発達障害の夫との会話に悩む方へ、夫婦のコミュニケーションを改善する具体的な声かけ方法を紹介します。穏やかな会話を復活させ、子どもにも安心感を提供できる環境を整えましょう。
【目次】
1.発達障害の夫との会話に悩んでいませんか?
仕事も育児もがんばっているお母さん。
日々の生活の中で、夫との会話がうまくいかず心が疲れていると感じることはありませんか?
仕事や家事、育児に追われる中、夫との会話がぎくしゃくし、穏やかさを失ってしまうことが多いかもしれません。
特に、発達障害の子どもを抱え、さらに夫も発達障害・グレーゾーンの場合、その悩みはさらに深刻になることがあります。
なぜなら、私自身が子どもも夫も発達障害で、うまくいかない子育てと、会話のキャッチボールができない夫婦関係に悩んだからです。
私の夫は大人になってから自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥多動症(ADHD)と診断を受けました。
とても弁がたち、夫婦で言い合いになれば、こちらが1言ったことが100となって返ってくるほど、まくし立てるように言い返してきます。
私は言い返されることにうんざりして、話さなければケンカにならないと会話を必要最小限にしました。
そんな中、子どもの困りごとも増えるし、小学校に付き添い登校をしていたため、一人では到底こなせない状況になりました。
夫との協力が必要でした。
子どももパパを必要としている。
子どもが安心して過ごせる環境を与えたいと、夫との関係を見直すことを決意しました。
もし、あなたが「今の状況を変えたい!」と思っているなら、私が実践したとっておきの方法をお伝えします!
その前に、夫婦の不仲が子どもにどのような影響を与えるかについて考えてみましょう。
2.夫婦の不仲は発達障害の子どもに影響大
両親の関係がうまくいっていないと、子どもはどうしてもその影響を受けてしまいます。
ケンカ中の大きな声や言い合いする様子、いつまでも引きずった家の中のトゲトゲした空気感。
子どもは敏感にキャッチして不安や緊張感を味わいます。
特に発達障害の子どもは、外部の環境でストレスをためやすいものです。
学校や友達との関係、勉強のプレッシャーなど、さまざまなストレス源があります。
その上、家庭が安心できる場所でなければ、子どものストレスは倍増します。
ストレスの倍増によって、さまざまな身体的・心理的な症状を表すこともあるのです。
頭痛や腹痛、食欲不振、暴言・暴力、不登校、無気力、チックなどがそうです。
さらに、発達障害の子どもはネガティブな記憶を貯めやすい特性があります。
ケンカをしていた親は、たとえそのことを引きずっていなかったとしても、一度でも見た両親の喧嘩や味わった緊張感を忘れることは難しいのです。
わが家の子どもも、「あの時のパパとママ怖かった」「こうやってケンカしてたじゃん」って言うことがあります。
大きな傷をつけてしまったなと、今でも後悔しています。
子どもには安心できる環境が必要です。
家庭がその役割を果たすことで、子どもはのびのびと成長し、自分の可能性を最大限に引き出すことができます。
だからこそ、夫婦間のコミュニケーションを改善し、穏やかな会話を取り戻すことが大切だと考えます。
3.穏やかな夫婦の会話が復活する方法とは?
夫との会話を穏やかにするためには、いくつかのポイントがあります。
まず、否定せずに受けとめることです。
夫の話に興味関心を持ち、耳を傾けることが大切です。
すぐに「こうじゃない?」と言い返したり、否定的な言葉をかけることはやめましょう。
これを実践するだけで、夫がポツリポツリと自分のことを話し始めるようになります。
人は、自分の話を聞いてもらいたいものです。
ご自身も、話を聞いてもらうことで安心感を得た経験はありませんか?
同じように、夫も自分の話を聞いてもらいたいと感じています。
今まで聞いてあげていなかったと気づいたとき、夫への接し方が変わります。
具体的な方法として、
「そのビール新発売?」
「何の動画見てるの?」
「今度好きな俳優の○○さん、映画出るってよ」
「このゲーム好きじゃなかったけ?」
など、夫が興味を持っていることに対して質問を投げかけてみてください。
最初はぎこちないかもしれませんが、だんだんと会話がスムーズになります。
また、「今日の上司の○○さんの様子はどうだった?」や「それは大変だったね」など、労いの言葉をかけることも効果的です。
夫は、自分が大切にされていると感じ、自然と会話が増えていくでしょう。
以上の方法を試してみることで、穏やかな会話が復活し、家庭内の雰囲気が改善されるはずです。
夫婦の関係が良好になることで、子どもにも安心できる環境を提供できるようになります。ぜひ、今日から実践してみてください。
このように、日常の小さな工夫で大きな変化をもたらすことができます。
発達障害の子どもを持つママとして、まずは家庭内のコミュニケーションを見直し、穏やかな会話を取り戻すことを目指してみましょう。
あなたの努力が、家族全体にポジティブな影響を与えることを信じています。
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執筆者:林 花寿美
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)