お風呂時間で五感も育てる!発達障害でお風呂嫌いの子がサッと入れた魔法アイテムはコレ!

 

発達障害があると、お風呂を嫌がる子は多いですよね。お風呂嫌いになるのは、感覚特性が隠れているからかもしれません。今回はそんなお風呂を嫌がる発達障害の子が、サッとお風呂に入れるとっておきのアイテムをご紹介します。
 

【目次】

 
 

1.発達障害お風呂嫌いの子どもがお風呂を嫌がる!

 
 
あとはお風呂に入って寝るだけ!
 
 
それなのに、お風呂にすんなり入らない発達障害の子と毎晩バトルなんてことありませんか?
 
 
この記事ではどの家庭にもあるアイテムで、お風呂時間が楽しくなり、一日をポジティブに終われるようになったわが家の工夫をお伝えします。
 
 
発達障害・グレーゾーンのわが家の娘は4~5歳ごろ、お風呂が大嫌いでした。
 
 
「お風呂に入って!」と一方的に言っても入らないので、毎回夕飯前に「お風呂が先かご飯が先か」本人に決めてもらっていました。
 
 
ですが「お風呂はご飯のあと」と本人が決めたにもかかわらず、お風呂の時間になると大暴れ。暴れ疲れて寝てしまうことも。
 
 
正直、暴れている時間の方が長いくらいでした。
 
 
 
 
その後なんとかお風呂に入っても、真っ先に遊びはじめ、気づけば熱さでぐったり。
 
 
頭も体も洗えず、結局遊んだだけでお風呂から上がることもありました。
 
 
こんなお風呂バトルを繰り返すうち、お風呂時間が近づくとわが家にピリピリムードが漂うようになりました。
 
 
そんなわが家の苦痛なお風呂時間でしたが、おうちにある意外なアイテムを使うことで解消されたんです!
 
 
お風呂が嫌い・めんどくさいと思う発達障害の子の特性をみていきましょう。
 
 
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2.発達障害の子がお風呂を嫌がるのにはわけがある

 
 
「お風呂の時間だよ」と言っても、子どもがすんなり入らないのには、その子なりの理由があります。
 
 
その中でも「感覚特性」「ネガティブイメージ」「切り替え」について詳しく見ていきます。
 
 

◆①感覚特性

 
 
実は発達障害があると人とは違う感覚特性を持っていることがあります。
 
 
例えば「感覚過敏」があると、シャワーやお風呂のお湯がピリピリ感じることがあります。
 
 
刺激を人より強く感じてしまうので、体や頭を洗うことが苦痛になっていることも考えられます。
 
 
 
 
またお風呂で急に熱さを感じ、動けなくなるほどぐったりしてしまうのは、「感覚鈍麻」が考えられます。
 
 
感覚鈍麻とは、感覚過敏の反対で感覚刺激を感じにくく、熱さや寒さに気づきにくい、怪我をしても痛みに気づきにくい、などの特徴があります。
 
 
「小さい頃から塩分に気をつけた食事だったにも関わらず、やたらと味の濃いものを好む」というのも、塩味を感じにくいためです。
 
 
特に感覚鈍麻は子ども本人が気づいていないので、ケガや熱中症など、特に周りが気をつける必要があります。
 
 

◆②ネガティブなイメージ

 
 
発達障害の子どもは、ネガティブな体験を記憶しやすいという特徴があります。
 
 
毎日お風呂バトルがあれば、どんな子どもでもお風呂=嫌なこと、と記憶してしまいますよね。
 
 
「うまく洗えない、時間がかかる」ことを指摘され、お風呂での嫌な記憶が積み重なり「お風呂が嫌い」とつながっているかもしれません。
 
 
発達障害の子は、周りが「楽しかった」と感じることでも、「やらなきゃよかった」と、真逆のイメージで記憶していることがあります。
 
 
それは、発達障害の子が不安を抱えやすいことからもきています。
 
 
全体的には楽しめたことでも、「できるかどうか不安で心配だった」という感情があれば、それについて何度も考えてしまう思考のクセがあるからです。
 
 
また、もし感覚過敏などの特性を抱えていると、常に不快感を抱えながらの体験になっている場合があります。
 
 

