発達障害の大学受験生が失敗不安のために、勉強が手につかない状況に困っていませんか?発達障害の子どもは、これまでの失敗経験の記憶から不安になりがちです。ここでは、受験前の子どもの不安感を解消したその時の対応についてお話しします。
【目次】
1.発達障害の大学受験生の失敗不安が強すぎて困る
2.受験生の勉強が手につかなくなる原因とは?
3.大学受験前の失敗不安を解消する対応とは?
4.未来は明るい!?
1.発達障害の大学受験生の失敗不安が強すぎて困る
受験を控えた発達障害グレーゾーンの大学受験生が、受験前の強すぎる不安のために、勉強が手につかなくなり、困っていませんか?
ですが、発コミュで発達凸凹っ子の特性を知った私は、息子の強すぎる不安を解消する対応をとることができました。
うちには大学受験を目指す予備校生の息子がいます。
1年前の息子は無気力状態で、私は息子の将来に不安いっぱいで発コミュを始めました。
再度、大学受験に挑んだ予備校生生活。
途中、強すぎる不安から、息子は勉強が手につかない状態になってしまいました。
次に、強すぎる不安がなぜ勉強をストップさせてしまうのか、説明したいと思います。
2.受験生の勉強が手につかなくなる原因とは?
なぜ強すぎる不安は、勉強が手につかない状態にまでしてしまうのでしょうか
発達障害の子の脳は、特性のためにネガティブな記憶をため込みやすく、これまでの失敗経験の記憶が残っています。
そうしたネガティブな記憶は、脳内の扁桃体を活発させ、活発化した扁桃体は不安感情を引き起こします。
強すぎる不安は、受験勉強という行動をストップさせてしまうのです。
受験生が勉強しないとなると、親まで不安に陥ってしまいますよね。
反対に、脳は“楽しい”と感じると、ずっと行動し続けることができるんです!
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3.大学受験前の失敗不安を解消する対応とは?
お子さんが時の経過を忘れる程に夢中になれること、やり終えた後に“楽しかった~”と感じられることは何でしょうか?
お子さんの興味のあることから行動を起すことが解決のカギになります。
私の息子は、幼い頃から工作や絵を描くことが好きでした。
特に粘土工作は、自分の頭の中で描いたものを形にできるところが楽しいそうです。
そこで息子が、強すぎる不安から受験勉強が手につかなくなってしまった時、私は息子に粘土工作をするようにすすめました。
すると息子は使い勝手のよい粘土を探すところからはじめ、二次元のマンガの絵から三次元の作品を創りだしました。
その出来映えは、親バカかもしれませんがかなり精密で見事。
完璧主義があるから、自分が許せなくて勉強に行き詰まってしまう、けれど完璧主義があるからこそ作品の完成度は高まります。
息子はしばらく粘土工作ばかりの生活でしたが、徐々に不安が落ち着くとできる範囲で勉強を再開しました。
4. 未来は明るい!?
息子は春から大学生となりました。
受験期には、自分の未来は思うほど明るくないと思うと語ったことのある息子ですが、現在は勉強とサークル活動を楽しんでいます。
子ども自身、勉強しないといけないことは十分すぎるほどに分かっています。
分かっていても、どうすれば受験前の不安を解消できるのかが分からないために、本人は困っているのです。
身近にいる親は、お子さんに適した不安解消法を提案してあげられるといいですよね。
この記事が大学受験を支援する方の一助になれば嬉しいです。
発達障害・グレーゾーン大学受験生の「無気力」については、こちらから!
執筆者:宝井あつみ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)