休み明けの「保育園行きたくない」予防策!不安を吹き飛ばす新習慣

 

長期の休み明けは、大人も子どもも不安定になりがちです。子どもに「保育園行きたくない!」と言われて困った経験はありませんか?行きたがらないのは子どもなりの理由があります。毎日の習慣づけで連休明けの登園渋りを回避する方法をご紹介します。
 

【目次】

1.楽しい連休も束の間。休み明けの「保育園行きたくない!」に怯えていませんか
2.休み明けに保育園に行きたがらない理由
3.自信を積み重ねる新習慣!ポジティブ日記の書き方
①書くのは寝る前がオススメ
②一行でもOK!子どもに質問しながら文章にする
③書き終わったら声に出して読む

 
 

1.楽しい連休も束の間。休み明けの「保育園行きたくない!」に怯えていませんか

 
 
楽しい楽しい夏休み。
 
 
しかし、楽しい時間は本当にあっという間ですね。
 
 
気づけば明日からもう現実に戻る…
 
 
大人でも心の準備が必要です。
 
 
ましてや子どもは気持ちを切り替えられず、一筋縄では行かないこともあると思います。
 
 
長期休み終盤は休み明けの「保育園行きたくない!」に怯えている…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
 
実は私もその1人でした。
 
 
わが家には6歳、発達障害グレーゾーンの息子がいます。
 
 
息子は不安が強く、集団行動が苦手で登園渋りをしていた時期もあります。
 
 
ですから、長期休暇明けとなれば前日夜から「保育園行かない‼」と言い、当日朝もなかなか起きず準備も進まず私もイライラ。
 
 
私:「早く準備して!」
 
息子:「嫌だ!行きたくない!」
 
 
朝からのバトルを1週間程繰り返すのが休み明けお決まりのパターンでした。
 
 
準備も進まないけれど、遅刻していけばますます教室に入るのを拒むことがわかっています。
 
 
なんとか出発して園に着くと、何食わぬ顔で落ち着いて過ごしている子もいれば、お父さんお母さんとのお別れが淋しくてしくしく泣いている子もいます。
 
 
一方、息子は号泣です。
 
 
誰よりも激しく泣いて暴れていました。
 
 
最終的には先生が引き取ってくださいますが、息子の泣き顔に心が痛むやら周りの目も気になるやら。
 
 
 
 
そして結局自分の仕事にも遅れてしまう、というストレスで長期の休み明けはいつも憂鬱でした。
 
 
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2. 休み明けに保育園に行きたがらない理由

 
 
休み明けに憂鬱を感じるのは、大人も含め誰もが経験のあることかと思います。
 
 
しかし、息子のような発達障害の特性を持つ子が激しく抵抗を示すのには理由があります。
 
 

休み前の園生活での嫌な記憶が残っている

 
 
人の脳には元々、ポジティブな記憶よりネガティブな記憶の方が優先的に残りやすいという性質があります。
 
 
もし何か嫌なことや危険な目にあったとき、次に似たようなことが起きたら前のことを思い出してそれを避けようとしますね。
 
 
これは記憶によって自分の身を守るという本能的なものです。
 
 
そして、息子のような自閉傾向のある子どもはこの特性が強く出ます。
 
 
・お友だちとケンカをした
 
・先生に怒られた
 
・苦手な活動にも挑戦したけれど、やっぱり楽しくなかった
 
 
このようなネガティブな記憶が休み明けによみがえってしまい、「またあの嫌な思いをするのかも…行きたくないな」という気持ちになってしまうのです。
 
 

休み明けに苦手な行事が控えている

 
 
特に夏休み・お盆明けの場合、次の年末年始のお休みまでに複数の行事が予定されていることが多いと思います。
 
 
園によって様々ですが、代表的なものを挙げてみます。
 
 
・運動会
 
・おいもほり
 
・ハロウィン
 
・発表会
 
・クリスマス会 など
 
 
イベントが大好きで意欲的に参加できる子には大きな楽しみでしょう。
 
 
しかし、集団行動や慣れないことが苦手な子にとって行事は悩みの種になってしまいやすいのです。
 
 
「お休みが終わったら、先生が僕の苦手な運動会の練習を始めるって言ってたな…」
 
 
と思うと、なかなか前向きな気持ちになれないのも無理はありません。
 
 
 
