心地いい感覚だけにする」という基本的な対応は変わりませんが、意識的に心地いい感覚を増やすようにしました。
 
 
例えば、息子は抱っこが大好き。つまり息子にとって、抱っこは心地いい感覚ということです。
 
 
そこで、
 
・抱っこの回数を増やす
(私は日中の回数を倍にして、寝付くまでぎゅっと抱きしめる)
・抱っこしているとき、体をさする
・嫌がらなければくすぐる
 
 
と、ただ抱っこするよりも多くの刺激を入れることを意識しました。
 
 

◆②オイルマッサージ

 
 
心地いい感覚を増やす一環で、毎晩オイルマッサージをすることにしました。
 
 
最初のうちはマッサージのやり方にも注文があり、これは気持ちいい、これは嫌、と息子の意見を聞きながら進めていきました。
 
 
続けていくうちに、気持ちいい範囲が増えていき、3か月経つ頃にはどんな触り方でも喜ぶようになりました。
 
 
嫌な感覚が減り心地いい感覚が育っていく、触覚が発達している様子が見て取れ、感動が大きかったです。
 
 
オイルマッサージをしてよかったと実感したのは、3か月で爪切りを嫌がらなくなったこと。
 
 
爪切りが克服できた段階である程度触覚が育ったと判断して、以降は息子からのリクエストがあったらマッサージする、ぐらいに頻度を落としました。
 
 
少し大変ですが、お子さんが嫌がらないのであれば、オイルマッサージはとてもおすすめです!
 
 
スキンシップが増やせますし、マッサージしながらおしゃべりして親子のコミュニケーションの時間が取れるのでオススメです。
 
 
感覚が育つまでは!と思って3か月集中してやりましたが、その後は卒業しても大丈夫。少しの期間、頑張ってみる価値はあると思います。
 
 
 
 
息子は爪切りは克服しましたが、半ズボンと砂遊びはどうなったのか?についてはこちらでご紹介しています。ぜひ併せてお読みくださいね!
 
 
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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