日ごろからうっかりミスが多く、テストの点数に影響してしまっているお子さんいませんか?テストのケアレスミスが多いと、進学などに影響してしまいます。テストでのミスを減らす方法をご紹介しますね。
【目次】
1.うっかりミスが多い息子。声のかけ方を変えたらテストの点数が…
2.その「うっかりミス」発達の特性によるものですか?
①発達の特性によるもの
②体調や精神によるもの
3.テストでのケアレスミスを減らす方法!
1.うっかりミスが多い息子。声のかけ方を変えたらテストの点数が…
わたしの息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)です。日ごろからうっかりミスが多いため、困っていました。
ADHDの子はうっかりミスが多くなりがちですが、ママの声かけを変えることで、うっかりミスを減らすことができるんです。
息子のうっかりミスをご紹介します。
隣の席の子のジャージを持って帰ってきてしまったり、授業で必要な持ち物を持っていく日を間違えたりします。
テストでは、答えを書く場所を間違えたり、問題文を読み違えたり解答欄の間違いが多くありました。
テストの場合、解答欄を間違えるなどのうっかりミスを減らさないと、得点に影響してしまいますよね。

子どもがうっかりミスをした時、どんな声かけをしていますか?
私は息子がうっかりミスをやらかす度に、
・また間違えて持って帰ってきちゃったの?
・〇〇君、困っているかもしれないよ
・(回答欄を)ちゃんと見て書きなさいね
・ちゃんと問題文を見ようね
・ちゃんと解答欄を見て書いたの?
このような声かけをついしてしまっていました。
発達に凸凹がある子どもにはこのような声かけがあまり有効ではありません。
自閉症スペクトラム障害(ASD)の子どもであれば、「共感性が低い」という特性があるため、「○○君が困っているかもしれない」ということを伝えても、なかなか理解してもらえなかったりします。
また、発達凸凹キッズは「ちゃんと」などのあいまいな言葉を理解することが苦手なので、「ちゃんと見て書いて」と教えても伝わらないことが多いです。
そんな私が声のかけ方を変えたところ、 テストでのうっかりミスを減らすことができたんです。
うっかりミスを減らすことができたから、テストの得点は上がり、 得点が上がったことで、積極的に勉強する姿がみられるようになりました。
この記事では、うっかりミスの原因についてやテストでケアレスミスを減らす方法をお伝えしますね。
2.その「うっかりミス」発達の特性によるものですか?
先にも書きましたが、わたしの息子はADHDで「不注意」の特性が強いため、うっかりミスがとても多いです。
発達の特性が原因でうっかりミスが多い場合もありますが、定型発達の子どもや大人でもうっかりミスをすることはあります。
ここでは、その「うっかりミス」が発達の特性によるものなのか?他の原因があるのか?についてお伝えしますね。
◆①発達の特性によるもの
ADHDは不注意や多動、衝動性といった特性があります。
気が散りやすい、じっとしていられない、興味のあるものに目が向いてしまうため、集中力を維持することが難しいのです。
集中力が続かず落ち着きがないので、問題文を読み飛ばしてしまったり、解答欄を間違えてしまうミスが多くなりがちです。
また、順番通りに問題を解き進めない子どももいて、算数だったら下の問題から始めたり、国語だったら書ける漢字があるところから解き始めたりしてしまうため、解答欄にずれが生じたりするのです。
学習障害/限局性学習症(LD/SLD)の場合、知的障害や身体の機能に問題が伴わないものの、読み書きや計算などの理解が難しい、書くことが難しいといった特性があります。
アメリカの大スター、トム・クルーズさんは学習障害であることを公表していますね。
文字を読むことができないため、台本を読んでもらい耳で覚えるのだそうです。
文字を読むのが苦手な場合、問題文を読み飛ばしてしまうため、うっかりミスにつながります。
◆②体調や精神的なもの
体調がよくないときって、大人でもうっかりミスが多くなりがちです。
頭が痛い、お腹が痛い、歯が痛いなど、身体のどこかが痛いときや、 寝不足や疲労、お腹がすいているときなど、注意が散漫になりがちです。
体調面だけでなく、心配なことがある、悩みがあるなどの精神的なことが影響して、集中できないこともあります。
体調や精神的なものが原因の場合は、ゆっくり休む、栄養バランスの良い食事を摂る、リラックスして過ごすなどを心がけることで改善することが可能です。
3.テストでのケアレスミスを減らす方法!
では、どのようにしたらテストでのケアレスミスを減らすことができるのか? わたしの息子の事例をお伝えしますね。
まず、わたしの声かけを変えました。
・ちゃんと問題文を見ようね
・ちゃんと解答欄を見て書いたの?
という「ちゃんと」というあいまいな声かけ、発達凸凹キッズには伝わりにくいんです。
なので、
・問題文を読もう
・解答欄を確認しよう
と声かけを変えました。
また、息子の場合問題文をよく読まない・読み飛ばしてしまうことが多かったので、「問題文を指でなぞって丁寧に読む」ということをやるようにしたら、テストでのケアレスミスが減りました。
国語などは問題文の中から解答を拾うこともあるので、やはりよく読むことが大事ですよね。
指でなぞって読むことで、読み飛ばすことが減ったと息子が言っていました。
読み飛ばし以外にも、時間内に解答できないかも…という不安から焦ってしまうこともあったようですが、「得意な問題から解けばいい」と伝えたところ、苦手な文章問題をじっくり考えることができた!と喜んでいました。
「できた!」が増えたことで、テストに集中して取り組むことができるようになり、ケアレスミスを減らすことができたんです。
以上が私の息子の事例でした。
ADHDの子どもの場合、集中することさえできればケアレスミスを減らすことが可能です。
わたしの息子は「問題文を指でなぞって読む」ことで、テストに集中することができました。
問題文が多く気が散ってしまう、という子どもの場合であれば、解いたところを筆箱などで隠すのがおすすめです。
情報をシャットダウンすることで、今やっている問題に集中することができるようになります。
いかがでしたでしょうか?
ちゃんと理解していても、テストでケアレスミスが多いと得点につながらないのはもったいないですよね。
お母さんの声かけや集中する方法を身につけることでケアレスミスを減らすことができるので、ぜひ参考にしてくださいね。
ADHDの「見る力」を育てたいママはこちらもチェックしてくださいね!
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:村上 惠子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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