寝起きにママがいないと泣く4歳のお子さんに、朝から時間も気持ちも余裕がなくなっていませんか?そんな毎日も、たった3秒の安心ルーティンで変わります。泣いていたわが子が笑顔で起きて、お支度もスムーズになったわが家の体験談をお届けします。
【目次】
1.寝起きにママがいないと泣く4歳…毎朝くり返される「朝の不安」に悩んでいた過去
2.ママの姿が見えないだけで不安になる理由
3.繊細で不安が強い子が笑顔で朝を始められる!毎朝3秒の安心ルーティン ♦︎① 自信が育つ朝いちばんの声かけ
♦︎② 「おはようのぎゅー」で安心スイッチON
1.寝起きにママがいないと泣く4歳…毎朝くり返される「朝の不安」に悩んでいた過去
朝、起きてママがいないと泣き出す。不機嫌なまま支度が進まず、気づけば幼稚園や保育園の時間ギリギリ…。
「もう4歳なのに、なんでこんなに不安になるんだろう?」と戸惑うことはありませんか?
実はこれ、繊細な子が感じやすい「朝の不安」が関係しているかもしれません。
この記事では、その不安の正体と、親子で笑顔で一日を始められる毎朝3秒の安心ルーティンをお伝えします。
私も以前は同じ悩みを抱えていました。
「一緒に起きたかった…」
「ママ、ぼくより先に起きないで…」
と泣きながら訴える息子。
機嫌はなかなか直らず、身支度もストップ。気持ちが落ち着くまで、ずっと私のそばから離れられませんでした。
しかし、朝のママはやることが山ほどあります。朝ごはんの準備、自分の支度、洗濯…時間との戦いの中で、不機嫌な子に向き合うのは本当に大変です。
「早くして!」「もう行く時間だよ!」と言いたくないのに、つい強い口調になってしまい、あとで自己嫌悪に陥ることもよくありました。
「じゃあ、子どもが起きるまで待ってみよう」と思ったこともあります。
けれど今度は朝ごはんが間に合わず、やっぱり時間がギリギリになってイライラ…。
どちらの方法でもうまくいかず、「この朝のバタバタから抜け出したい…」と思っていました。
2.ママの姿が見えないだけで不安になる理由
繊細な子は、感覚が敏感で、心や体が疲れやすい、という特性があります。
そのため、夜眠っている間も神経が休まりにくく、ぐっすり眠れていないことや、朝になっても疲れが残っていることがあります。
たとえば、こんな様子はありませんか?
・夜、なかなか寝つけない
・寝る前に「ママ一緒に寝て」「怖い夢見そう」と不安を訴える
・夜中にママがいないと何度も目が覚める
・朝起きても不機嫌、ぼーっとしている
・悪夢を見ることが多い
こうした状態で朝を迎えると、目が覚めたときにママの姿が見えないだけで
「ママがいなくなっちゃった?」
「何か悪いことが起きたのでは?」
と、不安が一気に高まってしまいます。
これは「ママがいない」事実そのものよりも、脳が危険を察知してしまう反応によるものです。

親から見ると「同じ家にいるのに、どうしてそんなに不安になるの?」と思うかもしれませんが、
子どもにとっては視界にママがいない=本能的な危機感に近い感覚なのです。
この不安は、泣いたり怒ったりする行動として表れることがありますが、朝のルーティンを少し工夫するだけで和らげてあげることができます。
安心して一日をスタートできる環境づくりが、繊細な子の心の安定につながりますよ。
3.繊細で不安が強い子が笑顔で朝を始められる!毎朝3秒の安心ルーティン
朝から寝起きのわが子に泣かれてしまうと、ママも一気に疲れてしまいますよね。わが家がたどりついたのは、「毎朝3秒の安心ルーティン」。
やることは
・朝いちばんの笑顔の声かけ
・おはようのぎゅー
たったこの2つです。
繊細な子は、これから何が起こるかわからない状況に不安を感じやすいです。
しかし、毎朝同じ安心できるルーティンがあることで「今日もいつもの朝だ」と感じられ、心が落ち着きます。
この「安心ルーティン」があることで、気持ちが安定し、次の行動(着替えや朝ごはん、登園など)に移りやすくなりますよ。
♦︎① 自信が育つ朝いちばんの声かけ
朝いちばんにすることは、
「おはよう!ひとりで起きてこれたね!」
この声かけです。
ポイントは、とにかくすぐに伝えること。
まだ寝ぼけている状態でも、「おはよう」と同時に「起きてこれたね!」と笑顔で伝えます。
できれば、言葉より先にニコッと笑顔を見せてあげてください。
子どもの脳は、言葉の中身よりも非言語情報(表情や声色)を先にキャッチします。
さらに「ひとりで起きてこれたね!」と伝えることで、『それっていいことなんだ』と、子どもの中に自然とインプットされます。
♦︎② 「おはようのぎゅー」で安心スイッチON
子どもは、愛情をしっかり受け取ることで、体も心も健やかに発達します。
逆に、幼児期にストレスが続くと、脳や体の発達が遅れてしまうことがわかっています。
そこで効果的なのが「おはようのぎゅー」です。 何かをしていても必ず手を一度止めて、ぎゅーをします。
皮膚からの刺激はダイレクトに脳に届くため、不安感が強い朝一番にスキンシップを取り入れることで「安心感」を届けられます。
ママも同じようにリラックスできるので、朝のバタバタも軽減します。 優しく声をかけながら抱きしめると、さらに効果は高まりますよ。
最初のうちは、息子は無言だったり「ちがう!ママと一緒がよかった!」と怒ることもありました。
しかし、毎日同じように声をかけていくうちに、少しずつうなずいてくれるようになり、やがて「おはよう」と返してくれるようになったのです。
しばらくして、ママが先に起きていても、不機嫌になることはなくなりました。
そして、このルーティンで変わったのは、息子だけではありません。私の心にも時間にも余裕が生まれました。
朝のひと言とぎゅーで子どもの不安がやわらぎ、支度もスムーズに進むように。
「早くして!」と急かす必要もなくなり、穏やかに送り出せるようになったのです。

繊細な子にとって、朝は一日のスタートであり、一番不安を感じやすい時間です。
そんな時こそ、ベッドから起きた子どもに笑顔で近づき、「おはよう!ひとりで起きてこれたね!」と声をかけ、そのまま「おはようのぎゅー」で抱きしめる。
このたった数秒のやり取りでも、毎朝続けることで「朝はこうやって始まる」という安心が積み重なり、子どもに自分から動き出せる力が育ちます。
「一緒に起きてほしい」という言葉の奥には、ママとくっついて安心したい気持ちが隠れているのかもしれません。
わが子の気持ちをまるごと受け止める「安心ルーティン」で、今しかない幼いわが子との朝をハッピーな時間にしていきましょう。
お子さんの繊細さに困っているママへ対応策をご紹介しています!
執筆者:くぼ あかり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)