公園から帰らない!と癇癪を起こすADHDの子と笑顔で帰る対応のコツ

 

発達障害ADHDの子どもが公園から「帰りたくない!」と癇癪を起こすのはよくあることです。原因を理解しママが対応を変えれば、笑顔でサッと帰れるようになりますよ!外出先から家に帰りたいくないと愚図る子への対応のコツをお伝えします。
 

【目次】

1.「帰りたくない!」と癇癪を起こす息子を抱きかかえて帰っていた私
2.発達障害ADHDの子がなかなか「公園から帰らない」のはなぜ?
3.外出先や公園から帰りたくないと愚図る子への対応のコツ
①見通しを立てる
②予告する
③道具を使う

 
 

1.「帰りたくない!」と癇癪を起こす息子を抱きかかえて帰っていた私

 
 
外出先からの帰り際、「まだ家に帰りたくない!」と癇癪を起こされて困るなんてことはないでしょか?
 
 
私には発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの4歳息子がいます。
 
 
私も息子もお出かけが大好きです。息子は、好奇心が旺盛で公園、動物園、水族館、野球観戦、イベント、お友達のお家など、どこに連れて行っても楽しんでくれています。
 
 
しかし問題が1つ。一筋縄では帰れない…ということです。
 
 
もちろん途中で「もうすぐ帰るよ〜」「ここまでしたら帰ろうね」と声かけをし、本人は「わかった!」と元気よく返事をしてくれます。
 
 
しかし、いざ帰ろうとすると「まだ遊びたい!家に帰りたくない!」と愚図り始め、最終的には癇癪を起こし泣き喚く息子を脇に抱えて帰るということが日常茶飯事でした。
 
 
周りから冷たい視線を浴びながらも「男の子だし、こんなものだよね。誰だって楽しいところから帰りたくないよね」なんて思っていました。
 
 
周りを見渡すと「お昼ご飯だから帰ろうね」「5時だから帰ろうね」という一言でちゃんと靴を履きだす子どもたち。そんな聞き分けのいい同年代の子どもを見て衝撃を受けたことを今でもはっきりと覚えています。
 
 
さらに、帰宅中も私の苦悩はずっと続きます。帰りの車内でも「まだ遊びたかった!ねぇ、いいでしょ⁉︎」と何度も何度も言ってくるのです。
 
 
その度に「楽しかったんだよね」「また行こうね」「お友達もお昼寝の時間だから帰ったんだよ」「帰ったら何して遊ぼうか?」「おやつ食べる?」とあの手この手で応答してみても息子の機嫌は直りません。
 
 
やがて泣き疲れて車中で寝落ちしてしまう息子でした。お昼寝から目が覚めても、「まだ遊びたかったー!」と、まだ切り替えができていない息子にイライラしてしまうこともありました。
 
 
特にお友達が大好きな息子は、お友達と遊んだ日は2、3日も言い続けてくることもあるぐらいでした。
 
 
楽しかったという思い出よりイライラして疲れてしまった記憶の方が強く残り、「どうしたら楽しい気持ちのまま家に帰れるのだろう?」と悩んでいました。
 
 
 

 
 
そんな私でしたが、ADHDの子が家に帰りたくない理由を知り対応を変えたことで、息子はサッと気持ちを切り替えて笑顔で帰れるようになりました!
 
 
私が実践した対応のコツを3つお伝えしますね。
 
 
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2.発達障害ADHDの子がなかなか「公園から帰らない」のはなぜ?

