お風呂がめんどくさくて動かない発達障害の子がスッと動けるようになった!楽しく入れる声かけのコツ

 

お風呂がめんどくさい!という発達障害の5歳児のお風呂時間が憂鬱になっていませんか?気持ちを切り替えて動くためには、脳の特性を理解して、その子にあった声かけがポイントになってきます。ママのゆっくりお風呂時間が叶う、子どもがスッと楽しくお風呂に入る声かけのコツ教えます!
 

【目次】

 
 

1.お風呂がめんどくさい!という発達障害5歳の息子

 
 
お風呂がめんどくさい!という発達障害の子どもが、なかなかお風呂に入ってくれなくて困っているということはありませんか?
 
 
子どもが気持ちを切り替えてスッとお風呂に入るためには、脳の特性を理解して、楽しいことを想像できる声かけがポイントになってきます。
 
 
子どもがすぐに気持ちを切り替えてお風呂に入ってもらうために、声をかけているのに、なかなか動いてくれないとママも疲れてしまいますよね。
 
 
・何度も声を掛けている
 
・お風呂の時間を決めても、ゲームがやめられない
 
・毎日バトルすることが多い
 
・ようやくお風呂に入っても遊びすぎて止まらない
 
 
毎日のお風呂時間で、子どもが動いてくれなくてイライラ…
 
 
慌ただしい時間になって、大きな声でヒートアップしてしまう、なんてこともありますよね。
 
 
本当は、ゆっくりとお風呂時間を過ごしたいけれど、一緒に入るのがイヤだな、私はそんな風に思っていました。
 
 
私には、自閉スペクトラム症(ASD)と注意欠陥多動症(ADHD)、知的障害の診断がある5歳の息子がいます。
 
 
「7時になったらお風呂だよ」
 
「早くお風呂に入るよ!」
 
 
お風呂時間を決めて、何度も声掛けをしてもゲームやYouTubeをやめられず、スッと入ってくれることはありません。
 
 

 
 
ようやく入ってくれたと思っても、入った途端に遊び始めて止まりません。
 
 
「先にからだを洗うんだよ!」
 
「早くやらないと、ママ先に上がるからね!」
 
 
子どもを急かすように「早く!早く!」と声を掛けがヒートアップしてしまう…
 
 
息子は遊ぶことから気持ちを切り替えることができず、嫌々からだを洗ったり、私の手助けなしでは何もしない状態でした。
 
 
いつしかお風呂時間はピリピリした空気の、楽しくない時間になっていったのです。
 
 
そんなときに、楽しいことを想像できるように声かけを変えていったところ、気持ちを切り替えてスッと動けることが増えていったんです。
 
 
この記事では、「お風呂がめんどくさい」という発達障害の子どもの脳の特性と心理や、気持ちを切り替えて、スッと動いて楽しくお風呂に入れる声かけのコツをお伝えしていきます。
 
 
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2.お風呂になかなか入らない子どもの気持ちを切り替えできないのはどうして?

 
 
発達障害5歳児に、お風呂の時間だよ〜と声をかけても、今遊んでいることから気持ちを切り替えられないのはなぜでしょうか?
 
 
それは、脳のさまざまな特性により、今遊んでいることよりお風呂が楽しいと想像できていないことも関係しています。
 
 
・エンジンがかかりにくい
 
脳は車のエンジンと同じで動き出す時に一番エネルギーを使います。
 
嫌なこと、やりたくないことをするときには、大きなエネルギーが必要でなかなかエンジンがかかりにくいのです。
 
 
・見通しを持つことが苦手
 
次の行動を予測したり、想像することが難しく、どうしたらよいかわからないという状態から見通しが立てられない事が起こりがちです。
 
 
・こだわりが強い
 
今やりたいというこだわりがあって、すぐに次の行動に移ることが難しいことがあります。
 
 

 
 
このように、子どもが気持ちを切り替えるための力をコントロールするのが難しいのです。
 
 
そのため、ママの「早くして!」の声掛けではすぐに行動ができないのです。
 
 
私は、お風呂がめんどくさいという発達障害5歳の息子が、気持ちを切り替えられるように、楽しいことを想像できる声掛けをして行動を促していきました。
 
 
すると、今遊んでいることをやめて、お風呂に入るための気持ちの切り替えが早くなっていったんです。
 
 
次で、子どもがスッと動いてお風呂に入る声かけのコツをお伝えしていきますね。
 
 
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3.スッと動いてお風呂に楽しく入れる声かけ法

 
 
気持ちの切り替えができない発達障害5歳児に、どんな声かけをすると、スッと動いてお風呂に入ってくれるでしょうか?
 
