発達障害のお子さんで「お母さん、○○がない~!」と探し物が見つけ出せない、不注意な子に困っているお母さんに朗報です!ポイントは見る力を伸ばすこと。実は公園であるものを探すことがぴったりのトレーニングになるんです。 |
【目次】
1.目の前にあるおもちゃに気づかない!?発達障害の不注意な子どもたち
2.探し物が見つけられないのは「見る力」が足りないから!?
3.見る力を育てるには外遊びが最適!効果を増す遊び方とは
1.目の前にあるおもちゃに気づかない!?発達障害の不注意な子どもたち
発達障害やグレーゾーンのお子さんは不注意な子が多いと言われています。
例えば、目の前にあるおもちゃに気づかずに、「お母さん~!僕の○○どこに置いたの!?」と怒ったり泣いたり。うちの息子のことです(笑)
「おもちゃ、目の前だよ!」と教えてあげるだけなのに、時間がないときや心に余裕のないときは
「そこにあるじゃない!なんで気づかないの!?」
「お母さんは一切触ってません!!」
とついつい塩対応になってしまうこと、ありませんか?
これぐらいさらっと対応したらいいと思うのですが、毎日のことであれば「またか…」とうんざりしますよね。
今日は、ある力を鍛えることで発達障害の子どもの不注意さを改善する方法をお伝えします。
2.探し物が見つけられないのは「見る力」が足りないから!?
そもそも、目の前にあるのにどうして目に入っていないのでしょうか?
時には明らかに視野に入っていそうなのに気づかないんですよね。
もちろん視力の問題の可能性はありますが、視力に問題がないなら、じっくり観察する力が不足しているのかもしれません。
発達障害の子どもは多動であったり、興味が次々に移り変わったりするために、一か所に視点をとどめておくことが難しい場合があります。
パパッと見て瞬時に理解することは得意ですが、それでは細部までチェックすることができず見落としが多くなってしまいます。
視野に入っているように見えるのに、目の前にあるおもちゃが見つけられないのも、おもちゃを見つける前に視点が移ってしまっているからなのです。
反対に言えば、じっくり観察する力を育ててあげれば、探し物を見つけられるようになります。
じっくり観察する力を幼児期から育てておくことはとても大切なことです。今は探し物が見つけられない、という話で済んでいますが、学業にも大きな影響があるからです。
・パパッと見てしまうことで、せっかくテストの見直しをしても見落としてしまう。
・普段の授業でも、黒板をノートに写す際に書きもらしてしまう。
・ノートがしっかりとれていないので提出物で評価してもらえない。
幼児期にしっかり見る力を育てることで、学校でもスムーズにいくことが増えていくのです。
3.見る力を育てるには外遊びが最適!効果を増す遊び方とは
では、どうすれば見る力を育てることができるのでしょうか。
最も効果を上げたいなら、外に出ましょう!外遊びは最高のトレーニングになります。
外に出ることで、家の中よりも視野か広がります。より広い視野を持つことが1つのポイントです。
現代っ子はスマホやタブレットなどの小さな画面に慣れています。ですから、よりスケールが大きい、ワイドな視野を与えてあげることが大切になります。
そのためには外に出るのが一番です。山へキャンプに行く、海水浴に行くのも もちろん効果が大きいのですが、毎日山や海へ行くのは難しい方もいらっしゃいますよね。
発達支援は量も大切です。ですから、月に1度海へ行くよりも、毎日公園に行く方が効果があるのです。
とにかく ワイドな視野を与えられる機会をたくさん持ってください!
これから寒くなると、どうしても家の中に閉じこもりがちになってしまいますが、外に出ることはとても重要になります。
公園に行って元気に遊具で遊ぶのもとてもいいのですが、見る力を伸ばすにはもう一押ししましょう!
お母さんの方から「葉っぱを探してごらん!」「石を拾おう!」と探し物を提案してください。
広い公園のなかをしっかり見て、お母さんの指名したものを探し出すことで、見る力を育てることができます。
最初はパッと見て探し出せるものを指名しましょう!
探すのに時間がかかるものだと、子どもが難しさを感じてしまい「楽しい!」と思ってもらえません。あくまでも遊び、楽しくやることが大切です。
もし難度を上げたいなら、
「茶色の葉っぱを探してごらん」
「丸い石を探してごらん」
と、探し物に条件を付けるとさらに見る力を使います。
これは茶色いかな?これは丸いかな?といったん確認する作業が入りますので、さらに目を使います。
特にこの季節は、公園の葉っぱもさまざまな色がありますよね。赤、黄、緑、茶色…もしかしたら色が入り混じっているものもあるかもしれません。
子どもが何色と認識しているのか分かるのも興味深いです。私の息子は黄色と茶色が入り混じった葉っぱをどう表現していいのか困っていました。
的確な色を教えてあげるのもいいですし、混じった色と見たまま表現してもいいと教えてあげるのもいいと思います。こういった正解のない遊びの経験を通して、知識や語彙を増やしていくこともできますよ。
1つだけ注意点があります。それは いつ子どもに探し物の指令を出すのか、という点です。
子どもは外遊びが大好きです。すべり台だけでいつまでも遊んでいられる、という子もいると思います。
子どもが遊具での遊びに夢中のときに「葉っぱを探そう」と声をかけても、遊びを中断して葉っぱを探し始められる子は少ないのではないでしょうか。
そこでお母さんも「見る力を育てたい!」と必死になってしまうと、せっかく公園に来たのに…と落ち込んでしまったり、イライラしてしまったりすることもあるかもしれません。
まずは楽しくやることが大切です。
ですから、子どもがお母さんの話を聞かないからと言ってお母さんがイライラしてしまったり、子どもに無理やり探させるのはやめましょう。
子どもの様子をよく観察して、少し飽きてきたタイミングで声をかけるのがポイントです。お母さんの見る力を鍛えられますよ!
タイミングを見て何度か声をかけてもだめなら、無理強いしなくて大丈夫です。外に出ているだけで視野はワイドですし、公園でしっかり遊んで体を動かすことも発達を加速させるために必要なことです。
子どもに指示を出すときのコツについては、発達科学コミュニケーション講座で学ぶこともできます。
全然話を聞いてくれない…とお困りの方は、個別相談でご相談くださいね。
発達科学コミュニケーションのプレ講座として、指示を出すときのコツの一部をNicotto!でも解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
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公園遊びを通して体を動かし、見る力を伸ばしていきましょう!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)