集団行動が苦手な発達障害の小学生が修学旅行参加するまでのママの支援3つ

 

小学生の修学旅行は、将来も思い出に残る行事の一つですよね。集団行動が苦手な発達障害の息子には皆と行動するのはハードルが高いものでした。本人の参加したい気持ちを大切にし、学校と連携していくことより参加ができました。その対応策をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.学校の行事などの集団行動が苦手な発達障害の息子

 
 
新しい学期が始まりましたね。みなさんのお子さんは、慣れないながらも学校生活を楽しまれていますか?
 
 
この春中学校へ入学したした息子は、以前から運動会、学芸会、遠足などの行事がもともとあまり好きではないようでした。
 
 
わが子の特性をきちんと理解できていなかった頃は、
 
「遠足はおやつ持っていけるんだよ!お弁当なら好きなものいれてあげるし、楽しいよ!」
 
「ママも運動会で走るのは好きじゃなかったけど、玉入れとかは好きだったよ!」
 
 
などと、楽しんでもらおうと、息子にいろいろと昔話をしていました
 
 
しかし、息子にはそうは思えなかったようで、「当日が来てほしくない」とよく言っていました。
 
 
そんな息子が6年生になる前の春休み、「修学旅行にはいきたい」と言い出したんです!
 
 
「いいね!みんなと一緒にいろいろ行けて楽しいよ~」と言いながらも、1日で終わる今までの行事とは違うので、大丈夫だろうか、と不安になったのも事実です
 
 
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2.発達障害の子が集団行動を苦手に感じてしまう理由

 
 

◆コミュニケーションに苦手さがある

 
 
相手の気持ちを考えたり、自分の気持ちを上手に表現できなくて、友達との会話がうまくできなかったりします。
 
 
 
 

◆感覚過敏がある

 
 
周りの音や光の強さに敏感に反応してしまうために、人が多くざわざわした場所や照明が強い場所などではしんどさを感じてしまったりします。
 
 

◆見通しをたてるのが難しい

 
 
行事の際は、授業とは違い、その行事にあった行動をしないといけないため、普段と違う行動をすることにストレスを感じてしまったりします。
 
 
など、集団行動を苦手に感じてしまう理由があるのです。
 
 
今回は、息子自身の「行きたい」という希望もあったので、6年生の思い出となるようにうまく参加することができたらいいなと思いました。
 
 
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3.修学旅行に参加したい息子の気持ちを叶えるための支援策3つ

 
 
子どもの希望が叶うように、できる限りサポートしようと決め、3つのことをしていきました。
 
 

◆①子どもの気持ちの確認する

 
 
子どもの気持ちなので、揺れ動くこともあると思います。
 
 
「行く」と言っていたけれど、直前で「行かない」と、なるかもしれないということを考えて、臨機応変に子どもの気持ちに対応できるようしようと決めました
 
 

◆②先生と情報共有をする

 
 
新学期初めの懇談にて、修学旅行の参加したい気持ちがあることを担任の先生に伝えました
 
 
そして、修学旅行について情報が入り始めたら、いろいろと相談させてほしいことと、できる範囲でのサポートをお願いしたいことなども一緒に伝えさせてもらいました。
 
 
 
 
実際に、夏休み前、夏休み中と時間と取っていただいて、担任の先生と日程のことや不安に思っていることをお話しすることができました。
 
 

◆③家や学校で行き先の場所について、事前情報を仕入れる

 
 
学校でも行く場所についての学習があり、場所の歴史などは理解できていましたが、家でもネット検索をして、
 
 
「ここで〇〇のお土産買えるかもね」
 
「ママは金閣寺には行ったことあるよ」
 
 
など、親子で話をするようにしました
 
 
そのことで、息子の気持ちも参加する気持ちが大きくなっていったように思います。
 
 
そして、出発の2週間前より、どういう行程かをしおりを元に確認したり、準備するものを一緒にまとめたりしました。
 
しおりを元に行程を何度かシュミレーションするうちに、バスに並ぶときは「〇〇並び」など、暗記できるまでになりました。
 
 

4.修学旅行を終えて、その後の息子

 
 
親の心配をよそに、帰ってきた息子は修学旅行をとても楽しんだようで、「また同じ日程で行きたいくらい!見たい場所でゆっくり見れなかったから」と。
 
 
後日、先生からも、「ガイドさんの話もきちんと聞いていましたし、何のトラブルもなく、クラスのみんなと過ごすことができていました」と教えていただきました。
 
先生と事前に相談することができていてよかった、と心から思いました
 
 
学習したことを実際にその場所で見ることができたことは、息子にとって、とてもいい経験だったようで、テレビなどで行った場所の映像が出ると、「あ、〇〇!ここでね…」と話してくれることもあります。
 
 
 
これからも学校行事は続きますが、息子の「やりたい」の気持ちを大切に、できることをサポートしていきたいです。
 
 
 
 
 
 
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執筆者:松尾歩
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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