初めての場所が苦手な繊細な子とのGW・夏休みにお悩みの方必見!パニックを防ぎ連休をワクワク過ごせる「ママの先回りリサーチ」の秘訣を公開します。万博へ行けた成功体験や、キャンプ・鉄道旅、親子で笑顔になれるお出かけのコツをお伝えします。
【目次】
1.GW・夏休みは体験のチャンス!でも初めての場所が苦手?
2.なぜ?繊細で不安が強い子が「初めて」を怖がる脳の理由
3.不安を安心に!脳を育てる「安心お出かけ計画」3つのコツ
➀【重要】まずはママが先!徹底リサーチで見通しの土台を作る
➁共有:写真や動画を使い子どもと一緒に「しおり」を作る
➂肯定:計画中も当日も、スモールステップで褒める
監修者:吉野加容子
発達科学コミュニケーション創始者/パステル総研主宰/発達科学ラボ代表
脳科学をベースに、発達障害・発達グレーゾーンの子どもの発達支援を専門とする。広島大学教育学部卒業後、東京学芸大学大学院修士課程、慶應義塾大学大学院博士課程で学び、民間企業での脳科学研究、医療機関での発達支援、大学での教育に従事。
15年以上にわたり発達に悩む親子と向き合う中で、「子どもの発達を本当に伸ばすのは、家庭での365日の関わりである」という結論にたどり着く。
病院や学校だけでは支援が届きにくい発達グレーゾーンの子どもたちに対して、家庭で再現できる支援を確立するため、脳科学・教育学・心理学を融合した独自メソッド「発達科学コミュニケーション」を開発。
これまでに数多くの親子の変化を生み出し、“ママが変われば子どもが変わる”という発達支援の新しい当たり前を広げている。
著書に『発達障害とグレーゾーン 子どもの未来を変えるお母さんの教室』『脳を育てる親の話し方』『脳が喜ぶ子育て』など。
1.GW・夏休みは体験のチャンス!でも初めての場所が苦手?
繊細な子は、環境の変化や未知のことに強い不安を感じやすく、新しい場所や初めてのお出かけを嫌がることが多いですよね。
GW・夏休みならではのお出かけがしたいけど「新しい場所で楽しめるかな?」「癇癪が出たらどうしよう」と心配したり、「去年と同じ場所がいい」と言い張る子どもに悩むママもいるでしょう。
でも安心してください!
ママが「どうしたら安心して楽しめるか」に目を向けて計画を少し工夫するだけで、繊細な子も楽しくお出かけに挑戦できるようになります。
さらに、計画中・当日・帰宅後の3つのコツを会話に取り入れれば、その安心感は学校生活への自信にもつながります。
私の息子も以前は、旅行など新しい場所に行くのが苦手でした。
特に「前に行った〇〇ホテルがいい!」と、慣れた場所ばかりを強く希望し、新しい予定になると大混乱に。
繊細な子にとって、「いつもの場所」や「知っている流れ」は心の安全地帯です。
私もつい「楽しいから行ってみようよ!」と励ましたり、断られると「せっかく計画したのに…」とがっかりすることがありましたが、それが息子の不安を強め、癇癪を増やす原因になっていたと痛感しています。
そこで、ママが計画に工夫を加えることで、息子は安心して新しい場所にもチャレンジできるように!
ボルダリングや釣り、カヌー、火おこし、あまごつかみ、スキーなど、さまざまな体験を楽しめるようになりました。
ついには、2025年の大阪万博にも、自ら「行ってみたい!」と言って挑戦。すごい人混みの中でもパニックにならず、長い時間並んだ行列も楽しむことができたのです。

初めての場所が苦手な繊細な子でも、ママの計画一つで不安を好奇心に変え、脳がぐんぐん発達する最高の連休を過ごせます。
次の章では、なぜ繊細な子が新しい場所に抵抗を感じるのか、その理由を解説します。
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2.なぜ?繊細で不安が強い子が「初めて」を怖がる脳の理由
繊細な子が新しい場所を苦手に感じる理由は、脳の仕組みが関係しています。
✅ 危険を感じやすいセンサーが敏感だから
脳には「これ、危ないかも」と感じて身を守るセンサーがあります。 でも繊細な子はこのセンサーがとても敏感で、 初めての場所でたくさんの音やにおい、人の多さに触れると、「なんだか怖い…」「ここ、大丈夫?」と強く不安になってしまうのです。
✅ 気持ちの整理がまだうまくできないから
脳には、気持ちをコントロールしたり、先の見通しを立てたりする働きもあります。 でもこの部分は、子どものうちはまだ発達の途中。 「何が起こるかわからない」と感じると、とても不安になりやすく、そこから癇癪やパニックにつながってしまうこともあります。
✅ ちょっとの変化にも敏感だから
繊細な子は、ほんの少しの違いにもすぐに気づきます。 去年と同じ場所でも、看板が変わった・道が違った・匂いが違う… それだけで「ここ知らない」と感じ、不安が強まってしまうのです。
でも、大丈夫です! 脳は行動することで少しずつ成長していきます。
だからこそ、無理なくチャレンジできるような計画を立てて、 少しずつ新しい場所に挑戦していくことが大切です。
次の章では、繊細な子でも安心してチャレンジできる「お出かけ計画のコツ」を3つご紹介します。
3.不安を安心に!脳を育てる「安心お出かけ計画」3つのコツ
ママが「どうしたら安心して楽しめるか」に目を向けて計画を立てることが重要となります。
ここでは、繊細な子が無理なく挑戦できるようになるため『お出かけ計画のコツ3つ』をご紹介します。
◆➀【重要】まずはママが先!徹底リサーチで見通しの土台を作る
繊細な子は、「初めての場所」や「予想外のこと」にとても敏感です。
だからこそ、ママが事前にしっかりリサーチしておくことが大切です。
例えば、行き先のホームページやYouTubeなどで写真や動画を見せてあげると、子どもはイメージしやすくなり、安心感が生まれます。
さらに、混雑の程度・トイレの場所・休憩所の有無などもチェックしておくと、当日の不安要素がぐっと減ります。
息子の場合は「電車」と「水遊び」が大好きだったので、電車が見えるスポットや川遊びができるキャンプ場を中心に、事前に3つほど候補を用意しました。
「好き」から始めることで、初めての場所でも安心して行けるようになりました!
