担任ガチャで子どもの運命は決まりません。たとえ担任がハズレでもママの事前準備があればその運命は変えることができます。息子の人生を好転させた経験から新学期の準備としても園や学校生活がスタートしていても対応できる内容なので参考にしてみてください。
【目次】
1.担任ガチャで子どもの運命が決まる?
2.親がやってはいけないNG対応
◆NG対応その1:先生の悪口を言わない
◆NG対応その2:先生に感情的な行動を起こさない
3.先生の見方を変えてわが子の誤解を解きたい
4.年度はじめからコミュニケーションをとる準備を!
①見守り体制の連携をはかる
②感謝の言葉でサンドイッチ
1.担任ガチャで子どもの運命が決まる?
新学期が近づいてくると、こんな会話が家族間やママ友の間で飛び交いませんか?または、学校が始まってしばらく経つと、以前の先生との比較をしたりもしますよね。
「前の先生は良かったなぁ」
「前の先生は合わなくて大変だった」
「次の担任の先生、誰になるんだろう…。どんな先生に当たるのかな…。心配…。」
「今年の先生は前の先生に比べてイマイチだ…。」
という担任の先生についてのアレコレ。
最近は「担任ガチャ」といって、子どもや親自身ではどうにもできない運任せ状態を意味する言葉があります。
これはおもちゃのガチャガチャを買う時の感覚と一緒で、子ども自身の力で出てくるカプセルをどうにかすることはできず、運に任せて出てきたカプセルを受け取るしかできない。それと同じことから担任ガチャという言葉が生れています。
ママ達は新年度になると担任ガチャのアタリやハズレに悩まされていないでしょうか?
またその時の気持ちに1年間を通して親子共に左右されてしまうことはないでしょうか?
繊細な子どもの場合、先生のひと言ひと言を真正面から受け止めてしまい、繊細がゆえに先生の雰囲気や態度から深読みしてしまうことがあります。
例えば、「今日も先生におこられた…」の言葉の裏には、ちょっと注意されただけなのに、この世の終わりかのように怒られたと感じていたり。
また、「先生は同じクラスの〇〇くんが好きなんだよ」の言葉の裏には、先生が他の子どもたちと話す表情や声色から先生の心情を探っていたりします。
こんな話をする子どもを見ると切なくなりますし、わが子の前で先生はそんな態度をとっているの?!と不信感を抱いてしまいますよね。
私は息子の話を聞くたびに次こそは、気を遣えて、どんな子にも平等に接して、できたら怒らずに、子どもの良いところだけ見てくれる先生に当たって欲しい!と願う、そんなママでした。
しかし、親も人間。子どもが悲しんでいると思うと知らず知らずに先生に対してNG対応をとってしまっていることはありませんか?
子どもは親の行動を見ていないようでシッカリと見ています!学校に行くのは子どもです。親ではありません。
学校に行って先生と関わる子どもが先生との関係が悪くならないためには気をつけないといけないことがあります。
2.親がやってはいけないNG対応
もし担任の先生がハズレだったな…。担任ガチャ、失敗だったな…。と思ったとしても、子どもの前で絶対にやってはいけないNG対応があります。
◆NG対応その1:先生の悪口を言う
親が子どもに「今年の先生はダメね…」「〇〇先生の方が良かったわね」「頼りがいのない先生に見えるわね」などと子どもの前で先生の悪口を言うのは絶対に止めましょう!
子どもに親の先入観を植え付けるようなことはせず、様子を見ていきましょう。学校に行くのは親ではなく子どもです!少しでも学校生活が穏やかに和やかに送れるよう見守ってあげましょう。
また、ママ友などにも先生の悪口を言いたくなりますが身内以外の前では極力言わないようにしましょう。できたらLINEなどで送ることも避けた方がいいですね。
悪口でいった言葉が独り歩きし、言ってもいないような言葉に変わり、不運なことに先生の耳に入ったり、他のママ友の耳に入ってしまうという可能性があるかもしれません。
変に誤解をさせてしまうようなことがないよう悪口は言わないに越したことはありませんね。
◆NG対応その2:先生に感情的な行動を起こす
子どもの気持ちを真正面から受け止めてしまったが故に、そのままの感情を先生にぶつける様なことがないように気をつけましょう。
よっぽどのことがない限り(明らかに問題のある先生だと分からない限り)、担任の先生を変えることは残念ながらできません。
冷静さを欠いて一歩踏み止まらずに感情を先生にぶつけてしまうと、次の日からお子さんのことを好意的に見てくれないかもしれません。
ですから、子どもの立場を悪くしないように冷静に物事を見て判断していけるように気をつけましょう。もしも緊急の対応が必要と感じたら、その時は担任の先生を通さず直接学校と話し合うようにしましょう。
しかし、このままでは何か変化を求めることは難しいかもしれません。運命は自分から切り開いていくもの!
