決まったものしか食べない小学生の子どもの栄養が心配になることありませんか?偏食は親のせいではなく、子どもの特性によるものです。好きなもの・同じものしか食べない子が、その食べ物だけで楽しく栄養を摂る工夫をお伝えします。
【目次】
1.決まったものしか食べない小学生の栄養が心配
2.偏食は親のせい!?子どもが好きなもの・同じものしか食べない理由
3.偏食がひどい子どもの栄養を好きなもので摂る工夫
①毎日食べるお米にひと工夫
②子どもの好きなメニューに混ぜるだけ
③栄養の高い調味料に変える
1.決まったものしか食べない小学生の栄養が心配
決まったものしか食べない小学生のお子さんの栄養が心配になることはありませんか?
実は、子どもの食べれるものを必死に増やさなくても、好きなものだけで栄養を増やす方法があるのです!
子どもの偏食がひどいと、どうして毎日同じものや好きなものしか食べないんだろう、自分の食事作りが悪かったのかなど、ママ自身を責めてしまうことや、一生懸命に作ったのに食べてくれない子どもを見て、がっかりすることもあると思います。
そして次第に、料理することや食事の時間が苦痛になってしまうこともあります。ママが残念そうな表情をしていると、子どもも食べることに対してネガティブなイメージを持ってしまうことがあります。
そのため、ママも子どもも楽しい食事の時間を過ごすためには、子どもが好きなものを食べて、笑顔でおいしい!と言える食事の時間にしたいですね。
我が家の小学3年生の息子も偏食がひどいことがあり、食事作りには頭を悩ませ、栄養不足を心配していた過去があります。
息子は好きなもの・同じものしか食べず、少し調理法を変えたり材料を変えると、「味が違う」と嫌がり、その後は全く食べてくれないことも多くありました。
息子の好きな食べ物はラーメン・たこ焼き・ネギトロの3つ。しかもネギトロにもこだわりがあり、同じ店のネギトロばかりを食べていました。
それ以外にも好んで食べられるものが、ポテト、お好み焼き、焼きそば、餃子、焼売、ハンバーグ、カレー、梅干しおにぎり、などレパートリーが少ない状況でした。
梅干しおにぎりも、梅干しを他のメーカーに変えただけで、全く食べない。
家族でお鍋をした時も、食べるものはお肉だけ。お寿司屋さんに行っても、ネギトロ以外のお寿司を口にすることはありません。
そんな決まったものしか食べない息子に対して、栄養が十分に摂れるかがとにかく心配でした。
そして栄養を摂る方法を試行錯誤しながら、今食べている好きなものだけで栄養を摂る工夫をすることができたので、そのコツをお伝えしていきます。
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2.偏食は親のせい!?子どもが好きなもの・同じものしか食べない理由
子どもの偏食があまりにひどいと、偏食は親のせい!?と自分を責めてしまったことのあるママもいるのではないでしょうか?
結論から言うと、偏食は親のせいでは決してありません。
子どもが好きなもの・同じものしか食べない理由として、感覚過敏やこだわりがあることがあります。
なかでも発達障害・自症スペクトラム症(ASD)の子どもの場合、その特性が大きな原因になることがあります。
感覚過敏では五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を敏感に感じてしまったり、偏りのある感じ方をすることがあります。
例えば、コロッケのサクサク感がチクチクして嫌だと感じたり、ヨーグルトの発酵しているような匂いがツーンとして受けつけなかったり、イチゴの粒々している見かけが苦手など感じることもあります。
その一方で、今までの経験から安心して食べられる食べ物ばかりを好み、同じ食感や味のものばかりを食べ続けるというこだわりを持つこともあります。
そして、初めて食べるものに対しては安心して食べることができず、食べる前から嫌がることがあります。
子どもにとって決まったものしか食べないことには理由があるので、無理して治すのではなく、楽しく食事できるように対応したいですね。
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3.偏食がひどい子どもの栄養を好きなもので摂る工夫
好きなものだけで栄養を摂るコツは、子どもが食べられるものに栄養価の高いものを食べられる範囲で混ぜてしまうことです。
偏食がひどい子どもに好きなもので栄養を摂ることの目的は2つあります。
一つ目はママが子どもの食べられるものを増やそうとしてあれこれ悩まなくて済むこと、二つ目は子どもが好きなものを食べられる食事の時間は親子にとって楽しい時間になることです。
栄養を心配して、苦手なものや新しいものにチャレンジして、親子でしんどい想いをするよりも、子どもが好んで食べるものを一緒に笑顔でおいしいね!と食べることの方が、子どもも食べることが好きになりますし、親子の幸せな時間もぐんと増えます。
具体的な方法をお伝えしますね。
◆①毎日食べるお米にひと工夫
日本人は毎日、白米などのお米を食べることが多いです。
