発達障害でも学校行事嫌いを克服すれば友達作りのチャンスに!秘訣は気持ちをさらけ出すこと

 

学校行事が嫌いで参加を諦めていませんか?学校行事は人との関わりを通して信頼関係を築き、友達作りのチャンスになります。嫌いを克服して安心して学校行事に参加する秘訣は、自分の気持ちをさらけ出すこと。自分の気持ちをさらけ出すための方法をお伝えします。
 

【目次】

1.学校行事が嫌いで参加しないのはもったいない!
2.なぜ発達障害の子どもは学校行事が嫌いなのか?
3.超問題児!発達障害の息子が学校行事で成長
4.「自分をさらけ出す勇気」で学校行事が発達障害の子どものチャンスに変わる

 
 

1.学校行事が嫌いで参加しないのはもったいない!

 
 
二学期は運動会、発表会、遠足と立て続けに学校行事があって、不安が強い子どもにとっても、ママにとってもちょっと辛い時期になりますよね。
 
 
そんなに学校行事が辛いなら、無理して参加しなくてもいいんじゃない?正直その方が、ハラハラ・ドキドキしなくても良いし、と思っているママ!
 
 
ちょっと待って下さい!
 
 
集団が苦手だから、発表が苦手だから、運動が苦手だからと学校行事の参加を諦めるのはもったいない!
 
 
なぜなら、学校行事は、集団への所属感や連帯感を深めて信頼関係を築くチャンスになるからです。
 
 
自分の気持ちを伝えたり、友達と協力したりすることができる学校行事の機会を活用すると、人と関わる力が伸びて、発達障害の子どもが抱えるお友達との問題を解決するチャンスになります。
 
 
 
 
例えば、運動会があると
 
 
・リーダーシップをとる子
・うまくできない子を助ける子
・疲れたムードを吹き飛ばすムードメイカー
・怪我した子をケアしてあげる優しい子
 
 
子どもがそれぞれの個性と得意を活かせる場面があります。
 
 
周りの子たちの得意なところが見えてくるので、こんな時には、この子に頼ろう!っていう風にクラスにそれぞれの居場所ができていきます。
 
 
そして、信頼できる友達がいることで安心感が得られ、学校にいること自体が楽になります。
 
 
学校が安心できる場所になり、批判や否定を恐れずに、自分の考えや行動をさらけ出せるようになります。
 
 
信頼できる友達だからこそ、リアクションや意見も前向きに受け止めやすくなりますし、より難しいことに取り組むことができるようになるんです。
 
 
友達からのアドバイスや協力を得ることで、視野が広がり、独自の才能がさらに磨かれていくと学校生活が楽しく、より実りあるものになっていきます。
 
 
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2.なぜ発達障害の子どもは学校行事が嫌いなのか?

 
 
なぜ、発達障害・グレーゾーンの子どもは学校行事を嫌がるのでしょうか?
 
 
その理由は2つあります。
 
 

◆いつもと違う状況や変化への不安

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもはその脳の特性から、見通しを立てるのが苦手で新しい環境に慣れるのに時間が掛かります。
 
 
ですから、学校行事の準備や練習・スケジュール変更のために、これから何をするのだろう?何が起こるのだろう?という不安を人一倍感じやすいんです。
 
 

◆ 失敗への恐れ

 
 
もともと脳はネガティブな記憶が残りやすいのですが、その傾向がさらに強いのが発達障害・グレーゾーンの子どもたちです。
 
 
自分が失敗した時の辛い気持ちと記憶が人より強く残るため、失敗したら、どうしよう!という恐れを感じやすくなります。
 
 
こうした理由から発達障害・グレーゾーンの子どもたちは学校行事を苦手、嫌いと感じてしまいます。
 
 
その結果、学校行事や集団での活動を避ける選択をしてしまうことがあります。
 
 
 
 
では、いつもと違うことに不安が強い子が安心感を得るためには何が必要でしょうか?
 
 
それは「自分の気持ちをさらけ出す勇気」です。
 
 
自分の気持ちをさらけ出す勇気がないと、「できない!わからない!助けて!」とSOSが出せなくなります。SOSを出せないと一人で不安を抱えることになります。
 
 
いつもと違うことに不安が強い子は、この自分をさらけ出す勇気を授けることで不安に思ったことは相談できるようになり、安心感を得て、学校行事に参加できるようになります。
 
 

3.超問題児!発達障害の息子が学校行事で成長

 
 
私の息子はIQが高く、注意欠如多動性障害(ADHD)と自閉症(ASD)の特性を持っている男の子です。
 
 
字が書けない子、みんなと同じことができない子、として超問題児になり、不登校になりました。
 
 
当時小学4年生の息子は、みんなが当たり前に通っている学校に行けないことに負い目を感じ、怒りをまき散らして、ゲームの世界へ現実逃避している状態でした。
 
 
 
 
けれども、人と関わる力を育てると息子が癇癪ではなく、自分の言葉で素直に気持ちをさらけ出すようになり、私とのコミュニケーションがスムーズになっていきました。
 
 
私と関わることで成功体験を積むと、息子は学校に復帰するようになり、運動会や修学旅行の学校行事に参加できるようになりました。
 
 
学校行事に参加することが増えていくと、一人で本ばかり読んでいた息子がお友達から遊びに誘われるようになりました。
 
 
なぜ、そんなことが起きたのか?
 
 
それは、机に座っていてはわからない、本当は人が好きな息子の気持ちが運動会や修学旅行に参加することで周りの友達に伝わっていったからです。
 
 
人が好きなことが伝わると1日中、本を読んでいる息子の周りに本が好きな友達が集まってくるようになりました。
 
 
そして、友達から勧められた本をきっかけに、現代社会や金融学など学年を超えて学ぶ子に成長しました。
 
 
問題児だった息子が、なぜここまで成長できたのか?
 
 
成長するための秘訣をお伝えします。
 
 
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4.「自分をさらけ出す勇気」で学校行事が発達障害の子どものチャンスに変わる

 
 
では、「自分をさらけ出す勇気」をどうやって育てていくかをお話しします。
 
 
それは、親自身が失敗を見せることです。
 
 
そして、失敗した後に「じゃあ、どうする?」と考えて、リカバリーする様子を見せることです。
 
 
親が子どもに助けを求めてみることで、子どもは失敗しても助けてと言えばいいことを学びます。
 
 
そして、それをきっかけに新しい発見があり成長できることも教えてあげてください。
 
 
子どもに助けを求めたあとに、「なるほどねぇ。」「それ、いい考えだね。」「〇〇くんに相談して、ママ、また一つ賢くなっちゃった。」と失敗をさらけ出し、相談することで成長できることを知ると安心して失敗できるようになります。
 
 
 
 
才能を伸ばしていくにも、学校生活を楽しくしていくのにも、必要なのは「人と関わる力」です!
 
 
人と関わる力とは、信頼関係を築く力です。
 
 
コミュニケーションや協力、共感することで信頼関係を築き、良好な人間関係、尊重し合える関係を維持していく力です。
 
 
そのために「自分をさらけ出す勇気」は欠かせません。
 
 
ぜひ、親子で自分をさらけ出すチャレンジをして、お子さんのさらけ出す勇気を育ててくださいね。
 
 
応援しています。
 
 
 
 
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執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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