聞く力を伸ばす専門家・うめちゃん先生が語る!子どもの聞く力の見極め方と育て方

お子さんの困りごとの原因が実は「聞く力」に関係していると気づくお母さんは多くありません。今回は幼児の聞く力の専門家のうめちゃん先生に子どもの聞く力の見極め方と育て方をお話しいただくインタビューです。
 

【目次】

 
 

1.すべてに通ずる聞く力の大切さ

 
 
お子さんにこんな困り事はありませんか?
 
 
・ぼーっとしている
・集団行動でワンテンポ遅れる
・落ち着きがない
 
 
これって一見、「聞く力」が関係ないように思ってしまいますが、みんな聞く力が関係しているんです。
 
 
そのうち大きくなったらみんなと同じようにできるようになってくるかも…なんて思っていても育ってくるとは限りません。
 
 
今回お話を聴いたのは、幼児の聞く力を育てる専門家で、看護学校の先生としても活躍されているされているうめちゃん先生こと、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)トレーナーのうめだいくよさんです。
 
 
「聞く力」の大切さや4足のわらじを履いて活動するお仕事について、たくさんお話を伺いました。
 
 
 
 
こちらの記事は全3回に分けてお伝えするインタビュー記事の第1回目になります。
 
 

2.子どもの聞く力を見極めるポイントは?

 
 

ーーーまずは自己紹介からお願いします。

 
 
「聞けないキッズ専用聞く力をつけて行動力あるリーダーに育てる発達科学コミュニケーショントレーナーのうめちゃん先生です。
 
『ちゃんと聞きなさい』は卒業です。落ち着きがない、のんびりマイペースそんな聞けない聞こえないキッズは、 聞くスイッチの遊びで持ち前の行動力を発揮していけるんです。
 
聞けない困りごとを小学校の集団活動に入れて荒治療をしますか?それとも幼児の脳の発達黄金期の今、お子さんの脳を伸ばして自信を持って就学前を迎えますか?
 
私は看護学校の先生として400人の学生の聞く力を育ててきた経験を、聞けない息子を発達させるために遊びへと展開させました。 集団の中でスムーズに動ける、自信にあふれるお子さんとの未来を一緒に作りましょう。」
 
 
 
 

ーーーうめちゃん先生は聞く力の専門家ですが、そもそもお子さんの聞く力があるのかどうか、ママはどういうところで判断したらいいですか?

 
 
「幼児の場合は、状況を把握したり、お友達の気持ちを理解したり、先生の言ってることを正確に行動に移せているということが聞く力があると判断しています。
 
聞く力があると、集団活動に遅れることがありません。口頭で出される指示を聞いて、行動する優先度や重要度を把握して判断できる力とも言えます。」
 
 

ーーーお母さんたちは真剣に先生の方を向いていれば、「よしよし聞いてるな」と思ってしまいがちですが、聞いてる態度で判断しない方がよいということですよね?

 
 
「そうですね。
 
看護学生にも結構同じことが言えて、前を向いてはいるけど目線の使い方が1点集中でずっと遠くを見てる子だったり、真剣そうに見えるんだけど、何かを考えてるような目の動きじゃなかったり。
 
ページを確認するなどの細かい目の動き、 私の言った指示に対する目の動きになっているかどうかで判断をしています。
 
年中さんであるわが子の参観日に行っても、先生の話にあった目の使い方や指先の動きが本当に一致してるか、いつも見ていますよ!」
 
 

3.聞く力がないことで起こる困りごととは?

 
 

ーーーそもそも聞く力がないことで、子どもたちにいったいどんな困りごとが起こるんでしょうか?

 
 
聞く力が育たないと、脳の『理解するエリア』の発達が全然深まっていかないという点ですね。これは幼児を見ていても、18歳を見ていてもすごく実感しています。
 
今は幼児の指導要領や幼児教育でも、伝える力・表現する力など、聞いた先にある力を養うことがフォーカスされていて、聞く力という土台が軽視されているように感じます。
 
聞く力がないと、今この状況で何が起こってるんだろう?と察知したり、時間管理などという理解も深まっていかないんですよね。
 
土台となる部分をしっかり育てるところが足りてないなとか、足りてないまま育ってきたんだろうなというのを感じます。
 
 
 
 

ーーー理解力を上げるには、情報をどれだけインプットできるかも必要ですもんね!そうなると我が子に聞く力がしっかり備わっているのか気になるママたちも多いと思います。そもそも子どもはなぜ「聞きなさい!」で聞けないんでしょうか?

