嫌なことが記憶に残りやすく「どうせ無理」とネガティブな発言をする子どもに、もっと前向きになってほしいと思いませんか?物事をポジティブに捉えられるようになると、行動が加速していきます。その方法をお伝えしますね!
【目次】
1.「どうせ無理!」ネガティブな子どもの発言が理解できない
ネガティブ思考の子どもは良いことよりも、嫌なことを思い出して「どうせ無理、やらない」と挑戦しない傾向がありますよね。
子どものネガティブ発言を減らすには、記憶をポジティブに書き換える必要があるんです。
特に春休みは、子どものネガティブな記憶をリセットしてほしい時期でもあります。
なぜなら新学期は環境に慣れるだけでヘトヘトになり、感情が荒れやすくなるからです。
心が荒れやすい時期は特に、嫌なことを思い出しやすい状態だと思ってくださいね。
みんなと同じようにできるか「不安」を感じたこと。
うまくできなくて失敗する、笑われるかもと挑戦しなかったこと。
学校の先生に注意されたこと。
ささいなことでもずっと覚えていて、嫌なことがあるたびに思い出してはネガティブ思考におちいってしまうんです。
その結果「どうせ無理、やっても失敗する、意味がない!」と最初から行動しない選択をしてしまうことがあります。

「大丈夫だよ、できるよ、心配ないって!」と子どもに伝えても、全然響きませんよね。
本当にいつも失敗ばかりだったかというと、そんなことはないのではないでしょうか。
それでも、物事のネガティブな面にばかり目が行ってしまう子どもは、いいことがあってもスルーしている可能性があるんです。
そこで、新しい環境に飛び込む前は特に、楽しい・嬉しい成功体験で満たして、エネルギーを充電してから送り出してあげましょう。
この記事では、ネガティブ思考の小学生が、物事をポジティブに捉えられるようになる方法をお伝えします。
2.いいことより嫌なことが記憶に残りやすいのはなぜ?
いろいろなできごとの中で、ネガティブな子どもが嫌なことばかり覚えているのはなぜなのでしょう?
その理由は、記憶と感情の深い関係にあります。
ネガティブな子どもは、
・良いことより悪いことを記憶しやすい
・たった一度の嫌な体験を何度も思い出してしまう
・繰り返し嫌な思いをし、ネガティブな記憶を強化してしまう
こんな特徴があります。
私たちも、学生時代を振り返って思い出すのは、必死に暗記したテストの答えより、友達と大笑いした記憶だったりしませんか?
つまり感情を伴う記憶は記憶されやすいのです。

そのため、ネガティブな感情で毎日を過ごすと、ネガティブな記憶がたまってしまいます。
さらに、何度も思い出す記憶は、脳が「大切な情報」だと判断し、忘れないよう強化します。
嫌な記憶には強い感情がセットになっていることが多く、何度も思い出すことで記憶が強化されてしまうのです。
・叱られてばかり
・毎日不安がる
・学校は緊張して怖がる
・感覚過敏が増してきた
・家でイライラして怒りっぽい
こんな毎日だと良い記憶がそもそも増えていきませんよね。
嫌なことばかりの記憶ではなく楽しいこと、嬉しいことで記憶を埋め尽くしてあげたい!
だけど、学校や習い事など外の世界では失敗や怒られることをゼロにすることは難しいのが現実。
だからこそおウチで楽しいこと・嬉しいことをたくさん作り出して、ママの言葉で脳の記憶を書き換えてあげたいんです!
3.ネガティブな子どもの発言をポジティブに変える親子の会話術
ネガティブな子どもの発言をポジティブに変える方法は何だと思いますか?
それはズバリ、会話の最後を必ず褒めて終わるだけ!
記憶は、最後に伝えた言葉が残りやすいんです。
・ゲームで負けて悔しかったけど諦めなかったね。
・今日の試合は負けたけど最後のパスは相手をよく見て出してたね!
・文化祭の劇には出られなかったけど台本読むの頑張ったよね!
こんなふうに、悪かった思い出で終わらせず、必ず記憶をポジティブにする会話で最後を締めくくってくださいね。
ネガティブな子どもが物事をポジティブに捉えられるようになると、お子さんの自信が育っていきます。

自信は子どもの脳を発達させるうえで、とても大切になります。
ですが、物事を素直に、ポジティブに捉えられなければ子どもの自信につながりません。
すべての脳の発達を支える土台=自信が育っていなければ、行動力も上がらないし感情コントロールもできません。
土台がしっかりしていると、どんな逆境にぶち当たったとしても乗り越える強さが育っていきます。
まずはネガティブな子どもの思考を和らげ、物事をポジティブに捉えるクセをつけましょう。
物事をポジティブに捉えられるようになれば「どうせ無理、できない!」というネガティブ発言が減っていきますよ。
そこから「じゃあどうする?」と考えて行動できるようになるんです!
子どもの行動を加速させる子育てのコツを知りたい方はこちら!
執筆者:三浦由記子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)