子どもが癇癪を起している時は何をしても意味がありません。癇癪が起きていない時の褒める肯定の関わりで親子の信頼関係があってこそ癇癪対応の効果は発揮されます。今日から褒める子育てをして癇癪対策をしていきましょう!
【目次】
1.1日に何回も起こる子どもの癇癪から逃げ出したい!
2.子どもの癇癪対応「ディスタンシング」とは?
◆癇癪対応「ディスタンシング」とは
◆ディスタンシングがなぜ癇癪に有効なのか
◆ディスタンシングで癇癪をなくすには
3.褒めて育てる癇癪対策!いつでも使える褒めのテクニック
1.1日に何回も起こる癇癪から逃げ出したい!
子どもの癇癪には、気づかないふり、おさまるまで待つなど、周囲が反応をしない「ディスタンシング」と呼ばれる対応が紹介されていますが、効果が出ずに困っていませんか?
実はディスタンシングは子育ての対応の中でも難易度の高いテクニックです。
その効果は普段の生活の中でママの「褒めて育てる」対応がしっかりと子どもに届いているからこそ効き目のある癇癪対応テクニックなんです。
物に当たったり、お友達を叩いて泣き出したり、思い通りにならないことに突然怒り出す癇癪。
・注意しても、叱ってもおさまるどころか激しくなる
・大きな声で叱り飛ばしてダメなことだと理解したはずなのに癇癪を繰り返す
同じことの繰り返しで解決しない子どもの癇癪問題に疲れたママは多いのではないでしょうか?
やっとたどり着いた今までしたことのない、癇癪には気づかないフリをする対応(ディスタンシング)に希望を持って取り組んでも効果がなくては絶望的になってしまいますよね。
私は双子の姉妹と、7歳離れた自閉症の三女の3人の娘を育てるママです。
自閉症の三女の癇癪は、3歳の時から約4年間、私たち家族を悩ませていました。
双子の姉たちを育ててきましたが、三女の癇癪が始まるまで癇癪というものを知らずに子育てをしてきました。
ですので、三女の1日に何回も突然起こる癇癪にとても悩み、苦しくて、この世から逃げ出したいとさえ思っていました。
それが、発達科学コミュニケーションのおしゃべり上達メソッドを学び、日常的に肯定することを実践していくと、癇癪の対応に効果が出て、驚くように減っていきました。
そして、癇癪に悩まなくなった今は、子育てがとっても楽しくなり、自分を取り戻すことができて、毎日笑顔で過ごせるようになりました。
過去の私と同じように、今、癇癪の対応から逃げ出したい!どうしたら良いのか分からない!と悩んでいるママに知ってほしい癇癪対策になる「褒め」のテクニックをお伝えします。
2.子どもの癇癪対応「ディスタンシング」とは?
◆癇癪対応「ディスタンシング」とは
育児における、癇癪対応の「ディスタンシング」とは、子どもへの感情への対応のテクニックのことです。
子どもが癇癪を起こして感情が暴れている時に、対応する大人は子どもの感情に巻き込まれずに、子どもの好ましくない行動は見ないふりをして反応しないという対応です。
子どもの感情が荒れている間は一切相手をせず、子どもの感情がおさまったところですかさず褒めます。
そうすることで、
・感情が荒れている時は相手をしてもらえない
・感情が落ち着いていると相手をしてもらえる
と好ましくない行動と好ましい行動を親の反応から学び、癇癪がなくなっていきます。
◆ディスタンシングがなぜ癇癪に有効なのか
ディスタンシングの対応が癇癪に効果的なのは、感情が荒れている時の子どもには何をやっても意味がないからです。
癇癪中の子どもの脳は、脳の内側にある感情や記憶の形成をコントロールする部分が暴れている状態です。
この状態の時は脳の外側にある、理性的な判断、感情的な衝動や欲望をコントロールする部分が制御不能になります。
そのため、褒めても、叱っても、外部から受けるどんな刺激も受け入れられません。
癇癪中に外部から受ける刺激は全て不快で、火に油を注ぐようなもの。
どんどん感情が荒れてしまい、本人だけでなく対応する側にも伝染して、爆発してしまうことがあります。
ですので、癇癪を起して感情が暴れている時には、見ないフリをして、反応をしないディスタンシングは有効なのです。
◆ディスタンシングで癇癪をなくすには
癇癪を根本から解決することができるディスタンシングですが、対応するママと子どもとの関係が効果を左右する難易度の高い対応です。
いつも笑顔で肯定してくれる大好きなママが、好ましくない行動をしているときには一切相手をしてくれないことで、癇癪という好ましくない行動が減っていきます。
日常生活のなかで、ママの「褒め」=「肯定」の声掛けが多く、その褒めを素直に受け取れる愛着関係があってこそ、ディスタンシングの効果は発揮します。
褒めて育てる親子の関わりの中で、愛着が形成されることが癇癪対策になっていきます。
3.褒めて育てる癇癪対策!いつでも使える褒めのテクニック
効き目のあるディスタンティングをするには「褒めて育てる」対応がしっかりと子どもに届いている状態がポイントになります。
発達科学コミュニケーションでは、褒める、励ます、感謝するなど10種類の褒めテクニックを学びます。
今回はその中でも、言葉を選ばずにいつでも使える褒めのテクニック「実況中継」をご紹介します。
「実況中継」はその名の通り、子どものしていることをそのまま言葉にして実況中継する褒めテクニックです。
・起きたね
・手を洗ってるね
・ズボン履いてるね
・ごはん食べてるね
・TV観てるね
・カバン持ってるね
特別に子どもの褒めるところを探したり、褒める言葉を探す必要はありません。
子どもがやっていることを言葉にして伝えることで、「できた」と理解することができ、結果として成功体験の記憶が脳に刻まれていきます。
そして、この実況中継の効果を倍にするポイントを特別にご紹介します。
それは、ママが笑顔で伝えることです。
ママが笑顔で子どもの行動を実況中継すると、ママはいつも自分がすることを見てくれていると感じることができ、親子の信頼関係、愛着が深まっていきます。
いかがでしたか?
子どもの癇癪に気を使い、振り回される毎日はとても辛く、しんどいです。
今すぐ「褒める子育て」を始めて、楽しい子育てを手に入れましょう!
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執筆者:月山おと
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)