不器用なせいで運動が苦手だったり、うまくできないことが原因で運動嫌いになってしまったり。そうするとやっぱり気になるのは運動不足ですよね。親子で楽しみながら運動不足を解消できる体を使った遊びをご紹介します!
【目次】
1.動きがぎこちなくて運動が嫌いな子
手足の動きがぎこちない、走り方が独特で足が遅いなど、身体を動かすのが苦手で運動が嫌い。そんなお子さんの運動不足にお悩みではありませんか?
我が家の9才の息子は、本人はそれほど気にしていませんが、率直にいうと不器用で運動が苦手です。足が遅いので鬼ごっこが嫌いだったり、縄跳びができなかったりします。
小学校に入学する前からほかの子との運動能力の差は感じていましたが、小学生になると運動が得意な子との体力や筋力の差も加わり、その差はどんどん広がって行きました。
小学生は活発で運動が得意な子が中心的な存在になりがちなので、公園に行っても友だちの輪に入れずに浮いてしまって、公園から足が遠のき、身体を動かす機会がどんどん減ってしまいました。
2.どうして不器用なの?
そもそも何が原因で不器用になるのかというと、脳の発達が関係しています。もう少し正確にいうと、脳の連動が関係しています。
私たちが手や足を動かすときには、脳の色々な部分が連動して情報のやり取りをしています。
たとえば、テーブルの上に置いているペンを取るシーンでは下記のようなことが脳の中で起こっています。
・テーブルの上のペンを見て、場所を認識する
・その場所までの距離を予測して、手が届く場所まで歩いて行く
・左右どちらの手を使うか決めて、手を伸ばす
・ペンを掴んで持ち上げる
大まかに言うと、目で見た情報と自分の体を動かす感覚をうまく連携させて、一連の動作をしています。
不器用な人はこの連携がうまくいかないので、思うように体を動かせないということが起きています。
逆に、運動が得意な人はこの連携がとても発達しています。プロ野球選手やプロボクサーは、動いている物も止まって見えるほど「目がいい」と言いますが、そこに身体能力が加わって高いパフォーマンスを発揮しています。
3.運動が苦手な子におススメの体を使った遊び
不器用で運動が苦手な人は、運動が嫌いになって運動をしなくなるということもあるかと思いますが、そうするといつまでも不器用なままです。
脳は使うことで発達するので、脳の連動を発達させれば不器用も改善することができます。
ただ、苦手なことや楽しくないことは続きませんので、球技のように正確で複雑な動きが必要なものよりも、大まかな動きでできるものの方がお勧めです。
楽しみながら脳を発達させる、我が家オススメの体を使った遊びをご紹介します!
◆①風船遊び
定番の遊びですが、普通のボールと比べて不器用な人でも的に当てやすいのがお勧めポイントです。
最初は手を使ってバレーボール、発展系としてラケットやバットなど道具を使った動きを取り入れるとさらに効果的ですよ!
◆②エアー縄跳び
縄跳びは、不器用な人にとっては意外とハードルが高い運動です。
手首を回して、縄のタイミングに合わせてジャンプして、というのを繰り返すわけなので、わりと連動性が必要な運動なのです。不器用な人はひとつひとつの動きに意識を向ける必要があるため、滑らかに何度も跳ぶのは難しいのです。
そこで試してほしいのは、エアー縄跳びです。
エアー縄跳びというのは、片手で両方の持ち手を持って、縄跳びをしているつもりでジャンプしながら縄を回します。
これだと縄に引っかかることがなく何度でも跳ぶことができるので、引っかかるたびに挫折感を味わう必要がありません。
動きに慣れてきたら普通の跳び方に発展させましょう。
◆③ボクシング
もちろん本格的にボクシングジムでサンドバックを殴るのでもいいですが、お家でクッションやまくらを殴るのでも充分です。
ダイナミックな動きなので器用さは関係なく、しかも全身を動かすことができます。的を動かしながら、目で的を追って殴ったり蹴ったりすることで、目と手足の連動を鍛えることができますし、ストレス発散にもなりますよ!
いかがでしたか?
楽しく体を動かしながら脳の連動を発達させれば、不器用さも改善されます。親子で楽しみながら、お家で体を使った遊びを取り入れてみてくださいね!
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執筆者:大谷聡志
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)