片付けない息子にイライラ!発達障害グレーゾーン・アスペルガータイプの子が片付けできるようになった対応

 

発達障害グレーゾーン・アスペルガータイプのお子さんが、部屋を片付けなくてイライラしてしまうお悩みはありませんか?我が家は声かけを変えたことで、お互いイライラせずに片付けられるようになりました。今回はその方法についてお伝えします。

 

【目次】

1,発達障害グレーゾーンの子どもが物を片付けられない原因
2.片付けられない!アスペルガータイプの息子にイライラしていた私
3.息子も私もストレスなく片付けられるようになった声かけ

 
 

1.発達障害グレーゾーンの子どもが物を片付けられない原因

 
 発達障害・グレーゾーンの子どもが片づけられないことでお困りのお母さんは多いのではないでしょうか。
 
 
 
 
その原因として、以下のことが考えられます。
 
 
目に入った事物に飛びついてしまう衝動性
 
自分の興味・関心のある物に没頭する過集中の特性
 
「後でやればいいや」と、後回しにしてしまう先を見通す力の弱さ
 
何をどう片付ければいいのか分からない、空間把握力の低さ
 
学校で脳がかなり疲労しているため、自分の好きな物・世界に没頭することで、癒されたい気持ち
 
 
こんなことが考えられます。
 
 
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2.片付けられない!アスペルガータイプの息子にイライラしていた私

 
私には、発達障害グレーゾーン・アスペルガータイプの息子がいます。
 
 
学校から帰宅すると、ランドセルをその場に放り置き、その時目に入った好きなマンガやオモチャに没頭することが日常茶飯事でした。 
 
 
 
 
私は始めは「片付けてよ」「しまってから遊ぼうよ」と穏やかに声をかけていました。
 
 
しかし、全く聞く耳を持たない息子にだんだんとイライラして、つい声を荒げてしまう、ということを毎日繰り返していました。
 
 
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3.息子も私もストレスなく片付けられるようになった声かけ

 
 
そこで私は、こんな声かけに変えました。
 
 
ランドセルに成りすまし作戦です。
 
 
「え~ん、え~ん、僕もお家に帰りたいよ~」
 
「○○くんもお家に帰ったんだから、僕も自分のベッドに帰りたいよ〜」
 
 
すると、いつもはマンガに没頭していると全く聞く耳を持たない息子がすぐに顔を上げ、ニヤニヤ。
 
 
「今のお母さんが言ったでしょ〜」 と言いながらも、ランドセルを所定の場所に片付けることができました。
 
 
そこで 、「ありがと~!」
 
「やったね!」
 
「僕もお家に帰れて嬉しい!」
 
 
ランドセルに成りすましたまま褒めました。
 
 
ランドセルに成りすまして指示を出す、そしてできたらしっかり褒める。
 
 
これを繰り返すことで、帰宅したらランドセルを片付けるという行動が、息子の中で定着していきました。
 
 
 
 
この成りすまし作戦は、朝の場面でも功を奏しました。
 
 
朝は学校に間に合うように、息子と私で決めた特定の時間に家を出るようにしていました。
 
 
しかし色々なことに気を取られる傾向があるため、朝の支度がなかなか進ままず、私はいつもヤキモキしていました。
 
 
ヤキモキしながら「早くしないと間に合わないよ!」とつい声を荒げてしまっていました。
 
 
しかしここでも成りすまし作戦を行いました。
 
 
今度は時計に成りすまして声かけをしました。
 
 
「チクタクチクタク、今は○時○分だよ、チクタクチクタク」
 
「出発時間まで、後○分だよ、チクタクチクタク」
 
 
普段、私のイラついた声だとなかなか聞き入れない息子ですが、こんなユーモラスな声かけだと不思議と素直に動くことができるのでした。
 
 
秘訣は、私がこの成りすまし作戦でユーモラスな声かけをする時には、声が柔らかくなるのはもちろんのこと、表情も自然と明るく柔らかくなることにあります。
 
 
凸凹キッズの脳は、言葉の中身よりも、非言語情報(表情・声色・語調)が先に処理されるからなんです。
 
 
つまり、同じ言葉をかけるにしても、お母さんが優しい表情や声色で話しかける方が、凸凹キッズの脳に届きやすいのです。
 
 
興味関心のあることに夢中になれるのは素晴らしい才能です。
 
 
そのうえで、決められたルールを守っていくことは、社会生活を送る上で大切なことになります。
 
 
お母さんの声かけを工夫することで、楽しくルールを守れる脳を育てていきましょう。
 
 
 
 
発達障害・グレーゾーンの子育てのお悩み、ここで解決します!

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執筆者:長野愛 
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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