発達障害の子どもが何でも触るのは感覚探求!?外出先でも困らなくなる対処法

 

発達障害で何でも触る癖が子どもにあると、外出をためらってしまいますよね。物を何でも触りたがる・動き回って落ち着かない原因はADHDの多動ではなく「感覚探求」の可能性も。発達障害の子どもとの外出が楽しくなる効果的な方法をお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.子どもが何でも触りたがる原因は多動?

 
 
お出かけ先で子どもが勝手に何でも触ると、落ち着いてお買い物もできませんよね。
 
 
発達障害の子が何でも触りたがる・落ち着きなく動き回る原因には、注意欠陥多動性障害(ADHD)のほかに、「感覚探求」が隠れていることがあります。
 
 
多動性・衝動性のある子は、自己コントロールの苦手さから
 
 
・人のものを勝手に触ってしまう
 
・授業中じっとしているのが苦手
 
・人の話を最後まで聞かずしゃべりだす
 
・深く考えずに行動に移す
 
 
など、目に入ったものに飛びつきやすい特徴があります。
 
 
一方で感覚探求のある子は、
 
 
・何でも触りたがる
 
・激しく走り回る、跳びはねる
 
・高いところに登りたい、ジャンプしたい
 
 
など、感覚刺激を求める特徴があります。
 
 
 
 
わが家の娘の場合はお店でじっとしていられず、いろんな商品を触りたがる行動がみられました。
 
 
特に6歳頃はちょうど新型コロナウイルスで、「触る」ことに神経質になっていた時期。
 
 
娘を連れてお買い物にいくことは大変なストレスでした。
 
 
私が初めて娘の感覚探求を知ったのは、小児科医で発達科学コミュニケーション・トレーナーでもある森博子さんの「ママカルテ」でした。
 
 
この記事では感覚探求を知り適切に対応したことで、落ち着いてお買い物ができるようになったわが家の方法をお伝えします。
 
 
 
 
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2.発達障害の子どもが何でも触る・動き回る感覚探求とは?

 
 
発達障害ASDタイプの何でも触りたがる「感覚探求」は、感覚が感じにくいために起こります。
 
 
あらゆる発達の土台となる「感覚」と、発達障害の子が何でも触りたがる「感覚探求」について詳しくお話しします。
 
 

◆①感覚は発達の土台

 
 
感覚には私たちのよく知る五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)のほかに、
 
 
固有覚…筋肉や関節から伝わる感覚。力加減や姿勢を保つ。
 
前庭覚…体の傾き、回転、スピードを感じて、身体の動きを調整する。
 
 
という感覚があり、特に触覚・固有覚・前庭覚の3つは発達の土台となる感覚です。
 
 
土台が育つと、身体をコントロールする動き、手指を使った作業などができるようになっていきます。
 
 
感覚がピラミッドのように積み重なって発達し、小学校での勉強に取り組めるようになるのです。
 
 
 
 
発達障害の人の中には感覚に対して敏感すぎたり、その逆に鈍感すぎることで、日常生活に困難を抱えていることがあります。
 
 
この感覚の偏りは感覚過敏、感覚回避、感覚鈍麻、感覚探求の4つのパターンに分けることができます。
 
 

◆②何でも触りたがる「感覚探求」

 
 
感覚の偏りは、脳の感覚を処理する部分の発達が未熟なことからきます。
 
 
落ち着きなくじっとしていられない、何でも触る行動は、多動のようにも見えますが「感覚探求」と呼ばれ、感覚に対する反応が弱いために起きます。
 
 
刺激を正しく受け取る力が弱いので、強い刺激を求めて探しまわり、落ち着きのない印象を与えてしまうことがあります。
 
 
感覚探求のある子どもは、
 
 
・授業中など静かにする場面でも身体を揺らしたり、じっとしていられない
 
・食事中に立ち歩く
 
跳びはねる、激しい行動をする
 
高いところに登りたがる
 
 
といった、刺激を求めるような行動があり、一見、注意欠陥多動性障害(ADHD)の多動や不注意と区別しにくく、気づきにくいことも。
 
 
そんな子どもの動きにばかり注目してしまうと、「何でも触らないで!跳びはねないで!もっと落ち着いて!」とイライラしてしまうのではないでしょうか。
 
 
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3.何でも触る感覚探求の子どもとの外出が楽しくなる対処法

 
 
発達障害の何でも触る子どもと外出を楽しむためには、「触りたい!」という感覚を発散させることです。
 
 
そして日常の声かけやおうちでの経験が、感覚探求という困りごとを落ち着かせてくれます。
 
 

◆①特性からくる「触ってみたい!」改善策

 
 
発達障害の子が刺激を求める行動についイライラしてしまいますが、ママのイライラは子どもを不安にさせます。
 
 
不安やストレスを感じると感覚探求が強くなることがあるので、落ち着くどころかもっとひどくなることも。
 
 
落ち着いて欲しい時、静かにして欲しい場面では我慢させるのではなく、まず先に思いっきり力を出させるのが効果的です。
 
 
たとえば思いっきりジャンプをさせる、床を踏みならすなど全身を使って力を発散させます。
 
 
また、全身をぎゅっと抱きしめることもおススメです。
 
 
そして感覚探求は本人にとって今必要な行動で、感覚を育てていると理解してあげてくださいね。
 
 
私自身、娘が何でも触るのは「今ザラザラをインプットしているんだな!」行動の必要性を理解すると、不思議とおおらかに見守ることができました。
 
 
ただ、強い刺激をどんどん求め続けてしまうことがあるので、気になるときは叱ったり指摘したりせずに、他の楽しそうな活動に誘ってみてください。
 
 
穏やかな時間が長ければ長いほど、子どもの脳に言葉が届きやすくなります。
 
 
 
 

◆②発達障害の何でも触る・動き回る行動を減らす感覚の育て方

 
 
感覚を育てるためにわが家でやったことは、初めての感触を増やすことと、思い切り力を出すこと、そして親子の会話です。
 
 
例えばお料理では野菜を切る、卵を割る、豆腐を持つ、ひき肉をこねる、鶏肉を切る。
 
 
最初は生のお肉を素手で触りたがらず手袋をしていましたが、慣れてくると触れるようになりました。
 
 
触り心地だけでなく、温かい・冷たいという温度も、皮膚感覚への刺激になります。
 
 
力を発散させる方法としては、力いっぱい握りしめても壊れない、あぶら粘土がおすすめです。
 
 
床に的を置いて、あぶら粘土を思いっきり投げつける遊びは大人も発散できるので一緒に遊んでみてくださいね。
 
 
そしてこれらの遊びや経験で、どう感じたか?そんな会話をたくさんしてみてください。
 
 
フワフワで気持ちがいい、ベトベトで気持ち悪い、どろどろで楽しい…。
 
 
感覚感情は密接につながっています。
 
 
自分の感情を言葉にできるようになると、感覚特性が落ち着き、感情のコントロールもできるようになっていきます。
 
 
いかがでいしたか?発達障害で何でも触る、跳びはねる行動は本人に今必要な感覚で、発達が進めば落ち着きます。
 
 
小4になったわが家の娘の感覚探求は、今では困りごとではなく不思議を感じる探求のアンテナにグレードアップしていますよ。
 
 
 
 
 
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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