嫌なことはやらない子にイライラ…そんな毎日を変えたいと思っていませんか? 叱らなくても、親の関わり方を少し変えるだけで子どもの挑戦する力を育めます。「苦手」を乗り越えるサポート方法をわかりやすくお伝えします。
【目次】
1.嫌なことに取り組まない子にイライラしてませんか?
2.なぜ子どもは「もうやりたくない!」となるのか
3.子どもの自主性を育てる!親ができる具体的なサポート術
①「肯定のサンドイッチ」で声かけをする
②「子どもの好き」に興味を持った質問をする
1.嫌なことに取り組まない子にイライラしてませんか?
親が何度言っても嫌なことに取り組まない。
ガミガミ叱ることに疲れてしまうこと、ありますよね?

実は、嫌なことに取り組む力は、「親子の会話を少し変えるだけ」で育てることができます。
ほんの少し声かけを変えるだけで、子どもは苦手なことにも「挑戦してみようかな」という気持ちを持てるようになるのです。
昔の私も、同じように悩んでいました。
「勉強しなさい!」
「片付けなさい!」
何度言ってもやらない我が子に、ガミガミ叱ってばかり。
効果がないどころか、逆に癇癪、暴言、物にあたる…そんな負のループ。
ついには、ゲームを禁止したり、おやつを取り上げたりして罰を与えていました。
でも結果は、もっと悪化。
ふてくされる、無気力になる、自信を失う…。
私の心も、子どもの心もすり減り親子の関係も悪化。
子どもは、否定されるたびに少しずつ心を閉ざし、自主的に行動する力を失っていきました。
だからこそ必要なのは、叱ることではなく、 子どもの心に寄り添い、前向きな気持ちを育てる親のサポート。
次の章では、子どもが「やりたくない!」と言う本当の理由を詳しく説明していきますね。
2.なぜ子どもは「もうやりたくない!」となるのか
子どもが「もうやりたくない!」と感じるのは、単なるわがままではありません。
実は、脳の仕組み上、否定されると子どもは次の行動にうつるのが難しくなるんです。
子どもの脳は、大人に比べてまだ「前頭前野」という部分が未発達です。
この前頭前野は、気持ちをコントロールしたり、我慢したり、目標に向かって頑張る力を担当しています。
でも、発達段階の子どもはこの力が弱いので、苦手なことや嫌なことにすぐ反応してしまうのです。
さらに、親から「なんでできないの!」と否定的な言葉をかけられると、脳の「扁桃体」という部分がびっくりして、危険を感じます。

すると、「逃げたい」「やりたくない」という気持ちがもっと強くなってしまうのです。
つまり、親が怒れば怒るほど、 脳は「危ない!逃げろ!」と反応し、子どもはさらに行動を切り替えるのが難しくなってしまうのです。
だからこそ、「叱る」よりも「安心させる」関わりがとても大事。
否定的な親の声かけではなく子どもの気持ちを受け止める肯定的な声かけに変えると、「やってみようかな」とやる気のスイッチが入りやすくなります!
3.子どもの自主性を育てる!親ができる具体的なサポート術
子どもが「もうやりたくない!」と感じたとき、叱るよりも効果的な方法があります。
それは、子どもが自分から行動したくなる親の関わり方です。
ここでは、すぐにできる2つのサポート術をご紹介します。

◆①「肯定のサンドイッチ」で声かけをする
親の声かけを変えるだけで、子どもの脳は安心し、挑戦するエネルギーがわいてきます。
効果的なのは、「肯定 ⇒ 指示 ⇒ また肯定」という“サンドイッチ型”の声かけ。
たとえば習い事のサッカーで試合に負けた時、「よく頑張ったね!いつもたくさん練習してるからパス上手にできたよね。(肯定)
だけど、ゴール近くまでドリブルできるようになれば、次はもう少し点数入るかも。(指示)
また練習頑張っていこうね。(肯定)
こんな風に伝えれば、子どもは「ちゃんと見てくれてる」「できたところもある」と感じ、 次の行動に前向きになれます。
◆②「子どもの好きなことに興味を持った質問をする」
子どもが苦手なことに取り組めないとき、まずは「好きなこと」を通じて関係を深めるのが効果的です。
たとえば息子の場合は、「何の動画見てるの?」と聞くと「サッカー」と答えてくれ私の知らないサッカー選手について色々話してくれました。
You Tubeは彼にとってはただ見るだけのものではなく、情報源の一つだということに気づきました。
自分の興味のあることに関心を持ってもらえると子どももうれしくなって色々と話したくなりますよね。
好きな話題で会話が弾むと、親への信頼感が育ち、「ちょっと苦手なこともやってみようかな」という気持ちが生まれやすくなりますよ。
叱るよりも、 「認める言葉」と「興味をもつ姿勢」で子どもに寄り添うことが、嫌なことにも挑戦できる力を育てるカギです!
ぜひお子さんとの楽しい会話から嫌なことにも取り組む力を育ててくださいね!
落ち着きがない子への対応方法は、こちらの記事をご覧ください。
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執筆者:山口 あけみ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)