決まったものしか食べない子どもの場合も、白米を炊いたご飯や、チャーハン・おにぎり・ご飯にカレーをかける、などアレンジ次第で食べられることもあるかと思います。
そんな日常的に食べるお米を炊く際にひと工夫することで栄養がグッとアップするのです。
お米を炊く際に混ぜることのできる食材として
・粒々感や色が気にならない場合は、発芽玄米・雑穀・アマランサス・キアヌ
・粒々感が苦手な場合は、にがりや粉ゼラチン
などがあります。
栄養価としては
・アマランサスは食物繊維やカルシウム、鉄分・ビタミンが豊富に含まれているので、野菜が苦手な子に不足しがちな栄養を補いやすくなります。
・粉ゼラチンは、牛や豚、魚の骨や皮などに含まれるコラーゲンから作られる動物性タンパク質が摂取できます。
・にがりは骨や歯の形成に必要なマグネシウムが摂取できます。
にがりや粉ゼラチンを入れることで、お米にツヤが出て美味しさもアップします。
いずれもお米を炊くときに、入れるだけでいいのでとても手軽にできます。
◆②子どもの好きなメニューに混ぜるだけ
新しく食べられるものを増やすよりも、現在子どもが好んで食べている食べ物に栄養のあるものを混ぜます。
混ぜられる食材として
・納豆パウダー、椎茸パウダー、鉄分パウダーなどの粉末状のパウダー
・カタクチイワシで作られている出汁パック
・青のりや鰹節
・お好み焼きやたこ焼きを作るときに、小麦粉の代わりに米粉を使用
・お好み焼きやハンバーグなどのつなぎに豆腐を使用
などがあります。
栄養価としては
・納豆パウダーはタンパク質や食物繊維、カルシウム、鉄分が豊富
・椎茸パウダーは食物繊維やビタミンが豊富
・カタクチイワシは鉄分が豊富
・青のりや鰹節は鉄分を摂取でき、特に鰹節は熟成されて作られていて、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養が豊富
我が家では、息子がキノコを全く食べられないので、椎茸パウダーを常備しています。
それを餃子や焼売、お好み焼きを作ったときにタネに混ぜてしまうのです。
またカタクチイワシで作られている出汁パックを、お鍋の出汁として使用したり、パックの中の粉末をそのまま食事に入れられるタイプのものなら、お好み焼きやたこ焼きのタネにその粉末を混ぜます。
そして完成したお好み焼きやたこ焼きに鰹節と青のりをたっぷりかけます。
また息子は大豆製品を一切食べないので、お好み焼きやハンバーグなどのつなぎに豆腐を入れることもあります。
これらを混ぜても味付けに大きく影響しないので、息子は気づかずに、いつも美味しそうに食べています。
苦手なキノコや豆腐をなんとか食べてもらおうとするよりも、とても簡単にキノコや豆腐の栄養を摂ることができます。
子どもが不足しがちな鉄分に関しては、不足すると頭痛や疲れやすさの原因にもなるので、偏食の子どもは特に意識して摂取したいですよね。
このように決まったものしか食べない子どもでも、好きな食べ物に不足しがちな栄養となる食材を混ぜたり、かけるだけで、栄養を補うことができます。
◆③栄養の高い調味料に変える
毎日、お料理する時には調味料を使用しますよね。
その調味料をちょっと品質の良い栄養の高いものに変えることもおすすめです。
例えば、塩は精製されている塩ではなく、天然塩を使用するだけで、マグネシウム・カリウム・カルシウム・鉄分などのミネラルを摂取することができます。
醤油は加工されているものや添加物が含まれているものではなく、純粋に大豆・小麦・食塩だけで作られている無添加の醤油を使用することで、アミノ酸・ビタミン・ミネラル・酵素の栄養を摂取しやすくなります。
トマト嫌いの子どもはフライドポテトに添えているケチャップなら食べられる場合もあります。
ケチャップは、有機トマトや有機玉ねぎ、有機にんにくなどの安心した野菜を使用し、無添加のものを使用することで、リコピンやβ-カロテンなどの栄養をより豊富に摂ることができます。
また塩の代わりに料理によっては塩麹を使うこともおすすめです。
我が家では唐揚げやトンカツを作るときに、あらかじめお肉を塩麹に漬けておきます。
塩麹は発酵食品なので、酵素の力でお肉も柔らかくなり、腸内環境も整いやすくなります。
ビタミンも含まれるので、塩とは別の栄養を摂ることができます。
全ての調味料を高品質のものにすると、値段もかかってしまうので、子どもによく使用する調味料を1つ2つだけ良いものにするなど、無理なく選んでいきたいですね。
偏食がひどくても食べることは好きな子も多いです。
お母さんが自分の好きなお料理を食卓に出してくれることは嬉しいことですし、子どもにとって食事の時間が楽しみになります。
お母さんはお手軽に、そして子どもも楽しく好きなものだけを食べながら少しでも栄養が摂れる。そんな対応法で、親子で笑顔の溢れる食卓にしていきたいですね。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:菅野 美香
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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