 
それは脳の性質を利用して、お風呂が楽しい時間と認識させることが大切です。
 
 
また、子どものエンジンをかける声かけをすることがポイントになってきます。
 
 
発達障害の子どもは、「早く!」の一言ではスムーズに行動することができません。
 
 
お風呂がめんどくさい!と、楽しい時間だと思えていない5歳の子どもは、なおさらです。
 
 
脳は、最初に入ってきた情報によってその後の働きが左右されるという性質があります。
 
 
そのため子どもが今やっていることを肯定する会話からスタートすることが大切です。
 
 

◆サンドイッチの声掛け

 
 
子どもが遊びに夢中になっているときは、ママの声が届きにくいことがあります。
 
 
子どもにボディタッチでこちらに注目させてから、今やっていることに興味を示す声掛けをしていきましょう。
 
 
<肯定の声掛け>
「ゲームしてるんだね」
 
「もうすぐ、このステージクリアできそうだね!」
 
「この動画、おもしろいね」
 
 
そして、子どもがお風呂に入りたくなるように提案していきます。
 
 
<やってほしいこと>
「この動画終わったら、お風呂でシャボン玉しようか?」
 
「今のゲームのステージクリアしたら、お風呂で色んな髪型作ろうか!」
 
 
行動をはじめたら
 
 
<肯定の声掛け>
「ゲームやめれたね」
 
「お風呂場に来れたね」
 
 
肯定とやってほしいことをサンドイッチする声掛けをしていくとお風呂がめんどくさいと!ということがなくなり、子どもがスッと動いてくれるようになってきます。
 
 
発達障害5歳児の息子に、この声かけを続けていくと、今遊んでることをやめる気持ちを切り替えることが早くなりました。
 
 
しかも、「あと◯分したら、お風呂に入る!」と自分で決めることもできるようにもなったんです。
 
 
私は「ママ、先にお風呂に入って待ってるね!」と言って、子どもが切り替える時間を自分のお風呂時間にすることができるようになりました。
 
 
お風呂時間は楽しいものと想像できる声かけをすることで、気持ちの切り替えができない子どもがスッとお風呂に入ることができるようになりますよ。
 
 

 
 

◆行動のパターン化

 
 
お風呂の中で遊びすぎて切り替えができない時は、行動をサンドイッチして声掛けをしていきます。
 
 
頭を洗って、からだを洗う行動パターンの場合は、
 
 
シャンプーを泡立てる
髪の毛にたくさんつけて、もっと泡を作ろう!
今日はどんな髪型にする?アフロ?リーゼント?(鏡でチェック)
全部の髪に泡がついたね!
じゃぁ、シャワーでリセットしよう!
全部泡がなくなったかな?(鏡でチェック)
今度は、からだ用に特大の泡を作りま〜す!
からだに泡をつけて洗おう!
 
 
というように、5歳の子どもがお風呂を楽しみながら入れる声かけをしていきます。
 
 
行動を同じ順番でパターン化しておくことで、お風呂でやることが定着しやすくなりますよ。
 
 
お風呂がめんどくさい!といって、なかなかお風呂に入ろうとしなかった発達障害5歳の息子は、1回の声かけでスッとお風呂に入るようになりました。
 
 
またお風呂の中では、先に自分から頭やからだを洗うことをして遊ぶということをできるようにもなったんです。
 
 
そのため私は、湯船の中で子どもの様子を見るだけの、ゆっくりとしたお風呂時間を楽しむことができるようになりましたよ。
 
 
ぜひ、お風呂がめんどくさい!という発達障害の子どもには、お風呂が楽しいと想像できるサンドイッチの声かけを試してみてくださいね!
 
 
 
 
気持ちや行動の切り替えが苦手な子の対応の秘訣をお伝えしています!

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執筆者:かねた 愛
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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