5歳で夜泣きし足をバタバタしても多くは病気ではなく、成長過程でよくあることです。日中のストレスや感受性の強さが原因になりやすいので、安心して眠れるように、寝る前5分でできるスリー・グッド・シングスや読み聞かせの習慣を紹介します。
【目次】
1.5歳で夜泣きし足バタバタするのは病気?大丈夫?
2.夜泣きの原因はストレスや心の問題?
3.寝る前5分の安心習慣で改善できます!
◆寝る前のスリー・グッド・シングス
◆読み聞かせで感情の会話をする
1.5歳で夜泣きし足バタバタするのは病気?大丈夫?
「5歳なのに夜泣きが続いている」「足をバタバタさせて暴れるのは病気?」と不安になる方は多いです。
結論からいうと、多くの場合は病気ではなく、成長や心の発達にともなう一時的な反応です。
感受性が強く、日中のストレスや不安を抱えやすい子ほど夜に表れやすいといわれています。
この記事では、夜寝る前のたった5分の習慣で、わが子が安心して寝られるようになった方法を紹介します。
実際に、私の息子も年長のころ、夜になると「いやだ!」「あっち行け!」と泣き叫びながら足をバタバタさせる夜泣きが続きました。
危ないので、横で眠っている弟を避難させて、安全だけは確保しました。
どうしていいかわからず不安でいっぱいでしたが、朝になると本人は「えっ?そんなことしてないよ」「別に何にもないけど」と全く覚えていません。
「何かの病気かもしれない」「ストレスを抱えさせてしまっているのかも」と毎晩が怖くて不安になっていたのを覚えています。

だけどもこれは珍しいことではなく、ほとんどは成長とともに自然に落ち着いていきます。
ただし、以下のような症状がある場合は小児科や専門医に相談すると安心です。
・けいれんのように体が硬直する
・無呼吸のように息が止まる症状がある
・毎晩長時間続き、日常生活に影響が出ている
もしもこれらがなければ、親の関わり方を工夫することで改善していくケースが多いです。
この記事では「寝る前5分の安心習慣」を紹介しますので、ぜひ試してみてください。
2.夜泣きの原因はストレスや心の問題?
5歳前後で夜泣きや足バタバタが続くと「病気では?」と心配になりますが、実際には多くの場合、日中のストレスや感受性の強さが関係しています。
この年齢は感受性がぐんと育つ時期。お友達との関わりや園での出来事、家族の変化など、さまざまな刺激を受けています。
特に繊細な子や共感力の高い子は、日中に感じた不安や我慢をうまく消化できず、夜に一気に出してしまうことがあるのです。
たとえば…
・園で友達関係に気をつかっていた
・先生に叱られて心がざわついた
・家で下の子のお世話にママを取られて寂しさを感じた
こうした気持ちは昼間に「大丈夫」と見せていても、心の中にたまっていきます。
そして寝て深い眠りに入ったとき、足をバタバタさせたり泣き叫んだりする形で表れるのです。
◆簡単ストレスチェック(3点以上は要フォロー)
・当てはまる:2点
・まあ当てはまる:1点
・当てはまらない:0点
-
- 思い通りに⾏かないと、ひどく怒ったり泣いたり、⼈に⼿を出すなどの⾏動が⽬⽴つ
- 緊張しやすかったり、⼼配な事が多かったり、怖がったり、初めての場⾯を嫌がるなど、不安を抱えていることが多い
- 疲れやすく、ぼんやりしていることが多かったり、やる気が興味が少ないと感じる
医学的にも、夜泣きや錯乱性覚醒(さくらんせいかくせい)・夜驚症(やきょうしょう)は「ノンレム睡眠(深い眠り)」から目が覚めきれずに起こるとされ、ストレスや緊張が強い子ほど出やすいといわれています。

ですから、感受性が強い子を叱ったり、批判したりするのは逆効果です。
落ち込みやすく、緊張や恐怖が強くなり、さらに夜泣きが悪化することがあります。
だからこそ、寝る前に安心や自信を満たしてあげる関わり方が大切です。次の章では、すぐにできる「寝る前5分の習慣」を紹介します。
3.寝る前5分の安心習慣で改善できます!
夜泣きや足バタバタが続く子には、寝る前に「安心」と「自信」を満たしてあげることが効果的です。
ここでは、毎晩5分でできる安心習慣を2つ紹介します。
◆①寝る前のスリー・グッド・シングス
夜は、嫌なことを思い出しやすい時間帯です。
しかも人の脳は「嫌な記憶」を強く残す仕組みがあるため、そのまま寝ると不安やストレスが強くなりやすいのです。
そこで寝る前に「今日あった良いことを3つ」親子で言い合ってみましょう。

