「宿題やりたくない!」と泣いて取り組めない…そんな姿に困っているママへ。やればできる子が宿題を嫌がるのは、「性格」や「やる気」の問題ではありません。かんしゃくを乗り越えて、前向きに宿題に向かえるようになった3つのテクニックをご紹介します。
【目次】
1.「宿題やりたくない」と泣く小学生にイライラ…宿題をやりたがらない娘に悩んだ日々
2.宿題をやりたがらない本当の理由
◆「失敗=ダメ」と思い込ませていたママの声かけ
◆子どもの脳は楽しくないと動き出さない
3.泣かずに前向きに宿題に取り組める!夏休みに試せる3つの声かけテクニック
1.「宿題やりたくない」と泣く小学生にイライラ…宿題をやりたがらない娘に悩んだ日々
夏休みの宿題、毎年「早めに終わらせたい!」と思うのに、子どもが全然やろうとしない…。
そんな悩みを抱えていませんか?
わが家でも、娘が幼児の頃にお勉強嫌いになってしまい、「やりたくない」「できない」と泣き出すことも多く、宿題に取りかかるまでが本当に大変でした。
しかし、なかなか宿題に取り組めない子どもには、ママがこわばった表情やイライラした声をやめて、明るい声かけや「わかるよ」と同意するひと言、ユーモアを交えた伝え方を意識すると、子どもの反応が変わっていきます。
実際、わが子もやっと取りかかったと思ったら、少し間違えただけで怒ったり、初めて見る問題を前にしただけで「わからない」と言って手が止まってしまうことがありました。
「やればできるんだから、頑張ろう」と声をかけても、「できない」「無理」ばかり。
間違えると全部消そうとしていたり、鉛筆や消しゴムを投げたり。

私もついイライラして、
「なんでやらないの!」
「なんでこんなことで泣くの?」
「なんでわからないの?」
と怒ってしまう日々が続きました。
だけど、怒ったあとは必ず自己嫌悪。
「また怒ってしまった」「こんなことで泣いてたら、娘はこれから先どうなるの?」と、不安ばかりが膨らんでいました。
宿題をやらないのは、性格や根性のせい…?
そう思っていた私が、発達科学コミュニケーションに出会って、娘の行動の「本当の理由」に気づいたのです。
2.宿題をやりたがらない本当の理由
夏休みの宿題をやりたがらないのは、ただの怠けではありません。
実は、「宿題=イヤなもの」と脳が覚えてしまい、勉強そのものにストレスを感じているのかもしれません。
子どもの脳は、「楽しい」と感じたときにこそ前向きに動き出すようにできています。
ここでは、わが家の実例をもとに、「楽しくないと脳が動かない」理由を2つに分けてお伝えします。
◆①「失敗=ダメ」と思い込ませていたママの声かけ
娘が宿題を嫌がる理由、それは「間違うのが怖いから」でした。
そしてその背景には、私の声かけが大きく影響していたのです。
「なんでこんな簡単な問題ができないの?」
「前もここ間違えたよね?」
気づかないうちに、私は娘に「間違えたらダメ」というメッセージを送り続けていました。つまり、「100%できた時だけ」褒めていたということ。
その結果、娘の脳は「宿題=怖いもの」と覚えてしまったのです。
「できることが大事なんだ」という価値観が育ってしまいました。
だからこそ、「宿題をやらなきゃ」と思っただけで不安になり、やる気が出なかったのです。

◆②子どもの脳は楽しくないと動き出さない
子どもの脳の発達には「楽しい」という感情が欠かせないとされています。
脳は、楽しい・嬉しいと感じるときにこそ、前向きに動き出すようにできているのです。
つまり、間違いを恐れて緊張している状態では、脳が働かず、いくら「頑張りなさい」と言っても前に進めません。娘もまさにこの状態でした。
しかし、「脳は楽しくないと動かない」ことを知ってから、声かけを大きく変えることにしました。
3.泣かずに前向きに宿題に取り組める!夏休みに試せる3つの声かけテクニック
娘がまたチャレンジできるようになったきっかけは、「やる気」や「努力」ではありませんでした。変わったのは、私の声かけです。
子どもはママの表情や声色にとても敏感です。
口角を上げて、明るく声をかけるだけで、娘の表情が和らぎ、「勉強=怖いもの」だった時間が、少しずつ「やってみようかな」に変わっていったのです。
そこから実践したのが、次の3つの声かけテクニックです。
◆テクニック①「同意」で安心感を届ける
娘が不安そうな顔をしたとき、間違えて落ち込んでいるとき——
「なんでできないの?」ではなく、
「これ、ママも子どもの頃できなかったよ」
「難しいよね!」
と、まずは『同意する』ようにしました。
「ママにわかってもらえた」という安心感が、娘の緊張をふっとゆるめてくれて、次の問題にも落ち着いて取り組めるようになっていきました。
◆テクニック②「前置き」で挑戦のハードルを下げる
新しい問題に入る前には、こう伝えるようにしました。
「今日の問題は〇〇だって〜。多分できると思うよ!」
「〇〇ちゃんなら簡単だと思うけど、やってみようか」
「できそう!」と思えるような前置きのひとことを添えるだけで、娘の反応が変わります。
ピリピリしていた空気がやわらぎ、「やってみる」という一歩が踏み出せるようになったのです。
◆テクニック③「言葉の翻訳機」で、やりとりを楽しい時間に変える
さらに、娘が自分から動けるようになったきっかけが「言葉の翻訳機」を使った声かけです。
これは発達科学コミュニケーションで学んだ、『日本語を日本語に翻訳する力』。
たとえば、
「早くやって」
「拾いなさい」
「ちゃんとしなさい」
——こうした言葉は、伝えているつもりでも、子どもには伝わりにくいことがあります。
そんなとき、「どう言えば、子どもが動きたくなるか?」を考えて、同じ内容を別の言い方に変えて伝える。これが「言葉の翻訳機」です。
たとえば、娘が消しゴムを落としてしまって拾ってほしいとき。ただ「拾って」と言うのではなく、
「あっ!消しゴムが逃げた!」
などとコミカルに伝えるだけで、娘は思わず笑って拾ってくれるようになりました。
遊び心のある声かけは、脳に『楽しい』というスイッチを入れてくれます。
「怒られるかも…」と感じていた勉強の時間が、「ママとのお勉強、なんだかおもしろい!」という感覚に変わっていく。
言葉を翻訳する力は、親子のやりとりをガラッと変えてくれました。

この3つの声かけを意識するようになってから、娘は宿題に対して「やろうかな」と前向きな姿勢を見せてくれるようになりました。
小学校からの帰宅後はすぐに宿題に取り組む習慣がつき、夏休みの宿題も計画的に進められるようになっています。
小学2年生だった昨年は7月中にお勉強系の宿題を終わらせることができて、今年も順調に進めています。
大切なのは、ママが『やらせる』のではなく、子どもが『やりたい』と思える空気をつくること。
「勉強って、そんなに怖くないかも」
「ママが応援してくれてる」
そんなポジティブな感情を積み重ねることで、脳はどんどん前向きに育っていきます。
ママが怒ってやらせるのではなく、脳が動き出す関わり方で、親子にとって心地よい夏休みに変えていきましょう。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:藤井 ハナ
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)