2歳児の癇癪!「叩いてくる」子どもにたたき返してしまうママへ!怒りと罪悪感から抜け出す方法

 

2歳児に叩かれ、思わず叩き返してしまい罪悪感に悩むママへ!叩かれたら同じ痛みをわからせる⁉力で抑え込む方法は次の爆発の火種となります。安全確保・感情の代弁・自分ケアの3ステップで怒りを落ち着かせ子どもの叩く行為を減らす方法を紹介します。
 
 

【目次】

1.2歳のわが子の癇癪で叩かれて「叩き返そうとなる自分」
2.脳科学の視点から考える「2歳児が叩く・叩き返す行動」
3.叩かれてもたたき返さない!3つの心の守り方

 
 

1.2歳のわが子の癇癪で叩かれて「叩き返そうとなる自分」

 
 
2歳児の癇癪。「叩いてくる」子どもに、思わず叩き返してしまった…
 
 
そんな自分にショックを受け、罪悪感でいっぱいになるママは少なくありません。
 
 
しかしながら、大人も人間ですから、急に叩かれると本能的に「やり返したい!」という衝動がわきます。
 
 
そんな私も息子が2歳のころ、顔や手の甲を何度も叩かれたりつねられたりしました。
 
 
ごはんが気に入らなかったり、おもちゃを無理やり片づけたり、公園から帰ろうとするときに息子が気に入らないと癇癪を起こし、叩かれていました。
 
 
外で癇癪を起された際は、両手で私の顔や頭を叩くので、息子を抱きかかえてその場を立ち去ろう必死でした。
 
 
余りにも痛くて、恥ずかしくて、怒りと悲しさが混ざり合い、息子に手が出そうになる自分をおさえ、握りこぶしをにぎって耐えていました。
 
 
まわりのママ友は、「ママが優しいから言うことを聞かないんだよ。痛みで教えてあげた方がいいよ」とアドバイスをくれましたが、たたき返したら倍返し!さらに状況は悪化していくばかりでした。
 
 
 
 
実は私たちが急に怒りを感じたとき、脳の中の扁桃体という部分が、危険や脅威を察知し、瞬時に「闘うか逃げるか反応」を引き起こします。
 
 
2歳児に叩かれたとき、脳は反射的に「自分を守れ!」と命令し、思わず手が出そうになるのです。
 
 
さらに、疲れやストレスが溜まっていると、感情のコントロールを担う前頭前野の働きが弱まり、衝動を抑える力が落ちます。
 
 
つまり、「叩き返したくなる」は脳の仕組みであり、あなたの性格や愛情不足のせいではありません。
 
 
中には「叩かれたら同じ痛みをわからせるために叩き返す」という方法をとる親御さんもいます。
 
 
確かに、その場では静かになることもありますが、それは子どもが納得してやめたわけではなく、「力で抑え込まれた」状態。
 
 
心の中の不安や怒りは解決されず、むしろ次の爆発の火種を残してしまうこともあります。
 
 
まずは、ママの心を落ち着けて叩いてくる2歳児に対応するのが大切です。
 
 
私はアンガーマネージメントの講座を受けて、自分の心と向き合うために、怒ってもしかたない、そのくらい頭にきてしまったんだよねと自分を認めることが大切ということを知りました。
 
 
「叩かれてムカッとするのは当たり前。本能です。それより、衝動をやり過ごす方法持ちましょう。」
 
 
この言葉をきっかけに、私は「自分を落ち着けるためのルール」を作りました。すると、叩かれても冷静に対応できる場面が増え、子どもが叩く頻度も減っていったのです。
 
 
最後に自分を落ちつけるための秘訣をお伝えしますね!
 
