話を聞けない発達障害の子どもにはご褒美作戦!聞く力と計画力を伸ばす対応

 

最後まで人の話を聞けない!発達障害ADHDの子どもの不注意に悩んでいませんか?なんと、ご褒美を上手に使って聞く力を伸ばすと、最後まで話を聞けるようになるんです。さらに計画力まで身に付く驚きの対応をぜひ一緒に試してみませんか。
 

【目次】

1.話を聞けない!発達障害ADHDの不注意に悩んでいませんか?
2.ご褒美が行動をうながす教材になる理由
3.ご褒美がもらえるまでの時間を意識することで計画力を身につける
4.計画力が身に付くと宿題にも取り組めるように!
5. ごほうび作戦に一番大切なママの声かけ術

 
 

1.話を聞けない!発達障害ADHDの子どもの不注意に悩んでいませんか?

 
 
 発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)の子どもは不注意傾向があり、最後まで人の話を聞けないと感じるママは多いのではないでしょうか。
 
 
まだ話の途中なのに、急にどこかへ行ってしまう。
 
 
ちゃんと聞いているのかと思ったら、全然話が伝わっていなかった!
 
 
私の受講生さんからもよく聞かれるお悩みです。
 
 
 
 
実は、人の話に注意を向けることが苦手だったり、話が伝わりづらいと感じる子どもには、ご褒美作戦が有効なんです。
 
 
ご褒美が行動をうながす教材になり、聞く力と計画力が身についていきますよ。
 
 
どういうことなのか、解説していきますね。

 

 
 
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2.ご褒美が行動をうながす教材になる理由

 
 
 なぜ、発達障害ADHDの不注意のある子どもにご褒美をあげることで、聞く力と計画力が育つのでしょうか。
 
 
それは、物事の因果関係を理解したまま過ごせるようになるからです。
 
 
因果関係とは、原因と結果につながりがある関係のこと。
 
 
例えば、お風呂に入った(原因)からアイスがもらえた(結果)という具合ですね。
 
 
 
 
発達障害ADHDの不注意傾向のある子どもが最後まで話を聞くことが苦手なのは、衝動的にモノや状況に反応する脳の特性があるからです。
 
 
話を最後まで聞けていないので、何が、どうして、どうなるという情報を頭の中で組み立てられません。
 
 
「お風呂に入ったら、アイスあるから早く入ってね」とママがさらっと言ったとき アイス!という単語だけを聞き取ってしまうことはありませんか?
 
 
アイスがほしい!今食べたい!と急に機嫌が悪くなることがあるのは、 聞く力が弱く頭の中で情報を組み立てられていないから。
 
 
言葉の一部に反応してしまい、ママとのミスコミュニケーションが生まれるのですね。
 
 
子どもの聞く力が伸びるよう上手に伝えて
 
「お風呂に(何が)」
「入ったら(どうして)」
「アイスがもらえた(どうなる)」
 
という成功体験を積ませてあげましょう。
 
 
こうして、発達障害ADHDの不注意傾向のある子どもは物事の因果関係を学び、聞く力を伸ばしていくのです。
 
そうは言っても、いつも話を聞けないのにどうやって声をかけたらいいの?と思いますよね。
 
ママの上手な声かけ方法をお伝えする前に、まずは計画力の伸ばし方も解説していきますね。
 
 
 
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3.ご褒美がもらえるまでの時間を意識することで計画力を身につける

 
 
 先ほどの、お風呂に入ったらアイスがもらえるという例は、行動のすぐあとにご褒美がもらえていますよね。
 
 
ここに時間軸をプラスすることで、計画力もつけていくことができるんです!
 
