子どもの吃音を悪化させるストレスに負けない!ママの声かけ

 
子どもに吃音の症状がでると心配になりますよね。この吃音を悪化させる原因はストレスです。ストレスを取り除くことは不可能ですがストレスに負けないようにできるママの声かけがあります!ぜひ今日から取り入れましょう。
 

【目次】

 

1.子どもの吃音を悪化させる原因

 
 
子どもに吃音症状が出ると心配になりますよね。一度発症するとどのタイミングで治るのか、それとも治らないかは誰にも分かりません。
 
 
では吃音を悪化させてしまう原因、それはストレスです。
 
 
吃音は、子どもにとって負荷と感じるもの、つまり、ストレスがかかると症状が強くなるという特徴があります。
 
 
子どものストレスってどういうものがあるかというと、  
 
 
・淋しさ、悲しさ、怒り、恐怖
 
・疲れ、発熱、だるさ  
 
・初めての人、初めての場所  
 
・難しい課題  
 
・嫌いなこと、苦手なこと  
 
・上手に言いたいことが言えない
 
 
など、日常生活の中にあふれているものばかりです。
 
 
 
 
これらのストレスを全部取り除いてあげようとしても、家庭以外のコミュニティもあるのでなかなか難しいですよね。
 
 
お家の中も一つの社会です。
 
 
パパ、ママ、兄弟姉妹、同居のおじいちゃん、おばあちゃん、一緒に暮らしているメンバーとの関係で、本人が「ちょっとな。」と感じることが積もり積もると吃音に影響します。
 
 
園や学校に行けば、決まりごとの多さ、順位がつけられる、思い通りにいかないことがたくさんあり、それらがストレスとなって吃音が増えることもあります。
 
 
すべてのストレスから子どもを守りきることはできないし、何もストレスを与えないというのも不自然です。
 
 
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2.ストレス耐性を育てて吃音を撃退しよう

 
 
そこで、考え方を変えました!
 
 
ストレスに感じるか感じないかは個人差がとても大きいですよね。一人一人「大丈夫」と感じるレベルが違うからです。
 
 
例えば、コップに例えてみましょう。
 
 
耐えられるレベルがこの小さいコップの大きさだったら、簡単にキャパを超えて、 ストレスがコップから溢れて、吃音という症状で現れます。
 
 
ゲームや動画が好きすぎてすぐにやめられない子は、ママたちから怒られる頻度も多く、イライラして吃音が増えることがあります。
 
 
自分の思い通りにいかないと癇癪を起こす子は、癇癪を起こして吃音も悪化させていきます。
 
 
ことばの発達が遅い子は、言いたいことが上手く伝えられないストレスで吃音が増えていきます。
 
 
 
 
つまり、コップが小さい子は吃音が出やすいので、日常のちょっとした困りごとを解消して、コップの大きさを大きくすれば、どもりにくくなっていきます。
 
 
吃音は、脳の土台から育ててあげて、できることを増やしてあげること、そして、「自分はできるんだ!」と信じさせてあげることが大事になります。
 
 
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3.ストレスから守り子どもの自信を育むママの声かけ

 
 
では、このコップをどうやって大きくするか、というとそれはママの声かけです
 
 
子どもが自信をなくし、自由に話せなくなっていく原因は、子どもが言ったときの大人のリアクションが原因だからです。
 
 
例えば、学校から帰ってきた時に、子どもが泣きながら「お友達を蹴っちゃった」と言ってきたらどんな反応をしますか?
 
 
「だめじゃない!何があっても人を傷つけた方が悪い!」 なんて、言いたくなりますよね。私たち大人には正論なのですが、これでは子どもの心は動くことはありません。
 
 
それまで子どもは正直に話そうと思っていたかもしれないけど、ママのこのファーストリアクションで、本当のことが言えなくなったり、嘘をつくつもりはないけど、怒られたくなくて嘘をついてしまうこともあります。
 
 
こんな時の声かけは、「蹴っちゃったんだね。それで?」って否定するでも、肯定するでもなく、受け入れて、しっかり最後まで話をさせてあげる声かけにしてほしいんです。
 
 
話し方が下手だったとしても、「教えてくれてありがとう」と肯定する声かけにしてほしいのです。
 
 
なぜなら、どんな自分でも受け入れてくれる、どんな話でもきいてくれる、ということを体感的に経験すると、ママにはなんでも話せる!という自信が育っていきます。
 
 
この関係性を築くことが、吃音をよくするために1番大事なことになります。
 
 
 
 
ママとは何があってもゆるぎない絆で結ばれている!という感覚が育つと、コップが大きくなるからです。
 
 
ストレスと感じることがあっても、なんとかなる!という強さが生まれて、困難なことがあっても立ち直れるようになり、吃音も落ち着いていきます。
 
 
これは理屈ではなく、人間特有の感覚です。子どもの頃に築かれた母子の強い絆から生まれる自信は、大人になっても揺らぐことはありません。
 
 
困難なことがあった時にも無意識のレベルで働き、立ち向かう勇気や力になります。
 
 
反対に、この絆を結ぶことなく大人になった人は、何か壁にぶち当たった時にすぐに諦めたり、落ち込んだまま立ち上がれなかったりします。
 
 
それぐらい人間にとって大事な自信になります。
 
 
生まれて初めて手にする自信は、自分の能力が優秀だからでもなく、どもるかどもらないかでもなく、どんな自分も丸ごと受け止めてもらえた!というママからの愛情で授けられます。
 
 
そんな関係が築けているママからの言葉であれば、子どもは聞く耳を持ち、吃音のせいで嫌なことがあった時に、迷わずママに相談できるようになります。
 
 
今日からママの肯定的な声かけで子どもの自信を育んでいきましょう。
 
 
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執筆者:おざわつきこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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