大切なことは聞いていないのに子どもはすぐに「汚い言葉や乱暴な言葉を真似する」と思いませんか?この「真似る」という行為を集中力を高める方法に活用できたら嬉しいですよね。3つのポイントをお伝えします。
【目次】
1.「悪いことだけ真似する」と悩んでいませんか?
2.モノマネと集中力の関係
3.モノマネで「聞く集中力」を育む方法
①言葉を丁寧に選ぶ
②言葉に感情を込める
③お手本として見せる
1.「悪いことだけ真似する」と悩んでいませんか?
✔兄弟の乱暴な口調を真似する
✔園や学校で汚い言葉を覚えてきた
✔ママが怒っている口調を真似する
そんな様子にドキっとするママいませんか?
そんな「真似る」という子どもの行為を「聞く耳」の集中力を育てることに活用できます。
小1の息子さんを持つYさんは、幼稚園の頃から「切り替えが苦手」と言われ、悩んでいました。
小学校に入ると「聞いていることが理解できていない」「周りを見てから動く」と指摘され、さらに不安が募りました。
だけど、学校でお友達との会話で男の子らしい乱暴な口調を覚えてきたり、ママが怒る様子を真似したりする様子をみて「なんで人の話は聞いていないのにこんなことだけは聞いていて覚えられるんだろう」と思ったそうです。
2.モノマネと集中力の関係
実は、子どもが私たちの言葉や行動を真似するのは、ごく自然な成長のプロセスなんです。
もし「また真似して」と不快に感じたり、ただ「真似してるだけ」と見過ごしてしまうのはもったいない!
なぜなら、モノマネを通して子どもは「聞く集中力」や「見る集中力」を育てているからです。
子どもが言葉を真似するときには、まず親や兄弟、友達の言葉を「しっかり聞く力」が必要です。
そして、行動や表情を真似するときには、「観察して理解する力」が重要になります。
不注意キッズは特に、この「聞く」や「見る」集中力が弱く、指示がうまく聞き取れずに行動が遅れたり、新しい環境で不安を感じて動けなかったりすることから自信を失いやすいといわれています。
そんなとき、親子の日常会話や遊びが「聞く集中力」を育む絶好の機会になるのです。
3.モノマネで「聞く集中力」を育む方法
私たちの言葉は、子どもの「記憶」に残り、考え方や行動に大きな影響を与えます。
まず聞く集中力を高める第一歩として、「言葉のモノマネ」を教えることを意識する上でのポイントを3つお伝えします。
◆①言葉を丁寧に選ぶ
まずは、自分の言葉遣いを見直してみましょう。「これなら子どもが真似しても安心だ」と思える言葉を使うよう心がけることが大切です。
たとえば、
「失敗しても大丈夫」
「まずやってみよう」
といった前向きなフレーズを使うことで、子どもが自然とそれを取り入れるようになります。
◆②言葉に感情を込める
単に言葉を発するだけではなく、表情や声のトーンを大切にしましょう。
まずは、
・ママが楽しそうに言う
・笑顔で伝える
など、少しおおげさに女優になりきって感情豊かな表現をすることで子どもの記憶に鮮明に残りやすくなります。
◆③お手本として見せる
ママ自身が「どうやって乗り越えるか、失敗したときにどうリカバリーするか」を言葉と行動で見せましょう。
たとえば、料理を30分以内に3品作るというチャレンジを子どもの前で行い、失敗しても「明日も頑張ろう!」と声に出す。その姿が子どもにとって一種の「成功体験の予習」になります。
子どもにとって大好きなママや友達を「真似る」という行為を今日から不注意キッズの脳を発達させるチャンスにかえていきましょう。
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執筆者:うめちゃん先生
(発達科学コミュニケーショントレーナー)