環境の変化が苦手な発達障害児の進級、新学期に不安が沢山。子どもに無理強いせずに新生活を楽しんでもらうためには保育園との連携がポイント!ママだからできる子どもが楽しく園生活を送るための環境を作る対応を我が家の成功体験と共にお伝えします。
【目次】
1.環境の変化を受け入れられない発達障害児、脳にストレスがかかる時期
2.子どもの興味関心のレベルを知る事が大切
3.子どもが楽しく園生活を送るための環境を作る方法
①保育園との情報共有で連携を取る
②お家でしっかり甘えさせてあげる
1.環境の変化を受け入れられない発達障害児、脳にストレスがかかる時期
いよいよ新学期が始まり新生活がスタート!
新しい教室に、下駄箱の位置、見慣れないおもちゃ、新しい担任の先生。
環境の変化を受け入れられないことの多い発達障害児にとって、新学期は脳にとてもストレスがかかる時期でもあります。
我が家の軽度知的障害、自閉症スペクトラム症(ASD)の3歳息子も去年までは環境の変化を受け入れるのに時間がかかりました。
保育園でのルーティンが崩れるのを嫌がり、泣きながら登園する毎日…
息子が特に拒否反応を起こしていたのは下駄箱の位置です。
いつもと違う場所に自分のお気に入りの靴をしまうことを極端に嫌がり、登園直後から癇癪で1日がスタートしました。
息子は靴へのこだわりが強く、お気に入りの靴を知らない場所に置いていくことが納得できなかったのです。まだひらがなも読めないため、自分の名前が書いてあっても自分の場所と認識することもできませんでした。
泣き喚く息子をなんとか抱き抱えて教室へ連れていき先生へ託す毎日。そしてそのまま後ろ髪を引かれる想いで出勤していました。
このように発達障害を持つ子どもにとって、新しいことの変化が多い新学期は脳にストレスのかかる時期なのです。
2.子どもの興味関心のレベルを知る事が大切
脳は興味関心のあることに注目します。
興味関心の高いことは脳にとって「優先事項」として扱われ、他の情報よりも重要視されます。
子どもの熱中している好きなことから嫌なことをさせようとしても、脳は拒否反応しか起こしません。
無理強いすると癇癪はエスカレートするばかりです。
ママや周りの大人達が子どもの興味関心のレベルを把握していくことがポイントになっていきます。
息子の靴のように、特定の何かにこだわりがある場合はその原因となるものよりも
興味関心の高いものを探す
つまり好きなものを上回る大好きなものに注目させてあげる事ができれば良いわけです。
3.子どもが楽しく園生活を送るための環境を作る方法
新学期の環境の変化に対するストレスをなくし、楽しく園生活を送れるようになった2つの方法をお伝えしていきます。
◆①保育園との情報共有で連携をとる
朝のスタートは癇癪で悩まされていましたが、息子は保育園で遊ぶのが大好き!
私が送り出してからクラスで好きなおもちゃを見つけるとすぐに気持ちを切り替え遊び始めると担任の先生からお話がありました。
毎朝あんなに靴の事で癇癪を起こして困っていたのですが、実は息子の興味レベルは教室のおもちゃの方が高いとわかったのです。
そこで、翌日から登園したら靴を履いたまま抱っこで教室に行き、おもちゃを見せることにしました。すると、泣く事なく自分から靴を下駄箱にしまい足取り軽く教室に向かったのです!
その日をきっかけに、靴を脱ぐのを嫌がったら抱っこで教室に連れていき、興味のありそうなものを見せたり大好きな先生にバトンタッチしたりして、段々と朝の癇癪がなくなっていきました。
言葉が話せない息子の代わりに、日々の連絡帳を通じて
子どもの好きな遊びやこだわり
家での子どもの様子
癇癪のきっかけとなる原因やその時の対応法など
担任の先生へ細かく情報共有し、息子の心地いい環境作りを保育園との連携をとって整えていきました。
私から連絡帳通して子どもの細かな情報を書いていくと、保育園での生活が次第に快適になっている様子を教えてもらえるようになりました。
「お家でも好きと聞いていたアンパンマンの人形遊びを楽しんでいました」
「給食後、お母さんの言っていた息子さんのお腹いっぱいのジェスチャーで満腹を教えてくれました!」
とポジティブな内容が増え、私も安心して息子を保育園に預ける事ができていったのです。
◆②お家でしっかり甘えさせてあげる
新しいことの連続で脳にストレスを抱えながらも、毎日保育園に通っている息子にお家では沢山甘えさせて心の充電をしました。
小さいお子さんは保育園で溜まったストレスを自分で上手く発散することが難しいので、ママがストレス発散のサポートをしてあげて欲しいのです。
脳にかかった負荷、ストレスはその日のうちにお家で解消!
子どもの好きなYouTubeを見せるのもOK!
ご飯を食べさせてあげるのもOK!
お風呂上がりのご褒美アイスもOK!
保育園との情報共有で連携をとり、お家で心の充電ができる環境を整えてあげることで子どもの心を壊さずに新生活のサポートはママの対応次第で可能です!
環境の変化が苦手な発達凸凹キッズの新学期の新生活にお悩みの方のヒントになれば嬉しいです。
パステルキッズの新生活をより良くするためのヒントが多数あります!
執筆者:酒田 ありな
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)