 
では、この陥りがちな負のサイクルを抜け出すにはどうしたら良いでしょうか。
 
 
私の経験でお勧めの方法があるのでお伝えしていきます。
 
 
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3. 自信を積み重ねる新習慣!ポジティブ日記の書き方

 
 
なんとなく、気持ちが重くなってしまう休み明け。
 
 
対策したいポイントは、
 
 
・ネガティブな記憶が優位に積み重なってしまうこと
 
・先のことに対して不安を抱いてしまうこと
 
 
なので、
 
 
・ポジティブな記憶を増やす
 
・「自分は大丈夫」と自信をつけてあげる
 
 
ことができれば子どものマインドは変わるはずです。
 
 
これが同時に叶えられるのが【ポジティブ日記】です!
 
 
その書き方の一例をご紹介します。
 
 

◆①書くのは寝る前がオススメ

 
 
書くのは1日の終わりに、その日を振り返って書いてみましょう。
 
 
寝る直前は記憶のゴールデンタイムといって、最も記憶に残りやすいと言われています。
 
 
子どもと一緒に寝室にノートとペンを持ち込んで書くのがオススメです。
 
 

◆②1行でもOK!子どもに質問しながら文章にする

 
 
毎日子どもを寝室に連れて行くまででヘトヘトなのに、そこからたくさんのことを書くのは長続きしません。
 
 
子どもと少し会話ができたら、ノートに書くのは1行でも十分です。
 
 
今日の
 
 

・楽しかったこと

 
・嬉しかったこと
 
・頑張ったこと
 
 
を軸に子どもにお話してもらいます。
 
 
そこから、
 
 
「それはどこでやったの?」
 
「誰かと一緒にいた?」
 
「どこが上手くいったのかな?」
 
 
などと質問をしながら会話を広げていきます。
 
 
今日のハイライトを話しながら、子どもが笑顔になってくれたら大成功です!
 
 
最後に、お母さんが今日の良かったこととその理由を簡単に整理してノートに書きます。
 
 
文字が書ける子は、もちろん自分で書くのも良いと思います。
 
 
しかし、子どもがなかなか乗ってこない…ということもありますよね。
 
 
その場合は、例えば好きな動物やキャラクターの名前や絵を書くだけという形から始めても良いかと思います。
 
 
わが家の場合は車が好きなので、好きな車の車種の名前を3つくらい書いてから今日のできごとの話をしていました。
 
 
夜、ノートに何か書くのは楽しい時間だと認識してもらうのが第一歩です。
 
 

◆③書き終わったら声に出して読む

 
 
ノートに書けたら、最後に子どもに声に出して読んでもらいます。
 
 
まだ文字が読めない場合はお母さんと一緒に読みます。
 
 
今日の楽しかった思い出や成功体験をしっかりと記憶に残す狙いです。
 
 
ポジティブ日記を続けていくと、「今日は楽しかった」「今日はこんなことを頑張れた」というポジティブな記憶が毎日積み上がります。
 
 
これがやがて自信に繋がっていきます。
 
 
私の息子はポジティブ日記を始めた後のゴールデンウィーク明け、全く渋ることなく登園することができました。
 
 
そして人前で話すことがとても苦手なのに、みんなの前で連休中の楽しい思い出を発表することができたのです!
 
 
おでかけ先で初めての遊具に挑戦して上手く乗れたこと、その遊具の特徴までしっかり話せていたようです。
 
 
日記をつけることで、話す力もついたように思います。
 
 
 
 
何もしなければすぐに忘れてしまう日々の良かったこと、自分のできたことに意識的に目を向けてアウトプットすることで前向きな脳をつくることができます!
 
 
休み明けの「保育園行きたくない!」を卒業する一助として、参考にしていただけたら嬉しいです。
 
 
 
 
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執筆者:諸住乃莉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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