そこで私はあることをきっかけに先生への対応を変えていきました。そう!自分から行動を起こしていったのです。
3.先生の見方を変えてわが子の誤解を解きたい
わが家は息子の集団生活の6年間を通して、担任の先生の影響をかなり受けてきました。
特に小学校1年生の時の担任の先生は、厳しいことで有名なベテラン先生で切り替えが難しい息子は怒られ続け、どんどん自信をなくしていきました。
担任の先生のそんな態度を見ているクラスメイトは、わが子のことを「困った子」という目で皆が見るようになりました。
担任の先生がこの子は「困った子だなぁ」と思うと周りの子たちも同じように見てしまう、そんな心理的効果が生れていたのです。
このままでは息子は勘違いされてしまう!そんな時、私は先生との関わり方を変えていきました。
すると、先生は息子への対応がちょっとずつ変わっていき注意ばかりしていたのが、面白い個性やいいところに注目して見てくれるようになり、お友だちも息子への見方が変わりました。
授業では息子がみんなと違う視点で発言するとみんなが刺激を受け、発言が増えるようになりました。
何かあっても「〇〇くん(息子のこと)、しょうがないなぁ〜」と温かく許容してくれるお友だちがいたり、息子は自分らしさを保ちながら集団で自分の居場所をみつけられるようになりました。
1年生の1学期までは周りから理解されず辛い思いもしていたのかな、と思うと心が痛みますが、今では明らかに先生の対応が変わっていき、皆との違いが素敵なこと!に変わっていきました。
あの時思い切って、自分から行動して先生に働きかけたことが正解だったなと思います。
実際に私がどのような行動をとり、先生と関わっていったのかは次で説明していきます。
4.年度はじめからコミュニケーションをとる準備を!
繊細な子どもは先生との信頼関係が築きにくく、殻にこもって自分を見せません。そのため担任の先生にうまく理解されないことがよくあります。
そこでママの力が必要になってきます!
それは、年度はじめから担任の先生とコミュニケーションをとる準備をするということです!
もちろん年度はじめの担任の先生が変わる時期にできたら良いですが、いつでも何学期からでも遅くはありません。思い立った時に先生とコミュニケーションをとれるように準備をしましょう。
子どもの代弁をするように子どもの心情を解説することで、先生の見方を変えていきましょう。
実際に私が先生の見方を変えるために実践したことです。4月の時点で実践できると子どもは安心して学校に通えると思います。
◆①見守り体制の連携をはかる
「強い心を育てたい!」という強い思いがあったので、家でも家の外でも「見守り」体制を強化することにしました。
家の中では家族も巻き込んで自信を育てる肯定のコミュニケーションで自信という名のメンタルの土台づくりをしました。
家の外では先生と連携して繊細であるが故にどんな苦手があるのかを理解してもらう環境づくりに取り組みました。
周りの大人の正しい理解が得られれば「困った子」ではなく「困っている子」と大人の見方が変わります。
子どもは温かい目で見守ると、自然と自信がついていきます。
お家の中でも、お家の外でも正しく見守ってもらえる環境が整えば、自信の土台ができ子どもはぐんぐん成長していきます!
そうすると些細なことでは動じない「強さ」が育ちます。
担任の先生には息子は困った子ではなく、「こういうことで困っている」ということを何度も何度もお話ししました。
子どものことを想っているのは先生もママも同じ。
わが子が何に困っているのか理解して真摯に伝えていけば、先生の見方が変わり逆に味方になってくれます。
◆②感謝の言葉でサンドイッチ
先生たちは子どもを1対1で見てあげられないので、一人一人の把握にも限界もあります。
わが子のことで心配なことがあれば何か起きてからではなく、はじめから一言相談しておきましょう。
ここで意識して欲しいことは、先生と話をする時、会話を感謝の言葉でサンドイッチするということです。
「いつも気にかけてくださりありがとうございます。(感謝)」
「先生のおかげで〇〇(こんな風に)成長しました。」
「ありがとうございます!(感謝)」
これは先生に気を遣いましょうということではなく、先生に「聞く耳」をもってもらうための戦略です!
先生が子どものことを正しく理解して味方になってくれたら、繊細っ子の集団生活はとてもスムーズになります。
4月「はじめまして」の新担任の先生とのやりとりで、ぜひ感謝の言葉のサンドイッチを意識して信頼関係づくりに繋げてくださいね。
直接話す時間がとれない時はお手紙でお伝えするのも良いと思います。
ぜひママの方から積極的に先生とのコミュニケーションをはかるようにしてみてくださいね。
繊細な子どもへの接し方に迷われている方はこちらの記事や小冊子も参考にしてみてください。
▼繊細っ子について詳しく書かれています。ぜひダウンロードして読んでみてください▼
繊細っ子はずっと繊細なままじゃない!強い心、身につきます!
執筆者:むらかみりりか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)