中学生不登校の子どもは高校行けない?進路選びに親ができるのサポート術

 

進路を決める時期が近づいてくると不登校中学生の場合、親子ともに不安を感じますよね。 親は子どもの意思を尊重し子どもの不安を取り除くコミュニケーションが大事です。今回は子ども自身が進路を自分で選択できるようになる親のサポート術をご紹介します。
 

【目次】

 
 

1.不登校中3で勉強しない子どもが直面する進路問題

 
 
不登校で勉強しない子どももそろそろ進路を考える時期です。
 
 
この時期に親ができるサポートは、子どもの意思を尊重し肯定的な関わりを増やしつつ子どもと一緒に様々な進路を探すことです。
 
 
中学生になり不登校となってしまい勉強をしてない、やる気を失ってしまった子どもさんは多いと思います。
 
 
子ども自身学校に行っていないことに罪悪感を感じているのに加えて勉強をしていないことに不安を感じていることも多くあります。
 
 
そして親も不登校中学生が全く勉強もせず進路が決まらないことに対して不安や焦りを感じています。
 
 
また、親の望む学校へ行かせようとして親子の意見が食い違うことがよくあります。
 
 
息子の場合は中1の段階から高校を意識した勉強をさせたことにより、勉強に対する拒否反応が強くでてしまい学校へ行くことも勉強することも一切やめてしまいました。
 
 
 
 
当然学校に行けていないし、テストも受けられてないので、通知簿も内申点もつかない状況で、高校受験なんて到底無理!
 
 
不登校中学生の進路をどう考えればいいか不安でいっぱいだった私が、子ども自身で進路を決定することができた親のサポート術をお伝えします。
 
 
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2.不登校中学生が進路を決められない理由

 
 
不登校中学生が進路を決められない理由は、主に「自分のやりたい事がわからない」「勉強面に不安がある」の2つです。
 
 
具体的に見ていきますね。
 
 

◆① やりたいことや将来の夢がわからない

 
 
子どもがやりたいことや将来の夢がわからない理由は、進路に関する知識が不足していたり、 色々な経験が少ないことが原因です。
 
 
不登校で学校へ行ってない事で進路に関する情報が少ない、小さい頃から色々な遊びを通しての経験が少ないため、何がしたいかわからないとなってしまうんです。
 
 
この状況が理解出来れば、親も進路を決められないことに必要以上に不安を抱くことはないですよね。
 
 

◆② 不登校で勉強がわからないことへの不安

 
 
不登校中学生はほとんどの場合、勉強習慣がなくなり勉強がわからなくなってしまっていることで受験や進学に不安を抱えています。
 
 
 
 
勉強がわからなくなってしまっている状態が長く続いている状況で受験と言われても、子どもは不安でしかありません。
 
 
不登校中学生の場合は学校に行っていない分、進学先や進路についての情報が少ないため受験というもののイメージがつかず不安が大きいのです。
 
 
このように子どもが進路を決められない理由を理解した上で、親はどんな選択肢があるかを早い段階で検討しておくことが大切になります。
 
 
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3.不登校中学生も進学できる!進路の選択肢

 
 
やりたい事も将来の夢もない、勉強ができない不登校中学生でも、高校への進学はできます!
 
 
ここで不登校中学生でも進学できる選択肢をご紹介します。
 
 
①全日制高校
平日は毎日登校し朝から夕方まで授業を受けるスタイルで3年間で所定の単位を習得するスタイルです。
 
②定時制高校
平日は毎日登校して1日4時間ほど授業を受け4年間で所定の単位を習得するスタイルです。
 
③通信制高校
自宅中心で毎日登校する必要はなく学校が定めた日だけ登校し3年間で所定の単位を習得するスタイルです。
 
④高等専門学校
平日毎日登校し5年間かけて一般科目と専門科目をバランスよく学び技術的な専門知識を習得するスタイルです。
 
⑤専修学校
平日毎日登校し1年以上所定の授業時間を履修し、主に専門分野のスペシャリストとしての知識を習得するスタイルです。
 
 
このように高校と言っても学ぶスタイルはさまざまで、親は早い段階でどんな選択肢があるかを検討しておくことが大切です。
 
 
 
 

