発達障害・グレーゾーンの子どもも楽しめる、おでかけスポットをご紹介!今回は、兵庫県神戸市にある『神戸市立須磨離宮公園』。親子でたくさんコミュニケーションを取りながら、子どもの脳の発達を促進できるポイントをお伝えします。家族みんなが楽しく過ごせる魅力満載の公園ですよ! |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子どもの脳を発達させちゃおう!~ストーリー仕立てのアスレチック~
発達障害・グレーゾーンの子どもを連れておでかけするのは、何かと心配ごとが多く悩ましい…
連休だけど、人混みに発達障害の子どもを連れていくのは気が重い…
などと頭を痛めているママ達に、ぜひおすすめしたい観光スポットがあります。
それは、兵庫県神戸市にある『須磨離宮公園』です。兵庫県神戸市須磨区の丘陵に広がる面積82ヘクタールの広大な都市公園です。
1967(昭和42)年、皇太子殿下(明仁天皇)のご成婚を記念して造営された本格的西洋式庭園を備えた公園。かつては皇室の別荘で、「武庫離宮」と呼ばれていました。
最上部の展望台からは、豊かな緑と眼下に広がる紺碧の海を一望できます。
「王侯貴族のバラ園」や梅園、「もみじ滝」など四季の彩りが楽しめるほか、子ども達に人気のアスレチックもあり、また夜間開園時の噴水ライトアップは幻想的です。
5歳の発達障害のある息子は、ここのアスレチック、「子供の森冒険コース」が大好きです。
コースのテーマは、国際海洋都市 神戸らしく、海洋冒険物語(スティーブンソン作)の「宝島」が題材になっています。
28機の遊具が設置されていて、1つずつクリアして最後にゲットした宝物を船に詰め込み島を出る、というストーリー仕立てのワクワク感いっぱいのアスレチックになっています。
うちの息子は体幹が弱く、バランスをとるのが苦手で、足元が不安定な場所を極端に怖がる傾向もあります。
しかし、このアスレチックでは『宝物をゲットするぞ!』という目的があるおかげで、果敢にチャレンジする姿を毎回見ることができます。
前回は怖くてできなかったものにも挑戦することができ、「今回はできたね!」など親子の会話も弾み、たくさんコミュニケーションが取れました。
怖がりの息子も、難易度が低いものからクリアできるようになると「次もやってみよう!」とどんどんチャレンジするようになりました。
かなりの数の遊具がありますので、怖いものは無理をせず横の階段などを使えば、スルーすることもできます。
恐怖感より、楽しさやワクワク感が勝つと凄い力を発揮します。
楽しい遊びに、私はいつも息子の苦手なことを意識してやらせています。息子の場合は、体幹を鍛えたり、足首の動きなどです。
訓練の要素を遊びに入れる際に、本人が楽しむということの他に欠かせない大事なポイントがあります。
それは、そばで見守るママの声掛けです。このアスレチックで言うと…
「〇〇君、次は何があるのかな!」
「あれ、海賊船かな!?」
「えっ!そんな難しいのクリアしたの!?凄い!」
そばで見守りながら、ストーリーへの想像を膨らませる会話を促し、できたことがあればすぐ褒めます。
アスレチックを楽しんでいる工程で、スモールステップでの成功体験を積み重ねて行くのです。
ここで、少しだけママに気を付けて欲しいことがあります。
簡単なものもあるのですが、できて当たり前と思わずに、成功したらその場でしっかり褒めて認めてあげて欲しいのです。
褒められることで、少し怖いかな…と自信が無かったものにもチャレンジしてみようという意欲がわいてきます。
この『意欲』というのがとても大事。なぜなら、能動的な活動こそが脳の発達を促進するからです。意欲なしでは能動的に活動することはできません。
意欲を引き出す「声掛け」と「褒め」をママには心がけてもらったら、発達障害・グレーゾーンの子ども達の脳や身体を発達させることができる最高のアスレチックとなります。
ちなみに、アスレチックはまだ怖いな、という小さいお子さんには幼児向きの遊具コーナーもあります。
複合遊具やブランコ、ジャングルジム、スイング遊具などがあり、日陰になっているので夏でも比較的涼しく遊べますよ!
2.五感を育てる花や景色に触れる
この時期はたくさんの品種のバラが見られます。子どもはつまらないかも?
いえいえ、そんなことはありません。
普段そんなに花に興味のない息子も、色んなバラの香りをクンクン香りながら、「これはいい匂いだね」 「これはちょっとヘン」など、香りを嗅ぎ分けながら、散策していました。
香りを楽しむだけでなく、バラにとまっていた蝶を観察したり、バラの花びらに触れたり、五感をフル活動させてました。
また、広大な敷地内は季節ごと、エリアごとに全く違う顔を見せてくれます。展望台や休憩所から見渡す展望はまさしく絶景です。
すぐ目の前の花や虫を観察し、遠くの海や街並みを見ることで、実は目の動きも鍛えられています。
発達障害・グレーゾーンの子どもの中には、遠くを見る⇔近くを見るを繰り返す動き(3Dの目の動き)が苦手な子も多いのです。
ですから、自然の中で遊びながら景色を見せることは、子どもの成長にはとっても大切なことなのです。
3.疲れて愚図っても大丈夫!切り替えて休憩できる場所多数アリ!
休憩できる場所を探さないといけないという心配もありません。公園内にはベンチなど、座れる場所が多数設置されています。
自販機や軽食やスイーツの移動販売なども来ており、気軽に休憩したりおやつを食べたりできます。
お弁当エリアもありますし、最近改装されたカフェも素材にこだわったメニューで人気のようです。
うちの息子は少し疲れると、ベンチに座っておやつを食べたり、大きな噴水広場の水を触ったりして、気持ちを切り替えることができました。
そして少し元気回復すると、またアスレチックに戻ったり…笑
次回は、祖父母も一緒に訪れる予定です。
祖父母は花の庭園や、温室を楽しみにしています。そして、ここのカフェで景色を見ながら皆でランチをしようと計画しています。
そう、3世代が楽しく過ごせる素晴らしい公園!なんです。
遠出すると移動時間に愚図ったりと何かと大変ですが、車でのアクセスが良いのも魅力の1つです。
電車なら、JRや山陽電鉄の須磨駅からもバスが出ています。帰りに須磨水族館に立ち寄るのもオススメですよ。
かつては皇室の別荘だった由緒ある公園。今では家族みんなが気軽に集える場所となりました。
随所に歴史を感じられるこの公園の魅力はまだまだたくさんあります。旅行気分を味わいながら、子どもの脳まで発達させられる素晴らしい観光スポットです。
是非ご家族みんなで訪れてみて下さいね。
※開園時間など施設の詳しい情報は公式HPをご確認下さい。
【施設名】神戸市立須磨離宮公園
【住 所】兵庫県神戸市須磨区東須磨1-1
【開園時間】9:00~17:00
【休園日】木曜日
執筆者:瀬名香織
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)