発達障害で不安が強い子どもが、はじめての場所や人に癇癪…そんな姿に戸惑っていませんか?不安の背景と家庭でできる事前準備を知れば、挑戦できる子に変わっていきます。
【目次】
1.はじめてのことが苦手…そんな不安の強い子どもに困っていました
2.発達障害・自閉症の子どもが「不安」を強く感じやすいワケ
3.不安が強い子どもが挑戦できる子になる!わが家で効果があった3つの対応
1.はじめてのことが苦手…そんな不安の強い子どもに困っていました
我が家の息子は発達障害・自閉症で不安が強く、はじめてのことが苦手です。
小さい頃から
・はじめての場所には行きたがらない、部屋の中に入れない
・はじめての人と話せず、固まってしまう
・予定外のことが起きると、癇癪を起こしてしまう…
何をそんなに心配しているの?そんなに怖がらなくても大丈夫だよ!とよく思っていました。
私には理解ができず、つい「大丈夫だよ」とか「何も怖くないよ」などと言ってしまっていました。

けれども、子どもの心の中は不安でいっぱいで、私の言葉は届いていない様子でした。
無理やり行かせようとすると余計に癇癪を起こしたり、その場で落ち着いて過ごせなかったりと、目が離せず、息子とのお出かけが段々苦痛になっていきました。
不安が強い子どもに対処するには、不安になる原因と正しい対応を理解することが重要です。
次項では、なんでそんなに不安を感じやすいのか説明していきますね。
2.発達障害・自閉症の子どもが「不安」を強く感じやすいワケ
自閉症の子は、脳の特性として見通しを持つことが苦手です。
大人が「まあ大丈夫だろう」と感じるような新しい体験でも、子どもにとってはなにが起きるか分からない=命の危機とすら感じてしまうこともあります。
さらに、
・対人関係やコミュニケーションなど、人と関わることが苦手
・急に予定が変わると混乱してしまうなど、臨機応変な対応が苦手
・視覚過敏、聴覚過敏などの感覚過敏があり、刺激の多い場所が苦手
と苦手なことが多いため、普段から「できなかった」「辛かった」という体験をたくさんしています。
「自分はできないことばかり」という思いを強くしてしまい、新しいことに挑戦できなくなっているのです。

だから
・はじめての場所に行けない
・人混みで泣き出す
・予定外の出来事で癇癪を起こす
という行動は、「わがまま」ではなく「強い不安の表れ」として出てくるのです。
毎回自信を失って、挑戦をしないようになると「体験の機会をどんどん失ってしまう」ので、不安が出ている今こそ、すぐ対応を変えていきましょう!
今からでも、不安を和らげる対応に変えていけば、挑戦に導いていけます。
次項で詳しい対応方法をお伝えしていきますね。
3.不安が強い子どもが挑戦できる子になる!わが家で効果があった3つの対応
では不安が強い子どもから挑戦力を引き出すにはどうしたらいいでしょうか?
今回は3つの対応を紹介します。
◆① 事前に予告し、やることを見せてイメージを伝えておく
我が家ではカレンダーに予定を書いて、1週間前から毎日繰り返し伝えました。
「○日に○○に行くよ」と笑顔で知らせておくことで、子どもの不安がぐんと軽くなります。
事前に知らせておくことで、心の準備にもなります。
YouTubeや動画、施設の写真、やることの絵など、視覚でイメージできるようにサポートするとより理解が深まります。
「こういう場所に行くよ」
「こんな遊具があるよ」
「こんなことして遊ぶよ」
など、実際の様子を見せることで、想像できない不安を減らすことができます。
◆② スケジュールを具体的に伝える
1日の流れを分かる範囲でナンバリングして細かく伝えるのがコツです。
1.朝10時に家を出る
2.お昼ごはんを外で食べる
3.○○で遊ぶ
4.15時に家に帰る
5.夜は家でご飯を食べる
このように「何が」「どの順番で」「どう進むのか」が見えると、不安はぐんと減ります。
楽しみが増えるように、しおりにしてもいいですし、紙に書いて見せるだけでも十分効果はありました。
大人も事前にスケジュールを組んでおくことで、焦ることが減るというメリットもあります。

◆③ひとつ子どもの喜ぶことを入れておく
はじめてで不安なことは、楽しいこととセットにしておくと不安が和らぎます。
「○○で遊んだらアイスクリーム食べようね」
「○○では電車が見えるんだよ」
と楽しみを一つだけ入れておくことで、苦手なことにも挑戦しやすくなります。
駐車場に着いた瞬間から「ここ行きたくない‼」と泣いていた息子が、事前予告を積み重ねていくと今では、
ジップラインや、スライダー、陶芸など、はじめてのことでもワクワクしながら挑戦するようになりました。
「今日はどこにお出かけする?」
「行ったことないところがいい!」
と興味の幅も広がってきています。
不安が強い子も準備ひとつで、見通しを持たせる関わりに変えていけば、挑戦できる子に変わっていきますよ。
知的障害キッズの行動力と会話力を引き出す対応をお伝えしています。
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執筆者:みやび 楓
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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