子どもが何かに夢中になっているときに指示が通らないとイライラしませんか?子どもの先を見通す力を身につけるためのファーストステップである「思い出す力」を授ける3つのポイントをご紹介します。
【目次】
1.指示が通らない子どもにイライラの日々
2.子どもの見通し力が未熟だとどうなる?
3.「思い出す力」を引き出すためのポイント
①小さな工夫で「気づき」を促す
②やるべき行動を一緒に練習する
③ママ自身もお手本になる
1.指示が通らない子どもにイライラの日々
朝のテレビ、夕飯前のゲーム、寝る前の絵本。好きなことをやっている最中に、「そろそろやめてね~」「もうご飯だからおしまい!」と言っても、指示が通らずにムリにやめさせようとすると反発され、結局親子バトルに発展。
そんな毎日を過ごしていませんか?
もしかしたら、子どもの「見通し力」が未熟なのかもしれませんよ。
私もかつてはそんな悩みを抱えるママの一人でした。
見通し力は、通常子どもの成長とともに少しずつ育っていく力です。焦らず、子どもが自分で「気づく」「思い出す」経験を増やしていくことが大切です。
親子で一緒に練習することで、小さな成功体験を積み重ねることで、子ども自身の自信にもつながります。
毎日の小さな工夫やサポートを続けることで、親子のストレスも減り、笑顔で過ごせる時間が増えていきますよ。
2. 子どもの見通し力が未熟だとどうなる?
「夕飯だからゲームをやめよう」「次はお風呂だから準備しよう」
大人にとっては当たり前のように思えることでも、なかなか指示が通らない子どもにはこれが難しいんです。
なぜなら、見通し力の最初のステップである「思い出す力」が未発達だからです。
子どもは、今楽しいことに集中しているとき、次にやるべき行動をタイミングよく「思い出す」ことが苦手です。
ですから、ゲームをしているときに「そろそろご飯の時間」と気づくのは簡単なことではありません。
さらに、次に何をすればいいのかを「具体的に考える力」も必要になってきますので、「ご飯だからやめよう」と思っても、「リモコンを持つ」「電源を切る」といった行動に結びつかないことも多いのです。
その結果、注意を切り替えるのが難しく、ママとの衝突が生まれてしまうんですね。
では、どうやって指示が通らない子どもに見通し力の最初のステップである「思い出す力」を身につけさせたらいいのでしょうか。
3つのポイントをお話しますね。
3.「思い出す力」を引き出すためのポイント
指示が通らない子どもにも先を見通す力の最初のステップである「思い出す力」を授けるための3つのポイントをお話します。
◆①小さな工夫で「気づき」を促す
まずは、子どもが「次にやるべきこと」に気づけるような工夫を取り入れましょう。
例えば、タイマーを使って「ピピッ」と音で知らせたり、視覚的なサポートを活用します。
カウントダウン形式のタイマーや、予定を書き込めるボードを使うと、「そろそろ切り替えの時間だ」と分かりやすくなります。
また、事前に「あと10分でゲームを終わらせようね」と具体的な時間を共有することで、子ども自身が気づくチャンスを増やせますよ。
◆②やるべき行動を一緒に練習する
行動の切り替えをスムーズにするために、次に何をすればいいかを具体的に伝え、実際に一緒に練習します。
例えば、「ゲームが終わったらリモコンを持って電源を切る」を一緒にやってみると、子どもが行動の流れをイメージしやすくなります。
大切なのは、怒らずに丁寧に教えてあげること。繰り返し練習することで通らない通らない子どもにも少しずつ自分で切り替える力を身につけていきますよ。
◆③ママ自身もお手本になる
子どもは親の行動をよく見ています。ママ自身が「注意を切り替えるお手本」を見せることで、子どもも自然と学んでいきます。
例えば、カレーを煮込んでいる間に掃除機をかけながら「あ、そろそろ火を止めなきゃ」と声に出して気づいた行動を見せることです。
ママが独り言のように何かしている最中でも「思い出したんだ」と子どもに見せることが大切になります。
これを日常的に繰り返すことで、「何かをしながら次の行動を思い出す力」を間接的に教えることができます。
この3つのポイントを粘り強く強く繰り返すことで、指示が通りにくい子どもにも先を見通す力がつき親子バトルが解消されるようになれますよ。
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執筆者:うめちゃん先生
(発達科学コミュニケーショントレーナー)