「お友だちとブランコで遊んで楽しかった」
「先生にシールをもらえた」
「ママとおにぎりを食べた」
ほんの小さなことで十分です。
ポジティブな気持ちで眠りにつけるだけでなく、昼間も「夜に話すために良いことを探そう」と意識できるようになります。
ポイントは子どもの話を否定せず、肯定的に聞いてあげること。
「そうなんだね」
「嬉しかったね」
と共感してあげると、お母さんに受け入れてもらえた安心感が「大丈夫」という気持ちを育て、自信にもつながります。
◆②読み聞かせで感情の会話をする
感受性の強い子は、一見感情のコントロールが上手に見えますが、実は抑え込んでしまうと言うことが多くあります。
表面上は落ち着いて見えても、実は気持ちをうまく表現できず、それが夜泣きとなって出てしまうのです。
そこでおすすめなのが絵本の読み聞かせです。
研究でも「読み聞かせは感情に関わる脳を活発にする」と報告されています。
単なる音声ではなく、近しい大人の心のこもった読み聞かせが、子どもの聞く力や感情に関する脳活動の活性化を促すことにつながると考えられます。出典:最新脳科学でついにでた結論「本の読み方」で学力は決まる川島隆太(監修)青春出版社

絵本を読みながら――
「この子はどんな気持ちだと思う?」
「楽しかった?悲しかった?」
と感情を言葉にする練習をしてみましょう。
言葉にできないときは、選択肢をあげても構いません。
大切なのは子どもの言葉を全面的に受け止め、共感してあげることです。
さらに「ママはこう思ったよ」と親の気持ちもシェアすると、子どもの考え方が偏らず、感情表現の幅が広がります。
寝る前に読む本は穏やかでポジティブになれる本を選んであげてくださいね。
今日からできる“安心の声かけ”3ポイント
1.「そうなんだね」と共感して受け止める
2.「うれしかったね」と一緒に喜ぶ
3.「ママもそう思うよ」と同意する
狙い:寝る前5分の習慣をポジティブな声かけで一日を締めくくることで、子どもは「ママに受け止めてもらえた」と安心し、夜も落ち着いて眠れるようになります。
寝る前にたった5分の「スリー・グッド・シングス」や読み聞かせを取り入れたところ、息子は少しずつ落ち着いて眠れるようになり、夜泣きも減っていきました。
今では「今日も安心して眠れる」と思えるようになり、親の私も夜を怖がらずに迎えられるようになりました。
続けることで、夜泣きの頻度も減っていきますので、ぜひ今日から試してみてくださいね。
夜泣きにもつながりやすい「不安や緊張」を和らげる、ママができる作戦を動画でご紹介!
夜泣きに関するよくある質問(FAQ)
Q1:子どもの夜泣きは発達障害や病気と関係がありますか?
A1:夜泣きが長く続いたり激しかったりすると「病気なの?発達障害なの?」と不安になりますよね。実際には成長にともなう一時的なことが多いですが、「夜驚症」などの睡眠障害や発達特性が関わることもあります。
詳しくは 発達障害・ADHDタイプの子が睡眠中に突然激しく泣き叫びます。小学生なのに夜泣きでしょうか? で解説しています。
Q2:不安が強くて眠れない子にはどう関わればいい?
A2:敏感で不安の強い子には、声かけやスキンシップで「安心感」を与えることが効果的です。親の対応を少し変えるだけで朝まで眠れるようになるケースもあります。詳しくは 敏感な不安が強い子が朝までグッスリ眠れるようになる方法 をご覧ください。
Q3:幼児の夜泣きが激しいのはなぜ?
A3:感覚過敏の中でも「視覚過敏」が原因になることがあります。照明や光の刺激で脳が興奮状態になり、眠りが浅くなって夜泣きにつながることがあるのです。
詳しくは 視覚過敏のある子どもがリラックスできる夜の過ごし方 をご覧ください。
子どもが安心してストレスをためなくなる声かけもいっぱいあります
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執筆者:いぐち ゆか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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