寝かしつけでイライラしない!寝ない子に効く寝る前の絵本読み聞かせテクニック

 

早く寝てほしいのに子どもが全然寝てくれない、寝る前の絵本が延々と終わらない。寝かしつけでイライラすることありますよね。子どもの睡眠で気をつけるポイントは「リズム」です。寝ない子にも効くお話習慣で、安定した眠りを手に入れてください!
 

【目次】

 
 

1.5歳児の寝かしつけにイライラ!寝る前の絵本がエンドレス

 
 
子どもの寝かしつけ、大変ですよね。毎晩苦戦しているママ、パパ、お疲れ様です。
 
 
子どもの睡眠習慣では、「何時に寝かせるか」よりも「同じリズムかどうか」がポイントになります。
 
 
わが家も発達障害・グレーゾーンの娘が5歳頃、夜の寝かしつけに毎晩イライラしていました。
 
 
お布団に入ってからが長く、全然寝てくれないのです。
 
 
 
 
寝る前の絵本が「もう一回!」とエンドレスで終わらず、無理やり終わらせると怒りが爆発!
 
 
何とか終わらせて電気を消しても、「むかしむかしして!」とお話し時間を切り上げられませんでした。
 
 
現在10歳の娘は毎晩9時には布団に入ります。
 
 
眠たくても眠たくなくても毎日9時に電気を消す、というリズムが定着して、うるさく言うこともなくなりました。
 
 
この記事では、絵本を切り上げて電気を消し、延々と続くお話しタイムを上手に終わらせるコツをお伝えします。
 
 
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2.発達障害・グレーゾーンの子がなかなか寝ないのはホルモンのバランス?

 
 
実は発達障害の子どもの中には睡眠に問題を抱えている子が少なくありません。
 
 
理由のひとつに睡眠と覚醒(目覚め)のホルモンが関係していることがあげられます。
 
 
睡眠に関わるホルモンに、メラトニンというものがあります。
 
 
メラトニンが十分分泌されることが睡眠の質を上げることにつながります。
 
 
このメラトニンは「睡眠ホルモン」とも言われ、眠っているときに分泌されます。
 
 
細胞を守り免疫力を高め、風邪などへの抵抗力を高める働きがあります。
 
 
メラトニンが不足するとなかなか寝付けない、そして夜中に起きてしまう「中途覚醒」、朝になっても起きれないなど、睡眠障害が起こりやすくなります。
 
 
 
 
一方、覚醒(目覚め)に関わるホルモンにセロトニンというものがあります。
 
 
昼間、日光を浴びることでセロトニンの量が増えポジティブな行動を起こしやすくしてくれます。
 
 
その他に、スキンシップでもセロトニンの量を増やすことができます。
 
 
実は、良い眠りをもたらしてくれるメラトニンは、このセロトニンから作られています。
 
 
そして発達障害の場合、元々このセロトニンの分泌量が少ないという特徴があります。
 
 
昼間日光をしっかり浴びてセロトニンの量を増やすことで、夜メラトニンがしっかりと作られ質の良い眠りにつながっていきます。
 
 
とはいえ、日中たっぷりと遊べず眠ってくれないこともありますよね。
 
 
次項ではわが家が取り入れた睡眠ルールをご紹介します!
 
 
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3.5歳児の寝かしつけにイライラしない!寝ない子に効く絵本読み聞かせテクニック

 
 
寝る前に絵本習慣を取り入れているご家庭も多いのではないでしょうか。
 
 
絵本を読むのは良いのですが、エンドレスで「もう一回!」と言われてなかなか眠ってくれない子もいますよね。
 
 
そんな時は「あらかじめ時間を決める」ことと「電気を消した後のお決まりのお話」を取り入れることをおすすめします。
 
 

◆①電気を消す時間を決める

 
 
夕方から眠るまでの時間はとにかくやることがたくさんありますよね。
 
 
やるべきことをイライラと子どもたちに指示出しをしてもあまりうまくいきません。
 
 
睡眠は時間よりリズムなので、毎日同じリズムにすることにポイントをおきます。
 
 
毎日時間が変わってしまうより、決めた時間でリズムを作る。それが夜10時でも子どもが日中元気に過ごせるなら問題はありません。
 
 
わが家では「絵本を何冊読んだら寝る」というルールから、「夜9時に電気を消す」というルールに変えました。
 
 
ゴールは夜9時に電気を消すこと。いつまでも寝ない子にも効くルールに変えたことで、親の肩の力が抜けました。
 
 
子どもは「今日は絵本をたくさん読んで欲しいから!」と8時過ぎには布団に入る日。
 
 
「今日は1冊でいいから」と15分前に布団に入る日と、自分で調整するようになりました。
 
 
9時ギリギリまで起きていて、絵本を読めなくなりそうな時は、10分前に「今なら1冊読めるよ」と予告しておくとトラブルも減らせます。
 
 
 
 

◆②電気を消した後はお決まりのお話タイム

 
 
電気を消した後もまだ「むかしむかしして!」と言われることありませんか?
 
 
昔話はそんなに覚えていないし、お話しひとつが結構長い…。
 
 
そんなときにわが家では絵本『きょだいなきょだいな』(長谷川摂子/作,降矢なな/絵,福音館出版,1994年)の力を借りました。
 
 
「あったとさ、あったとさ。広い野っぱら、どまんなか、きょだいな〇〇があったとさ…」。
 
 
お決まりのフレーズで展開する短いストーリーが、見開きいっぱいに描かれた絵本です。
 
 
この「きょだいな〇〇」の部分を自分で考えて、ひとりずつお話をし「おやすみ!」にしていました。
 
 
それでもおしゃべりが止まらないときは、プリンセス好きな娘2人に、「夢の中でドレスを着て舞踏会に行く」という設定でおはなしをしました。
 
 
「たいへん!もうお城で舞踏会が始まっちゃうんじゃない?王子様が待ってるかも!」
 
「何色のドレスを着ていく?」
 
「じゃあお城で集合ね~」
 
 
と言うとおしゃべりがストップし、自分の想像の世界に入っていくようでした。
 
 
「早く眠らせなければ!」と寝かしつけにイライラすると、かえって眠ってくれないこともありますよね。
 
 
いかがでしたか?子どもの寝かしつけは「何時に寝かせるか」より、まずは毎日同じ時間に電気を消すことを意識する。
 
 
絵本が途中でぴったりの時間にならないこともあると思いますが、目的は睡眠リズムを作ることなのでそれほど気にしないでくださいね。
 
 
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安定した眠りの習慣が手に入ることをお祈りしています!
 
 
 
 
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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