 
 
まずは、発達障害ADHDの子が公園からなかなか帰りたがらない理由から解説しますね。
 
 
実は、いつまでも「帰りたくない!」と言って癇癪を起こし泣き続けるのは、
 
 
✔︎見通しが持てない
 
✔︎時間感覚が育ちにくい
 
✔︎切り替えができない
 
✔︎好奇心旺盛で人が好き
 
 
などの特性が関係しています。その結果、
 
 
✔︎遊んでいる途中で急に帰る時間になり、心の準備ができていない
 
✔︎あと10分と言われても、そもそも10分がどのくらいなのか分からない
 
✔︎気持ちの切り替えができず、次の行動に移れない
 
✔︎お友達と遊ぶとさらに楽しくなって家に帰りたくない
 
 
ということに繋がってしまうのです。
 
 
もちろんこうした症状は脳の特性からくるものなので、本人の意思でどうにかなるものではありません。
 
 
無理やり言い聞かせようとしたり、厳しくしつけようとするのは逆効果です。余計に癇癪がひどくなってしまう可能性があります。
 
 
それではいったい、どのように対応すれば子どももママも笑顔で楽しかったねと帰れるようになるのでしょうか?
 
 
次に対応のコツを3つお伝えしますね。
 
 

 
 
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3.外出先や公園から帰りたくないとグズる子への対応のコツ

 
 
外出先や公園からの帰り際にいつも帰りたくない!と癇癪を起こしていた息子が、笑顔でバイバイができるようになった対応のコツを3つご紹介します。
 
 

◆見通しを立てる

 
 
まず子どもに見通しを持たせるように、1日の始まりに今日のスケジュールを伝えます。
 
 
今日は〇〇君と室内遊園地に行くよ。10時に出発して、〇〇君もそこに来ているから、12時になったら一緒にお昼ご飯を食べるよ。お昼ご飯を食べたらまた遊べるからね。
 
 
たくさん遊んで3時になったら一緒におやつを食べて、バイバイするよ。楽しもうね!
 
 
このようにあらかじめ予定を伝えることで、1日の流れをイメージすることができます。
 
 
息子は、お出かけの途中で「今からお昼ご飯?そのあとまだ遊べる?もうすぐ3時?」などこまめに確認してくるようになり、帰るための心の準備を自分でするようになりました。
 
 

◆②予告

 
 
「長い針が9のところに来たら帰るよ」
「あと3回滑り台をしたら帰るよ」
「あと2回だね。最後の1回だよ」
 
という風に具体的にこまめに予告をしてあげると子どもが気持ちを切り替えやすくなります。
 
 
予告しても聞いてくれない場合は、子どもが納得する「時間」や「回数」をお母さんが見つけてあげるといいですよ。
 
 
たとえば、「あと3回ブランコしたら帰ろうね」 「嫌だ!」 「じゃ、何回がいい?」 「10回!」 「いいよ!じゃ10回したら帰ろうね!」
 
 
このように自分で決めると、約束を守りサッと帰りやすくなります。
 
 

◆③道具を使う

 
 
予告をしていても、遊びに夢中になっていると時間の経過を忘れてしまったり、帰る時間になったことに気づかないこともあります。
 
 
そういう場合は、帰る時間になったことが一目瞭然でわかるような道具を使用することも効果的です。たとえば、
 
 
・砂時計を見せて「砂時計が全部落ちたら帰るよ」
 
・タイマーを使って「音が鳴ったら帰ろうね」
 
・時計を見せて「長い針が12になったら帰る時間だよ!」
 
 
針にシールなどで目印を付けるとさらに分かりやすいですよ。
 
 
このうように、視覚的にあるいは聴覚的に帰る時間になったことを知らせてあげると、本人も「あ!帰る時間になった!」と自分で気が付くことができ、気持ちの切り替えもしやすくなります。
 
 
大好きなお友達と別れるのが嫌で泣き叫んでいた息子が、今では「〇〇君バイバイ!」と笑顔でハイタッチできるようになりました。
 
 
発達障害の子が外出先や公園から帰らない!と癇癪を起こして困っているママ、ぜひ試してみてくださいね。
 
 
遊んだあと「今日も楽しかったね」と笑顔でサッと帰れるようになりますよ!
 
 

 
 
 
 
子供が笑顔で帰れるテクニックを紹介しています!

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執筆者:中井春菜
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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