 
具体的な声かけはこんな具合です。
 
 
「今お風呂入ったらアイスあるよ〜」
 
「今お着替えしたら、今日の夜にクワガタとりにいくよ〜」
 
「今お片付けしたら、明日は〇〇におでかけに行こう!」
 
「準備を今からしたら、明後日はキャンプに行って遊ぶよ!」
 
こんな風に声をかけ、ご褒美がもらえるまでのその時間に注目してみてください。
 
アイスなら数十分
 
クワガタなら12時間
 
おでかけなら18時間
 
キャンプなら2日 と
 
 
ごほうびがもらえるまでの時間を子どもが楽しく理解できるようになるんです。
 
 
 
 
行動を起こしてからご褒美がもらえるまでの時間を待てるということは、その時間のあいだ因果関係を理解して過ごせているということなんです。
 
 
楽しいことは脳が活性化して記憶しやすいため、ご褒美をもらえるまでの時間を待てるようになることで、計画力が身についていきます。
 
 

4.計画力が身に付くと宿題にも取り組めるように!

 
 
さらに、計画力が身に付くと、宿題やドリルなど楽しくない、そんなに好きではないということにも取り組めるようになります。
 
 
春休みになったら、新しい学年になるから自分で宿題の計画を立てさせてみよう!と考えていませんか?
 
 
1日どのくらいのペースでこなしたら終わるのか、自分で計画を立てるのは不注意傾向のある子どもにはかなりハードルが高いことなんです。
 
 
約束したのにやってないじゃない!と怒り出したくなる前に、ご褒美を使ってママと一緒に計画を立ててみてください。
 
 
1週間・3日・1日など子どもが理解できる時間の範囲で、何ページできたらご褒美という小さなゴール設定をしてあげるやり方です。
 
 
 
 
お子さんは1日1ページずつコツコツやるタイプでしょうか。
 
 
それとも、やるときはやる!まとめて1日に何ページもやり切って、すぐにご褒美をゲットしたいタイプでしょうか。
 
 
どんなスタイルだとやる気が出そうか、ご褒美は何がいいか、お子さんとワクワクした雰囲気で相談しながら決めていけると良いですね。
 
 
そんな関わり方が自分で先を見通して自分で動き出すことにつながっていきます。
 
 

5. ご褒美作戦に大切なママの声かけ術

 
 
さて最後に、ご褒美を使うときにとても大切な声かけのポイントをお伝えします。
 
 
ママの上手な声かけ方法。それは、ご褒美作戦にはアドベンチャー感を出す声かけをする!ということなんです。
 
 
特に発達障害ADHDの不注意傾向のある子どもには、ママのアドベンチャー感あふれる声かけがとても有効なんですよ。
 
 
どんな声掛けかというと、
 
「発表します!今お風呂に入ると〜〜〜! なんとアイスが1本手に入ります! 手にしたい人はお風呂に走れ〜〜〜!」
 
 
なんて言う具合です。
 
 
好奇心旺盛な発達障害ADHDの子どもがワクワクするので、最初から最後まで話を聞くことができて聞く力が育ちます。
 
 
最初にお話しした、 何が・どうして・どうなるという情報をしっかり聞き取れているから行動に移せるんですね。
 
 
ちょっとした工夫でアドベンチャー感のある声かけをしてきたわが家の子どもたちは、楽しそうなことをよく聞いて、サッと行動できるようになりました。
 
 
また、時間軸を意識したご褒美を続けていくことで、計画力も身に付いていきました。
 
 
これは、ご褒美がもらえる行動とご褒美の内容を記憶して行動する力がついているということなんです。ご褒美にはたくさんの効果がありますよね。
 
 
宿題への取り組み方を相談するときも、ご褒美の話から始めて、まるで楽しい遊びにでも誘っているかのようなアドベンチャー感で進めてみてくださいね。
 
 
 
 
子どもはみんな楽しいことが大好き!
 
 
発達障害ADHDの子どもが不注意で衝動的に行動するのは、良く言えば好奇心旺盛と言うことです。
 
 
ご褒美で聞く力と計画力を身につけて、この強みをママのチカラで最大限引き出してあげませんか。 
 
 
 
 
 
 
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執筆者:うめちゃん先生(うめだいくよ)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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