毎日些細なことでキレて暴言を吐く発達障害ADHD傾向の子どもに怯えていませんか? ADHD傾向の子どもが暴言・暴力を振るう理由は「自分のことをわかって欲しい!」から。 子どもの言葉にならない心の声に気付き落ち着かせるための方法をお伝えします。
【目次】
1.些細なことですぐにキレる!adhd暴言を吐く子どもに怯えていませんか?
2.発達障害ADHD傾向で暴言・暴力の激しい息子を力づくで抑え込もうとしていた私
3.ADHD傾向の子どもの暴言・暴力は、脳の特性から言葉で表現することが苦手なだけ
4.子どもの暴言・暴力はスルー。ママの非常識な対応方法で必ず暴言・暴力はなくなる
1.些細なことですぐにキレる!adhd暴言を吐く子どもに怯えていませんか?
毎日子どもの事を考えて良かれと思って子どもに声をかけている言葉に対して、「うるさい!黙れ!」と子どもが暴言を吐いてくることはありませんか?
親からしてみれば、子どもが困らないように…と思って声をかけているのに、何でうるさいって言われないといけないの?
そんなキレて暴言吐かれるようなことは言ってないのにどうしてだろう…と困惑しますよね
子どもに声をかけるたびにイライラした態度や暴言を吐かれることが多くなると、何を話せばいいのかわからなくなりますね。
こんな状態が続くと、心身ともに疲れ果ててしまうお母さんも多いと思います。
2.発達障害ADHD傾向で暴言・暴力の激しい息子を力づくで抑え込もうとしていた私
私自身も日頃から息子に「宿題やったの?」「忘れ物ないの?」「早く寝なさい」など事細かに指示を出していました。
最初は「うん」と渋々ながらも聞いていたのが次第に無視するようになり「うるさい。黙れ」と母親に暴言を吐く息子になっていきました。
今まではブツブツ言いながらでも聞いていたのに、最近は全然聞かない。
「もっと厳しく叱らないと言うことを聞かないんだ!」と思い 毎日厳しく叱り続けた結果、息子は暴言だけでなく暴力をふるうようになりました。
でも私は「ここで子どもになめられたらダメだ!」と思い引き下がらずに言うことを聞くまでケンカをし、取っ組み合いのケンカにまで発展する毎日でした。
私は間違ったことは言ってない!子どもにちゃんと物事の良い悪いを理解させるべきだ。
何としてでも言うことを聞かせるべきと力づくで抑え込もうと必死になっていました。
3.ADHD傾向の子どもの暴言・暴力は、脳の特性から言葉で表現することが苦手なだけ
そもそも注意欠如多動性障害(ADHD)傾向の子どもは、自分の感情を抑えることが苦手という特性を持っています。
もともと子どもは心身ともに発達段階であるため、感情をコントロールすることが苦手なのは当然です。
ただADHDの子どもは他の子よりも 感情をコントロールする機能の発達が少しゆっくりなため、なかなか自分の感情をおさえることができないのです。
子どもが「宿題やりなさい!」と言われてイライラするのは、「宿題をやらないと親に叱られる」ことを子ども自身が十分理解しているからです。
でも脳の特性からイライラの衝動を抑えられなくなっています。
その抑えきれない衝動を暴言、暴力という言葉にならない気持ちを身体で表現しているだけなんです。
4.子どもの暴言・暴力はスルー。ママの非常識な対応方法で必ず暴言・暴力はなくなる
親としては相手を傷つけるような暴言や暴力は絶対にやめさせたいですよね。
暴言暴力がエスカレートして母親に暴言を吐くだけでなく外でお友達を傷つけるようなことになるまで発展させたくはありません。
今まで色々な場面で親から注意を受け叱られることが多い子どもは、自分のことを理解して欲しい、認めて欲しいと思っています。
この子どもの欲求を満たしてあげることが、子どもの感情を落ち着かせる方法です。
だから子どもがキレてどんなに聞くに堪えない暴言を吐いていたとしても、黙って聞きます。
暴力を振るっていたとしても本当に危険な場合以外は注意をせずにスルーします。
この時にママがやるべきことは、子どもへの注意や指示出しではなく子どもの気持ちを代弁してあげることが大事です。
そして子どもの落ち着いている時は、子どもの今できている事をしっかり「褒める」ことが大事です。
子どもがやってはいけない行動をとっている時はスルーして、子どもが落ち着いたタイミングで気持ちを代弁しできていることをしっかり褒める。
やることは、たったこれだけです!
我が家の場合も息子の褒めるところなんてない!と思っていました。
「ご飯できたよ」と息子を呼べば「うるさい!今無理やろ!」とキレられることも度々。
そこで私は「まぁいいかぁ」くらいの感じで特に怒るわけでもなくスルーしていました。
するとキリがついたら子どもは自然とご飯を食べにきます。
この時に「ご飯食べに来たんだね~」と今できている行動を褒めます。
そして落ち着いて会話ができている時にさりげなく「さっきはゲームの試合中だったの?」とすぐにご飯を食べに来れなかった状況を聞いてみます。
すると息子は「うん。さっきは試合中であともう少しで勝てそうなところだった」と状況を話してくれるので、「そっかぁ。それはすぐにはゲームやめれないよね」と気持ちを代弁して伝えます。
こうすれば息子のできていないことを責める事もなく、子どもの今できている行動だけにフォーカスして褒めることができます。
また今できている事は何かな?の視点で見ると、たくさんできていることに気がつくことができます。
私自身も見る視点を変えた事で、息子がたくさんできていることがあることに気付きました。
「おかえり」と言ってくれた時は、「おかえり~って言ってくれると疲れが吹き飛ぶわ。ありがとう」と伝るようにしました。
行きたくない学校へ1時間でも行ったら「自分で起きて学校へ行ったの?お疲れ様」と声をかけるようにして、息子がやったことを褒めるようにしました。
できていないことにフォーカスせず、当たり前にできていることにフォーカスし言葉で子どもに伝える。
これを継続的にしたことで、息子が暴力をふるうことはほとんど無くなりました!
暴言はまだ少し残ってはいますが、落ち着いている時は自分の気持ちを話してくれるようにまでなりました。
息子が自分の気持ちを話してくれるようになったのは、自分の事を見て欲しい、受け止めて欲しいという欲求が満たされたからだと思います。
子どもの今できていることに注目して「褒める」ことをすれば、子どもの欲求は満たされどんな激しい暴言や暴力も必ずなくなります!
子どもの「できていないことはスルーして、子どもの心の声を代弁しつつ今できていることは何か」をを意識してしっかり「褒める」こと!
この1点を意識することで、ビクビクした親子関係から楽しい親子関係が作れるようになりますよ!
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執筆者:平野可奈子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)