発達障害ADHDの子どもが何度声をかけても、朝の準備が進まないことにイライラしていませんか?言われなくても自分でテキパキ準備をしてくれたら、忙しいママも助かりますよね。そこで今回は声かけをせずに朝の準備がスムーズに進む方法をお伝えします。
【目次】
1.朝の準備がなかなか進まない発達障害ADHDの子どもにイライラしていませんか?
2.朝の準備が進まないのはADHDの特性が影響していた
3.発達障害ADHDの子どもの朝のルーティーンを作る2つのポイント
1.朝の準備がなかなか進まない発達障害ADHDの子どもにイライラしていませんか?
発達障害・注意欠如多動症(ADHD)の子どもが、何回声をかけても、起きてくれない、準備が進まないなんてことありませんか?
毎日のことだし、朝はママも忙しいし、イライラの原因になりますよね。
我が家の次男は小学校3年生の時にADHDと診断されました。
次男は、休日など楽しいことがある時は、起こすとパッと目覚めます。サッカーの試合がある日は、声をかけるとすぐに起きます。
ですが、平日は何度起こしてもなかなか起きません。
ようやく起きたと思っても、準備をせずに、別のことをしはじめます。
時間を気にしながら動くことができないため、私がつきっきりで声をかけながら、準備をさせていました。
毎日のこととなると、私もストレスを感じますし、次男も朝から何回も同じことを言われ、イライラが爆発することもありました。
次男を無事に学校に送り出すと、どっと疲れが襲ってきます。
いつまで私は、こんなことを続けるのだろう?
ちゃんと自分で準備ができるようになるのだろうか?大きな不安を抱えていました。
2.朝の準備が進まないのはADHDの特性が影響していた
発達障害ADHDの子どもは、特性から以下のことが苦手な場合があります。
・計画を立てて行動する
・時間を管理する
・一度に複数のことをする
・注意を一つのことに集中する
朝、家を出発するまでの時間は、やることがたくさんあります。
時間と準備の時間配分が上手くできなかったり、準備の途中に楽しいものを見つけて準備が進まないということがあります。
さらに、ADHDタイプの子は、好きなことや楽しいことには、積極的でも、嫌なことやつまらないことには、消極的です。
気分が乗らない日は、スムーズに準備が進まないこともあるのです。
そこで、時間管理ができる計画表に楽しさと、お得さをプラスした対戦型アクションチャートがおすすめです!
3.発達障害ADHDの子どもの朝のルーティーンを作る2つのポイント
発達障害ADHDの子どもの朝の準備をスムーズにするポイントは、たった2つです。
・面白いと思えるか
・お得だと思えるか
発達障害ADHDの子どもを自ら行動させるには、面白いと思ってもらえるか?お得だと思ってもらえるか?
この2つを効果的に生活の中にいかに取り入れられるかがポイントです。
そこで私が、利用したのが対戦型のアクションチャートです。はじめに、次の①〜③を設定します。
①朝やることと時間を設定
②対戦相手を設定
③勝った数に合わせてご褒美を設定。
そして以下のように勝敗を決めます。
朝やることを時間通りにできたら、対戦相手に勝ったことになります。
朝やることはできたけど、時間通りにいかなかったことは、引き分けです。
自分でできなかったり、時間通りにいかなかったら負けになります。
勝負に勝ちたいし、ご褒美が欲しい次男は、スムーズに朝の準備を自分でするようになりました。
ADHDの子には、面白く、お得がついてくる対戦型アクションチャートは、ぴったりのツールです。
対戦型アクションチャートは、1週間ごとにご褒美を変えながら、1ヶ月続けました。
1ヶ月たつ頃には、朝の準備がスムーズになりました。
そして、その後は、対戦型アクションチャートやご褒美がなくても、当たり前のように朝の準備ができるようになりました。
ご褒美は癖にならないの?と思う方もいるかもしれませんが、一度、習慣化してしまうとご褒美なしでも行動できるようになります。
朝の準備だけでなく、習い事にいく前の準備などさまざまな場面に置き換えられます。
ぜひ、親子で楽しみながら、対戦型アクションチャートを試してみてくださいね。
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執筆者:高井智代
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)