 
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2.脳科学の視点から考える「2歳児が叩く・叩き返す行動」

 

 

なぜ2歳児が叩くのか背景を知ることが大切です。

 

 

多くのママやパパは、子どもが叩くと「うちの子は乱暴なのかな…?」と心配になりますよね。

 
 
しかし、2歳児の叩く行動は「乱暴」ではなく、未熟な脳の発達と感情表現の一環です。
 
 
2歳児は言葉で自分の気持ちを伝えられず、感情のコントロールもまだ未熟なため、叩くという行動でしか伝えられないことが多いのです。
 
 
つまり、叩くのは「相手を傷つけよう」「意地悪をしよう」と考えているのではなく、「不安や悔しさをどう表現したらいいかわからない」から起きる自然な反応なのです。
 
 
このことを理解すると、「うちの子は乱暴だからダメ」と自己否定せずに子どもの気持ちに寄り添いながら対応できるようになります。
 
 
2歳児が癇癪を起しやすいのは、
 
思い通りにならないフラストレーション
注目を引きたい気持ち
空腹や眠さによるイライラ
 
 
これらが限界を超えると、衝動的に手が出てしまいます。
 
 
なぜなら2歳児は脳の発達途中で、特に「感情のコントロールをつかさどる前頭前野」が未成熟だからです。
 
 
また感情が高ぶったときに自分を抑える力がまだ弱く、叩くなどの衝動的な行動に出やすいのです。
 
 
さらに、感情の司令塔である「扁桃体」が過敏に反応しやすく、怒りや恐怖を感じると強く刺激されます。
 
 
この扁桃体の反応により、2歳児は「叩く」「叩き返す」という衝動的な行動、ひどい癇癪で攻撃的な行動となることがあります。
 
 
それから、脳の奥にある部分がストレスを感じると、反射的に「闘うか逃げるか」反応が出て“叩く”などの行動が出やすくなるのも2歳児の特徴です。
 
 
だから、2歳児が「自分が叩かれた!」と感じると、反射的に叩き返してしまうことが多く、悪循環になります。
 
 
 
 
このように2歳児の叩く行動は「悪意」ではなく、未熟な脳の機能による自然な反応だと理解すると、気持ちが少し楽になりますよ。
 
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3.叩かれてもたたきかえさない!3つの心の守り方

 
 
それでも毎日必死に子育てをしてるママにとって、2歳の子どもに叩かれ続けると疲弊してしまうこともありますよね。
 
 
実は、2歳の子どもよりもママの心に余裕を持つことが癇癪を激減させるために有効なんです。
 
 
ここで3つの方法をお伝えしますね!
 
 
● 距離をとって“安全ゾーン”を作る
 
 
子どもが癇癪を起こし叩かれたら2〜3歩下がり、自分と子どもの安全を確保します。
 
 
近距離で「静かにしなさい!」などと怒鳴るより、少し離れて沈黙していることでママ自身の心拍数と感情を落ち着かせます。
 
 
静かに本を読んだり、食器を洗ったり、ママが子どもを視界に入れつつ、感情に巻き込まれないことが大切です。
 
 
子どもが泣き止んだり落ち着いたら「落ち着いたんだね」と声をかけて褒めてあげましょう。
 
 
●子どもの感情を代弁する
 
 
2歳の子どもが癇癪を起してしまったら「嫌だったんだね」「もっとやりたかったんだね」「びっくりしたんだね」と何が気に入らなかったのか、原因や背景を観察し子どもの気持に寄り添う言葉をかけます。
 
 
そして、子どもの感情に「頭にきちゃったんだね」「悲しかったんだね」代弁することで、子どもは「ママにわかってもらえた」と落ち着きやすくなります。
 
 
●ママの気持ちをリセットする習慣を持つ
 
 
そしてなによりもママが冷静に落ち着ける環境が大切です。
 
 
自分の気持ちをリセットする習慣をいくつか持ちましょう。
 
 
・深呼吸を3回する
 
・温かい飲み物を飲む
 
・信頼できる人に電話やメッセージを送る
 
・ノートに感情を書き出し頭を整理する
 
・自分だけの時間をもつ
 
 
以上のようにママのストレスをこまめに発散すると、次の衝動を防ぐことができます。
 
 
 
 
もちろん、育児はきれいごとだけではやっていけませんが、2歳の「叩く」はSOSのサインなんです!
 
 
そして、衝動をやり過ごすための“心の守り方”を持っていれば、叩かれた瞬間の「カーッ」とした感情も少しずつコントロールできます。
 
 
たたき返したくなるのはママの自然な防衛反応なんです。
 
 
子どもが癇癪を起こし叩いてきたら、子どもの安全確保→感情の代弁→自分ケアの3ステップで対応します。
 
 
子どもが落ちついたら「落ち着けたね!○○ちゃん、大好き!」と声かけして、ギューと子どもを抱きしめてあげてくださいね。
 
 
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執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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