こだわりが強くて素直になれない発達障害の幼児が自然と本音を話し出す魔法のテクニック

 

自分の考えに固執して人の意見を素直に聞けないお子さんに困っていませんか?こだわりが強い発達障害の幼児は、あまのじゃくのような特徴を持っていますよね。ですが、2つのポイントを押さえた会話をするだけで、自然に本音を引き出すことができるんです!
 

【目次】

1.注意をされてふてくされる息子
2.素直になれない幼児の特徴
3.突き放す対応はあまのじゃくを助長する
4.発達障害の幼児が素直になる2つの会話テクニック

 
 

1.注意をされてふてくされる息子

 
 
 私の息子は4歳、発達障害・自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンです。
 
 
こだわりが強く物事を0か100で考える思考のクセがあります。
 
 
お出かけが大好きな息子がある日、 「もうパパとはお出かけしない!」 「パパとは遊ばない!」 「弟も嫌い!」 「誰とも遊んであげない!」 と泣きながら私に訴えかけてきました。
 
 
 
 
よくよく話を聞いてみると、そんな発言をしたのは家の中でドタバタと大きな音を立てながら遊んでいたところ、パパに注意されたからという理由でした。
 
 
パパに注意されたことで、イライラの矛先がパパに向かうだけでなく、大好きな弟や全然関係のない人にまで向かってしまいます。
 
 
どうしてこんなに思ってもいないような反対のことばかり言うんだろう?とあまのじゃく的な息子の保育園(集団)生活が心配にもなりました。
 
 
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2.素直になれない幼児の特徴

 
 
ではなぜ、発達障害の幼児は素直になれないのでしょうか?
 
 
彼らが持つ2つの特徴から考えてみます。
 
 
1つ目に、0か100思考という特徴です。
 
 
物事を0か100でしか捉えられないので、1つでも嫌なことがあると全てが嫌になってしまい、何もかも受け入れられない状態になってしまいます。
 
 
楽しく遊んでいたところにパパから注意をされたことで、大好きなお出かけも大好きな弟も否定する態度をとってしまうのです。
 
 
 
 
2つ目に、感情コントロールの苦手さがあります。
 
 
冷静になって考えてみれば、周りの人や弟に関係ないことを理解しているはずなのに、1つの嫌なことが感情を支配して自分の感情をうまくコントロールできません。
 
 
イライラした感情を吐き出す選択肢として、人に文句を言ったり、八つ当たりすることしか知らないのです。
 
 
逆に言えば、上手にイライラした感情を吐き出す選択肢を知ることができれば、自ずと素直になっていくはずです。
 
 

3.突き放す対応はあまのじゃくを助長する

 
 
お子さんが素直になれなかった時、
 
「そんなこと言わないの!」
 
「お出かけしないんだったら、置いていくからね!」
 
「もう勝手にしなさい!」
 
 
などど突き放すのは、お子さんが素直になるどころか、あまのじゃくを助長するため逆効果な対応です。
 
 
 
 
一生懸命自分の気持ちを伝えたのに”自分の気持ちをわかってもらえなかった””誰も味方になってくれる人がいない”と嫌な記憶だけが残ってしまいます。
 
 
また、否定されたと感じることで自尊心や安心感を失われ、不安やストレスが増えた結果として、反抗的な態度が強まる可能性もあります。
 
 
お子さんがイライラした感情をスッと落ち着かせ、気持ちを切り替える手助けをしてあげたいですね。
 
 
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4.発達障害の幼児が素直になる2つの会話テクニック

 
 
そこで、素直になれない発達障害の幼児が自然と心を開き、素直に話だしてくれる2つの会話のテクニックを紹介します。
 
 

◆①聞き手に徹する

 
 
 お子さんがあまのじゃくな言動が聞かれたら「そう思うんだね」「それは嫌だったね」「うんうん、それで?」「他にはどう思った?」と子どもが話しやすくなるように合いの手を心がけてみてください。
 
 
ひねくれたことを言うと、つい反論したくなるかもしれませんが、ここはグッと我慢して、聞き手に徹してくださいね。
 
 
自分の気持ちを思いっきり吐き出し、お母さんに聞いてもらえたという満足感を感じられたら、だんだん子どもの気持ちが落ち着いてきます。
 
 
子どもの話を否定せずに聞いていると、子どもの方から自然と”こんな気持ちだった”とか”これが嫌だったんだ”と本音を話してくれるようになります。
 
 
 
 

◆②子どもの本音が出てきたらすかさず褒める

 
 
子どもが素直な気持ちを言えた時こそ、たくさん褒めてあげましょう。
 
 
人のせいにしなくても”自分の素直な気持ちを伝えても怒られないんだ””お母さんは自分の想いを受け入れてくれるんだ”と素直になることへの抵抗感が和らぎます。
 
 
このような体験を通して、子どもがイライラした時にアウトプットすることで解消できるという選択肢が身についていきます。
 
 
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執筆者:中井春菜
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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