「さくらんぼ計算」で算数嫌いにさせない!タイプ別対応法

 

小学校1年生の算数で登場する「さくらんぼ計算」は、本来数の理解を促す計算法のはずなのに、悩まされる親子が多いんです。算数の勉強をはじめたばかりの1年生が算数嫌いになることだけは阻止しなければなりません。
 

【目次】

1.計算が苦手な子どもを悩ますさくらんぼ計算とは?
2.さくらんぼ計算で算数嫌いになる子どもの特徴
3.タイプ別「さくらんぼ計算」対応法
4.算数嫌いにさせないためにやるべきこと

 
 

1.計算が苦手な子どもを悩ますさくらんぼ計算とは?

 
 
スラスラと簡単に計算をするためには、考える土台となる「算数力」が必要です。
 
 
まずはじめに、さくらんぼ計算とはどういうものなのか?そして、なぜ子どもたちを悩ますのかについて説明しますね。
 
 
さくらんぼ計算とは、10のまとまりを理解するための「やり方」。小学1年生の「くり上がりのあるたし算」の学習で習います。
 
 
例)「8+3」という計算問題の場合
3を2と1に分解(このとき、さくらんぼのような図を使うのです)
8と2を合わせて10
残りの1を合わせて11
 
 
これがさくらんぼ計算の考え方です。
 
 
こうやって言葉で解説をすると、なんてことはない普通のくり上がりの計算法ですよね。
 
 
ところが、このさくらんぼの形をした図が少々厄介なのです。
 
 
 
 
何が厄介なのか?
 
 
それは、さくらんぼの実である2つの円の中に入れる数字(正解)が「たった一つ」しかないということです。
 
 
8+3の例でいうと、
 
 
3を2と1に分解するところまでわかっていたとしても、
 
 
さくらんぼの円に
2と1を左右逆にして記入すると、 「間違い」とされてしまうのです。
 
 
考え方はあっているのに、最後あと一歩の理解が足りないだけで「間違い」とされてしまうことで、混乱してしまう子も多いです。
 
 
 
 
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2.さくらんぼ計算で算数嫌いになる子どもの特徴

 
 
さくらんぼ計算でひどく混乱して、算数嫌いになってしまう子どもは大きく分けて2つのタイプに分けられます。
 
 
数の理解や操作する能力が追いついていないタイプ
 
 
小学校入学前に数の概念を育てる経験が少ない。 経験はしていても、定着するのに時間がかかる。
 
 
自分のやり方にこだわりがあるタイプ
 
 
くり上がりのたし算は理解しているけれど独自の思考パターンがあり、自分が納得したやり方しか受け入れられない。
 
 
自分のやり方を否定されることが許せない。
 
 
この2つのタイプのどちらにも、視覚、聴覚、運動能力(手先の器用さ)などを司る脳の発達の特異性が絡んでいることもあります。
 
 
たとえ幼いころから見え方、聞こえ方、不器用さなどに困難を抱えていたとしても、本人は他の人と比べることはできません。
 
 
「なんだか上手くいかない」という不安な気持ちだけを常に抱えています。
 
 
周囲の大人は、その苦労に気づかず本人の努力不足だと誤解してしまいます。
 
 
 
 
つまり、さくらんぼ計算でひどく混乱する子どもたちには脳の発達に偏りがあるのです。
 
 
学校で本格的な勉強をスタートするまでは気づかなかったほんの少しの偏りが、「たった一つの正解」を求められる算数の授業の中で浮彫になってくるのです。
 
 
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3.タイプ別「さくらんぼ計算」対応法

 
 
さくらんぼ計算でひどく混乱する理由は、脳の特性からきていることを理解した上で、子どもが混乱しているなら、そのやり方はいったんやめておきましょう。
 
 
計算の理解を深めるはずのやり方で、算数嫌いになってしまっては本末転倒ですからね。
 
 
そして、タイプ別に対応していきましょう!
 
 

◆①数の理解や操作する能力が追いついていないタイプ

 
 
このタイプの子どもは、スラスラと簡単に計算できる問題に戻って自信をつけます。
 
 
すでにひどく算数嫌いになっている場合は、ムリに計算をさせなくてOKです。
 
 
日常の遊びや生活の中で数に親しみを持たせるところからスタートする方がいいでしょう。
 
 
まだ学習が始まったばかりの1年生です。
 
 
焦らずに、まずは算数嫌いからの脱却をはかりましょう!
 
 
 
 

◆②自分のやり方にこだわりのあるタイプ

 
 
独自のやり方で計算できているのであれば、何ら問題はありません。
 
 
本人のこだわるやり方でやらせましょう。
 
 
誰かに教えられた方法ではなく、自分なりの解き方を見つける力は、算数の学習において一番大切な力とも言えます。
 
 
ぜひとも、本人にそのことを伝えて褒めてあげてほしいところです。
 
 
学校のやり方にムリにはめこもうとして、才能がある子どもが算数嫌いになるなんてことは絶対に避けてほしいと思います。
 
 

4.算数嫌いにさせないためにやるべきこと

 
 
「さくらんぼ計算」に限らず、算数の授業で習う「やり方」は考え方の一例にすぎません。
 
 
子どもの発達段階によっては、理解するのが難しいこともあります。
 
 
特に発達障害グレーゾーンの子ども達は、脳の発達の順序が「教科書通り」ではありません。
 
 
子どもの「できること」「できないこと」を丁寧に見極めて、「できないこと」には手厚くサポートし、「できること」を優先的にやらせていきましょう。
 
 
 
 
小学1年生で「さくらんぼ計算」ができることよりも、小学1年生で算数嫌いにならないことの方が、子どもの未来にとっては遥かに重要です!!
 
 

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執筆者:草なぎりみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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