 
 
「私も聞きなさいのオウム返しの代表だったんですが『聞きなさい!』から入るのって、まず怖いですよね。
 
命令というか、まるでママ達は女王様みたいに自分のこと思ってるんじゃないかと。過去の自分を振り返ってすごく思うんです。上司や友達に『聞きなさい』って言わないですよね?
 
親子とはいえ、人と人とのコミュニケーションなので『ねえねえ』『聞いてくれる?』で始まるのが普通なのに、なぜか子どもに対しては怖いところから入ってしまう。
 
子どもは怖いから耳が閉じるし、やっぱりその人に心を開かず、話を聞いてほしくないって思ってしまう。
 
野球でいえばコミュニケーションのキャッチボールのミットがない状態ですね。もうずっと投げてるみたいな、そんな感じなのでなかなか聞けないのかなって思っています。」
 
 

4.聞く力を育てる方法とは?

 
 

ーーーお子さんの目線や手などの動きから聞いてないかも?と気づいた時は一体どんなことから始めればいいですか?

 
 
「本当に初歩の初歩はですね、視覚を利用してアプローチします。
 
60パーセント近くは目からの情報を優先的に脳が処理するので、子どもの顔の前に来て『ねえねえ』といった感じで肩を叩いて、触覚的な刺激も与えて注意をこっちに向けやすくすることが大事です。
 
台所から何回も声をかけるより、さっと行って要件を伝える30秒の方が、圧倒的に早いのでまず初めとしては、それが1番伝わります。
 
 

ーーーこの子ちょっと心配かも?と思ったら何歳ぐらいから対応をスタートさせたらいいと思われますか?

 
 
「4歳ぐらいで聴覚の弱さがわかってくるということがあるので、ぜひ年中、年少、年長ぐらいのお子さんにそんな兆候があったら、見極めポイントかなと思います。」
 
 
 
 

ーーーうめちゃん先生の発コミュの生徒さんの中で、聞く力を伸ばしたことで大きく変わったよ!というお子さんのことをぜひ教えてください!

 
 
「年中の男の子なのですが、年少の時の運動会や発表会の時はもうぽけーっとしてたそうなんです。かけっこも2秒ぐらい遅れてスタートしちゃうぐらい、聞く力が弱いお子さんでした。
 
そこの子は発コミュを始めて3ヶ月で発表会のダンスをなりきって自慢げに踊るようになったり、最近ではひとりでお買い物ができるようになって店員さんにも『これどこにありますか?』って聞けるようになりお母さんが感動していました。
 
また、年長さんの男の子で就学前に受講なさって、1ヵ月半か2ヶ月ぐらい経った時のWISC検査で言語理解と、ワーキングメモリーが格段にそこだけ数値が良くて、聞く力が爆伸びしたお子さんもいますよ!」
 
 

◆ポイント解説 

 
 
幼児期だからこそ、伸びもすごいしスピード感も全然違いますね。これは早く始めなければ絶対もったいないと思いますよね。
 
 
聞く力に課題がある場合注意したいのが、表面的な問題と根本的な課題のズレ。
 
 
先生からは「ぼーっとしてます」とか、「ワンテンポ遅れます」と指摘されるので、行動面の困りごとだと認識してしまうお母さんはたくさんいます。聞く力に課題があるとママがなかなか気づきづらいのです。
 
 
ママが心配していても「男の子ってそんなもんだよ」とか「可愛いね」など、「様子見でもいいんじゃない?」と言われてすごく悩んでしまうというのも、幼児期ならではです。
 
 
一番近くにいるお母さんの違和感を大事に行動して欲しいと思います。
 
 
次回の記事ではうめちゃん先生の発コミュとの出会いやトレーナーになることを決めた思いについて伺っていきます。
 
 
 
 
 
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執筆者:嘉山葉子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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