◆③切り替えが苦手

 
 
テレビを観ていて「お風呂だよ」と声をかけられてもやめられない、めんどくさいと癇癪を起こす。
 
 
発達障害の子どもによくある状況だと思いますが、もともと切り替えが苦手な特性があります。
 
 
切り替えが苦手な理由に、
 
・環境、状況が変化することが不安
 
・先を見通す力が弱い
 
・感情のコントロールが苦手
 
などがあります。
 
 
先を見通す力があると、
 
 
「このまま叱られながらテレビを見続ける」より「今サッと入ったほうが、あとがラク」と、先を見越して選択することができます。
 
 
ですが、発達障害で切り替えの苦手な子は、先を見通す力が弱く現状が変化することに不安があるため、先を見越して行動することが難しいのです。
 
 
このように「お風呂が嫌い」とひと言で言っても、理由はひとりひとり違います。
 
 
嫌がる原因を見極めることができれば、困りごとに対処しやすくなります。
 
 
今回は発達障害お風呂嫌いで感覚鈍麻の子どもでも、楽しくお風呂に入れる簡単な方法をお伝えしますね!
 
 
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3.感覚特性のある子がお風呂を楽しみにできるアイテムと方法

 
 
発達障害でお風呂嫌いの子どもが毎日お風呂を嫌がるのは、はっきり言ってお風呂が「楽しくない」からですよね。
 
 
お風呂嫌いでさらに感覚鈍麻があり、熱さに気づきにくい子でも楽しめるアイテムは「氷」です!
 
 
袋に氷を入れてお風呂に持ち込むだけで、冷たさや感触が楽しく、感覚への刺激にもなります。
 
 
またこの氷を使って、ママの声かけをひと工夫すると、未熟な感覚をグンと発達させることができます。
 
 
実はわが家の娘は感覚過敏・感覚鈍麻に加えて「感覚探求」という特性があります。
 
 
感覚の発達を促そうと取り入れた「水をつかむ感覚遊び」が氷に発展し、お風呂でのぼせる娘のひんやり気持ちのいい「安心材料」になりました。
 
 
感覚特性は、いろいろな感覚を味わうことで発達が進みますので、感覚を刺激する遊びは積極的に取り入れてくださいね。
 
 
また、氷は溶けてしまうので、子どもの切り替えにも使えます。
 
 
「溶けるまでに髪の毛洗えるかな?」あるいは「溶けたら体を洗おうね」などタイマーとしても使えます。
 
 
 
 
そして大切なのが、「楽しかった!」という気持ちのまま一日を終えることです。
 
 
発達障害の子どもはネガティブな思考を貯めやすい特徴があるので、実は小さな「成功体験」が欠かせません。
 
 
大人からしたらささいなことのように感じますよね。
 
 
ですが、ほんの小さな「楽しかった!」を少しずつ増やしていくと、これまでできなかったことへ挑戦する力になります。
 
 
小さな成功体験は発達障害の子どもは気がつきにくいので、できたことを言葉にして伝えてあげてください。
 
 
お風呂に入るために洋服を脱ぎ始めたら「もう洋服ぬいでるの!早い!」
 
 
「冷たい氷、持ってくれてありがとう!うれしい!
 
 
「氷どうなってる?溶けてるんだね、びっくり!よく気づいたね!」
 
 
感覚と感情は密接につながっています。
 
 
触れた氷の感覚からどんな感情がうまれたか?ここを意識しながら、子どもとの会話が楽しめると、感情のコントロールを育てることもできます。
 
 
一日をポジティブな記憶で締めくくり自信をコツコツ貯めたことで、「どうせ無理」が口ぐせだった娘は、苦手にも挑戦するようになりました。
 
 
毎日子育てを頑張っているママが、子どもとの穏やかな時間を取り戻せますように!
 
 
 
 
 
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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