グレーゾーン 対応

発達障害の〇〇特性を生かせば光る作文が書ける!

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「いつ、どこで、だれと、~をしました。楽しかったです。」なんてつまらない作文になっていませんか?定型発達児にもよくみられる子どもの作文のお決まりパターン。発達障害児のある特性を生かせば、面白い作文ができるかもしれません!!
 

【目次】

 

1.お決まりの作文パターンからの脱却の難しさ

 
 
我が家の発達障害・自閉症スペクトラム(以下ASD)グレーゾーンの小3女児は、あっという間に作文を書きあげる子でした。出だしはお決まりの一文から
 
 
「私はお父さんとお母さんと妹と〇〇にいきました。」
 
 
そして、そのまま一つの文で一気にフィニッシュにもっていきます。
 
 
「□□が~で、△△が~で、××が~して、楽しかったです。」
 
 
この二行目からの文が長くなりすぎて、主部と述部が合わなくなっていたり、漢字や送り仮名の誤りがあったり、ちんぷんかんぷんな文になることが多々ありました。
 
 
できあがった日記は、どこから修正してよいやら…と途方に暮れるものでした。
 
 
この書き方、小1の時に習った日記の書き方がはまってしまっていたのが原因だったようです。
 
 
ASD児はパターンを好みます。繰り返し同じことをするというのは、不安要素が少なく安心だからということもあります。
 
 
一方、新しいこと、これまでと違うことをする、というのが逆に苦手になってきます。
 
 
我が子の場合、この小1の日記の書き方からの脱却が一筋縄ではいきませんでした。今更、「好きなことを自由に書いていいんだよ」なんて言っても、用紙を前にしてフリーズするばかりでした。
 
 
 
 

2.発達障害の子どもによくみられる「感覚特性」は弱点じゃない!作文では強みになる!

 
 
そこで、毎週末、宿題として出された日記を、書く前に一緒に「推敲」することにしました。
 
 
まずは書きたい場面を絞ります。この絞り出しに最も時間をかけることになりました。
 
 
「どこが一番面白かった?」なんて質問すると、また「〇〇が~して、××が~して…。」とダラダラと話し始めてドツボにはまるか、「一番なんてわからない~」とフリーズしてしまうので、
 
 
「何か不思議なが聞こえてきそうなところあった?」
「何か変な匂いがしてきそうなところあった?」
触ったら面白そうなところあった?」
 
 
など五感で感じたところを聴いていきます。
 
 
発達障害児には特別な感覚をもっている子が多くいます。不快に感じるもので生活に支障が出ているなど悪目立ちするものが多いかもしれません。
 
 
しかし、苦手な感覚だけではなく、大好きなブランケット(感触)、大好きな音楽(聴覚)など、その子がはまる快的な感覚もあります。
 
 
これらの感覚は、作文で大いに生かせる特性になります!!
 
 
文豪と呼ばれる方々の多くに発達障害が疑われる方がいます。彼らは音や臭い、感触など五感を使って表現し、名作と呼ばれる作品を生み出しています。
 
 
感覚特性があるからこそ、ささいなことでもユニークな受け止め方をし、表現の幅が広がることがあります。そこだけにフォーカスして作文を作り上げると、なかなかの作品ができあがります!
 
 
 
 

3.「感覚特性」を作文に活かす方法

 
 
「じゃ、それを感じたところはどこ?」とワンシーンを切り取ります。その子によって表現の仕方は色々だと思いますが、我が子はオノマトペ(擬態語・擬音語)をよく使っていました。
 
 
ときどき、聞いたこともない独自の擬態語が出てくることもあります。いずれにしても聴き出した内容を、
 
 
「まるで~のような」
 
 
という文で、何かに例えられるか聴いていきます。
 
 
感覚を思い出していると、「んっと~、(まるで)赤ちゃんの足の裏みたいにツルツルでプニプニ」など遠い過去の記憶を引っ張り出してくることがあります。
 
 
これも感覚特性ゆえの記憶力だと思います。妹の足の裏の柔らかさと自分の足と比べて不思議がっていた頃の記憶を鮮明にもっているようです。
 
 
そんな例えが出たときは、すぐに作文に採用!この感覚だけにフォーカスをあてて作文を書きます。
 
 
もし子どもに「まるで~のような」などの例えが思い浮かばないようなら、子どもの発したオノマトペや感覚表現を元お母さんが推測して、色々な例えをどんどん出してみてください。
 
 
「ツルンって、まるで殻をむいた生卵みたいな?」 「フワ~っとした香りって、お花畑とか?それとも石鹸?」 「キ~って、お皿をフォークでこすったときのような?」
 
 
これを繰り返すことで、次第に子どもも表現力を身につけていきます。
 
 
この作業を半年続けた夏休みの終わりに、突然、1年生の日記から脱皮し、一人で「まるで~のような」を使って、状況や理由を説明できる作文を書くようになりました。
 
 
誤字脱字など課題はまだまだありますが、月並みな作文ではなく個性を感じる作文が書けるようになってきています。
 
 
最近では、「まるで~」という表現からも脱皮して、最も強く感じたことにフォーカスして書くことができるようになっています。時系列の作文からの脱却です。
 
 
 
 

4.表現力を高めるには日頃のママとのコミュニケーション

 
 
五感で感じたことを表現させるなんて突然やっても難しいので、日常的に擬態語でも擬音語でもなんでも子どもの表現したいように表現する会話をしておくことをお勧めします。
 
 
どんなに稚拙な表現が出ても、それをバカにしたり、否定したりせず、「〇〇なんだ~。」とまずは気持ちを受け止めてください。そして、適切な表現をなんとな~く付け加えてください。
 
 
例えば、子どもが「むかついた!」と言っているときは、
 
 
「むかついたんだ~。頭に来たんだね~。」
「むかついたんだ~。怒り心頭!ってやつね。」
「むかついたんだ~。はらわたが煮えくり返ってるね。」
「むかついたんだ~。それは鼻持ちならないね」。
(ついでに英語も”You are upset!” “You are mad!” “You are angry.” “You pissed off(俗語)!” )
 
 
など、怒りだけでも様々な表現方法があることを伝えていってください。
 
 
さらに、一緒にいるときは目の前のできごとを、お母さんが表現して聞かせてあげましょう。
 
 
きっとお子さんが乳幼児の頃には、「ブーブー、走ってるね。」と子どもがわかりやすい言葉で話していたと思います。
 
 
大きくなってからは少し変わってきます。子どもには難しいだろうと思う言葉でも積極的に使ってください。
 
 
「秋の空は高く見えるね。」、「突然すぎて『寝耳に水』だわ。」など、子どもと一緒に体験していることを様々な表現方法で伝えていくのです。
 
 
何かを学習する上で一番効率がいいのは体験することです。ママと一緒に行動できる時期にたくさんの体験を積み、それらについてよく話してください。
 
 
「今日は楽しかったね~!」も良いのですが、そこからもう一つ踏み込んで何が、どのように、どうして楽しかったのか親子の会話を楽しみましょう!
 
 
親子は話し方が似てきます。子どもが親の話し方を学んでいくからです。子どもが五感で感じる感覚はどのように表現すればよいか日々伝えていってください。
 
 
子どもはお母さんの言葉には敏感です!次第に作文も変わってきますよ。
 
 
 
 
執筆者:小沢月子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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