4.不登校中学生の進路選びに親ができるサポート

 
 
不登校中学生の進路選びに親ができるサポートは、家を安心安全な場所にし肯定的な関わりを増やしながら、子どもの意思を尊重する進路を提案することです。
 
 
親ができるサポートを具体的にご紹介していきます。
 
 

◆①家を安心安全な場所にする

 
 
不登校中学生は学校に行っていないこと、勉強ができないことで自分はダメだと自信をなくしてます。
 
 
だからこそ家はありのままの子どもを受け入れる場所、安心安全な場所とする必要があります。
 
 
子どもが安心して過ごせる環境作りは親ができる最初のサポートです。
 
 

◆②肯定的な関わりとコミュニケーション

 
 
自信をなくしてしまった子どもは、失敗体験が多いため新しいことにチャレンジする気持ちが湧きにくいのです。
 
 
親は自信を回復させるために、今できていることを褒めて小さな成功体験を積み重ねさせることが大切です。
 
 
このように肯定的な関わりをすることで親子の関係も良好になり、コミュニケーションをとることができます。
 
 
この会話の中から子どもの興味関心あることを見つけておくと進路選びの参考になること間違いなしです!
 
 

◆③子どもの意思を尊重し親が色々な進路を提案する

 
 
親は色々な進路先を早い段階から情報を収集しておくことが大切です。
 
 
毎日登校する必要があるのか、オンラインでも対応可能なのか通学時間はどのくらいなのかなど色々な視点での情報を集めておくことがオススメです。
 
 
子どもは学校名を言われても、決め手がないと自分で決められないことも多いです。
 
 
だからこそ親は「この学校だと家から30分で行けるよ」「毎日通わなくてもオンライン授業があるよ」と話すことでイメージを持ちやすくしてあげると子どもは進路を選択しやすくなります。
 
 
親としては進路について色々思うことはあると思いますが、最終的に子どもが出した結論については子どもの意思を尊重してあげることが必要になります。
 
 
自分で決めた進路なら途中挫折することがあったとしても誰かのせいにしたり、立ち直れなくなるということはありません。
 
 
子どもの進路は子ども自身の問題であり、親の問題ではありません。
 
 
親は子どもを信じて見守ることに専念してサポート役に徹することが大切です。
 
 
我が家の息子は中2から完全不登校となりました。
 
 
最初はとにかく学校へ行って欲しい一心で言葉で直接言うことはなかったですが、何となく学校へ行かせようとするコミュニケーションをとっていました。
 
 
息子は当然反発し、さらに関係をこじらせてしまいました。
 
 
息子の「学校に行かせようとするのがイヤ!」の言葉でハッとし、今の息子の状態そのままを受け入れようと決意しました。
 
 
そこからは学校のことは一言も言わず息子が好きなゲームの話をしてきたら、「今はどのくらいのランキング?」子どもが好きな話題を興味津々に聞くことに徹しました。
 
 
そうすることでポツポツ自分の将来について不安があること、でも勉強をする気になれないことを話してくれるようになりました。
 
 
私は息子には、自分の好きを追及しつつも途中で方向転換ができるような柔軟な対応ができる学校が向いていると思い中2の頃から情報集めをしていました。
 
 
その中でこの条件にピッタリの学校を見つけることができ、息子に実際に通われている方の1日のスケジュールを見せたことでイメージが沸いたみたいで「いいやん」と乗り気に!
 
 
じゃあ一度オープンキャンパスに行ってみようとなり、より具体的に学校のイメージをもつことができるようになりました。
 
 
この時点ではまだ中2の3学期なので軽い気持ちで参加しました。
 
 
そして本格的に中3の進路決めで再度オープンキャンパスに参加し、息子の意思でこの学校に決めることができました。
 
 
息子のように学校に行っていない不登校中学生は勉強面や環境面で不安を多く抱えています。
 
 
親は安心安全な環境を整え子どもの自信を取り戻す関わりをすることで、どんな事も親子で取り組むことができますし必ず道は広がります。
 
 
 
 
そして、その先には子どもの明るい未来があると信じています。
 
 
この記事が少しでもこれから進路問題に直面する方の参考になれば嬉しく思います。
 
 
 
 
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執筆者:平野 可奈子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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