◆➁共有:写真や動画を使い子どもと一緒に「しおり」を作る
リサーチした中から「これどう思う?」「どっちがいいかな?」と子どもに提案し、一緒に選ぶ時間をつくることで、子どもは「自分で選んだ」という安心感を持つことができます。
また、行き先や当日の流れをまとめた「しおり」を作るのもおすすめ。
「どこに行くのか」「どんな順番で何をするのか」がわかるようにしておくと、見通しが立ち、気持ちが安定します。
また、当日に予定が変更になる場合は、ただ伝えるのではなく、まず「ひとつ大事なことがあるんだよ」と前置きを言ってから、変更内容を伝えましょう。
この伝え方をすることで、子どもは心の準備ができて変更を受け入れることができます!
しおりには『☆予定は変わることもあるよ』と書いておくのも効果的。
しおりを見ながら、当日は丁寧に説明することが大切です。
◆➂肯定:計画中も当日も、スモールステップで褒める
計画中は「いいアイデアだね!」「楽しみだね!」と、子どもの意見や選択をしっかり肯定しましょう。
「自分で考えた」「自分が選んだ」という成功体験が、脳の発達につながります。
当日も、小さな行動やがんばりを見逃さずに「できたね!」「うれしいな」と肯定の言葉をかけることが大切です。
繊細な子の自信に繋がります。
家に帰ってきたら、写真を印刷し、アルバムを一緒に作り、振り返ると、楽しかった経験を“成功体験”として記憶に残すことができます。
「あまごつかみ名人」
初めての時は魚のヌルヌルが怖かったけど、今では3秒でキャッチ!
繊細な子も、「好き」を起点にした計画と、安心できる準備・声かけがあれば、新しい体験に踏み出せます。
子どもが楽しく自分で選び、小さな成功体験を積み重ねることで、脳の発達にもつながっていきます。
今年のGW・夏休みは、「初めての場所」を楽しむチャンス!
親子で“安心おでかけ計画”を始めて、成功体験を作りましょう!
パステル総研のNicotto!LIVEにて過去にお届けしたダイジェスト版です。脳を発達させるおでかけのコツを動画でお伝えしています。
初めての場所が苦手な子のお出かけについてよくある質問
Q1. 初めての場所を嫌がるのはなぜですか?
A1. 繊細な子は脳の危険センサーがとても敏感で、未知の場所に対して強い不安を感じやすいためです。これは性格の問題ではなく、脳の仕組みが関係しています。「何が起こるかわからない」という不安が、癇癪やパニックにつながることがあります。
Q2. パニックを防ぐためのお出かけのコツはありますか?
A2. ママが事前に徹底的な「先回りリサーチ」を行い、お子さんに安心感の土台を作ってあげることが重要です。行き先の写真や動画を一緒に見てイメージを共有したり、混雑状況やトイレの場所を把握して、不安要素をあらかじめ取り除いておきましょう。
Q3. 人混みや行列への対策はどうすればいいですか?
A3. 記事の実例では、2025年大阪万博のような激しい混雑でも、事前に「しおり」を作って当日の流れを視覚化しておくことで、パニックにならずに楽しめました。休憩所の確認や、お子さんの大好きな要素(鉄道など)をプランに組み込むことも効果的です。
Q4. 子どもの「行きたい!」を引き出すにはどうすればいいですか?
A4. お子さんの「好き」を起点に計画を立てることが近道です。鉄道やキャンプなど、本人が興味のあるものを候補に入れ、自分で選ばせることで「自己決定感」が生まれ、初めての場所にも前向きに挑戦できるようになります。
Q5. お出かけの経験を次に活かすサポートはありますか?
A5.当日の頑張りをしっかり褒め、帰宅後に撮った写真を一緒にアルバムにまとめるのがおすすめです。楽しかった記憶を「成功体験」として視覚的に振り返ることで、脳に自信が定着し、次の新しい挑戦への意欲につながります。
執筆者:北島由梨
発達科学コミュニケーションアンバサダー
不安が強く、初めての場所や想定外のことが苦手だった息子を、脳育てで「挑戦できる子」へと成長させたママ。
「いつもの場所」以外を頑なに拒む息子との毎日に悩んでいた年長の頃、発達科学コミュニケーションに出会う。
日々の「声かけ・関わり」で脳を育てることを土台に、さらにお出かけを「脳育てのチャンス」として活用する実践を継続。その結果、息子の不安は「新しいことへの挑戦力」へと劇的に変化。
10歳になった現在、2025年大阪万博の行列に自ら挑んだり、学校での急な予定変更にも落ち着いて対応したりと、自信に満ちた姿に成長を遂げている。
現在は、繊細な子が不安を乗り越え、自分らしく世界を広げていくための秘訣を実体験に基づき発信している。