母子分離不安の子育ては孤立しやすく、ママ自身が自分を追い込んでしまいます。母子分離不安はママのせいではありません。ママの対応次第で不安を和らげていくことができます。
【目次】
1.孤立しやすい母子分離不安の母親
2.母子分離不安とは?どんな子ども?
3.母子分離不安は母親のせい?
4.母子分離不安の子育てで気を付けたいこと
1. 孤立しやい母子分離不安の母親
「ママ!」「ママ来て!」「ママが良い!」と母親への依存が強い母子分離不安の子どもを育てるお母さんに、今日はお伝えしたい事があってこの記事を書くことにしました。
それは、自分を責めて孤立しないで欲しいということ。
どうか、自分を責めないで。この記事を読んで、母子分離不安の子の理解を深め、不安を和らげる対応で育児を楽しめるようになって欲しいです。
家族・先生・ママ友…誰に話しても、なかなか理解してもらえない母親にしか分からない悩みを抱えて毎日子育てをしていると思います。
解決の仕方が見つからず「私の子育てが悪いのかも」と自分を責めて、育児の自信を失っているのではないでしょうか?
どうにかして現状を変えたいという焦りから、子どもに厳しくしてみたり、叱ったりすることが増えていきます。
実は母子分離不安の子どもにとって、叱られることは、不安感を増す要因のひとつで、ますます母親から離れられなくなってしまいます。
2.母子分離不安とは?どんな子ども?
母子分離不安と呼ばれる子どもは、ひといちばい繊細で敏感な特性を持った子どもです。
楽しい記憶よりも、「嫌だ」「苦手」と感じたネガティブな記憶を脳に溜め込みやすい性質を持っています。
「嫌だ」「苦手」という記憶ばかりの経験が溜まっていくので
・失敗したらどうしよう
・出来なかったらどうしよう
・分からなかったらどうしよう
と起きていない事まで心配して、不安感が増していきます。
その結果、
・家から出たがらない
・母親から離れられない
・今までできていたことが出来なくなる
と母子分離不安が進行していくという悪循環になっていきます。
3.母子分離不安は母親のせい?
どうして母子分離不安の子どもたちは不安が増していくのでしょうか?
先でもお伝えした通り、ネガティブな記憶を溜め込みやすい脳の性質を持っているからです。
そもそも「不安」は誰にでも自然に湧く感情で、本人もコントロールが難しいものです。
つまり、その子の生まれ持った性質なので母親のせいではありません。
ただし性質上、普通ならちょっとしたことでもネガティブに感じる度合いが大きい分、母親のちょっとした態度の変化を感じ取りやすく、不安を増していく傾向があります。
ですので、母親の普段からの接し方を変えていけば母子分離不安の子どもの不安を和らげていくことができます。
4.母子分離不安の子育てで気を付けたいこと
母子分離不安の子育てで気を付けたいこと、それは不安を安心に変えてあげることです。
そのために、「肯定8:否定2」で肯定の多い関りをします。
なぜならば、否定よりも肯定が目減りして伝わる法則があって、母子分離不安の子どもには特にその傾向が強いからです。
今日からやって欲しいのは、発達科学コミュニケーションの中で「3S(スリーエス)」と呼ばれる肯定の基本の対応です。
Smile・・・笑顔
Slow・・・ゆっくりと間をとって
Sweet・・・優しい声で
人いちばい繊細で他人の態度に敏感に反応してしまう分離不安の子どもは、言葉の中身よりも表情や語調、声のトーンを先に感じ取ります。
普通に「ご飯だよ」と声を掛けただけなのに、「ママ、なんかこわーい」と言われたことはありませんか?
母親が笑顔で落ち着いたゆったりとした優しい声で接してあげると、ネガティブな感情を抱かず不安を解消することができます。
こうして肯定の多い関りをしていくことで、買い物に自分から行ったり、起きる時間を自分で決めて起きて来たり、1カ月後にはママに頼らずに自分から動き出せるようになっていきます。
母子分離不安は決して母親のせいではありませが、関わり方次第で改善していけます。
少しずつでも今日から新しい一歩を踏み出してみてください!
母子分離不安&繊細キッズの子育てでの悩みを一緒に解決しませんか?
執筆者:北華ゆか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)